「兵庫県出身です」というと、神戸近辺の都会育ちと思われがちですが、兵庫県は8割がたが田舎な県だと私は思います。
私の実家は「速達配達区域外」の超が付くド田舎。
そのおかげもあって、自然が周りにあふれています。
ヘイケボタルが生息していた
ヘイケボタルは、ゲンジボタルよりももっと光が少なくて、はかない美しさが魅力のホタルです。
ゲンジボタルは8時過ぎには光始めますが、ヘイケボタルはもっと遅い10時過ぎ。
なんと、ド田舎実家の近くの沢に、ヘイケボタルが生息していました!
しかも!この間まで誰も気が付いていませんでした。
何しろ、生息地が山奥の墓地の横の沢。
街灯もないし、だれも10時過ぎてそんなところには行かないので気が付いていなかったのでした。
カワセミなどの野鳥を撮影しているカメラマンの方が、たまたま発見したそうです。
5月中旬~下旬が見頃です。
来年こそ、見に帰りたいと思います。
ちなみに、冒頭の画像はフリー画像で、実家の近くで撮影したものではありません。
朝の散歩はグリーンにあふれている
母と妹はなるべく毎朝、自宅近くの小さな山に散歩に出かけます。
帰省したときは私も一緒にとことこ散歩に出かけます。
ちょっと上まで登ると、町、田舎町なので超小規模ですが、街並みを一望できるビューポイントに行くことができます。
盆地の早朝は朝もやでけぶっているので、クリアーでないのは仕方ないですね。
空気と水だけは間違いなくおいしい地域です。
何しろド田舎ですから。
人よりも、シカの生息数の方が多いのではないか??と疑っています。
田んぼの中にはシラサギがあちこちに点在していて、夜になると木の上に上ります。
白いでっかい鳥が木に止まっているので、かなり遠くからも「あれはシラサギだろうな」とわかります。
夜になると、街灯が超少ないので、ミルキーウェイも見放題です。
8月間近の山肌を彩る花々
朝の散歩コースの道路わきに、様々な山野草や木々の花が咲いているので、足を止めて撮影をしました。
インスタ映えはしませんが、自分的にはとっても楽しい撮影ポイントがいっぱいです。
黄緑色がかった白い花が、木の先端に寄り集まってひっそりと咲いています。
ハツユキカズラの葉のように、ほんのりとピンクがかった部分がちらほらと見えます。
匂いが特徴的だといわれる「クサギ」だと思いますが、あまり香りは感じられませんでした。
クサギの花がさらに咲き進むと、しべが長い白い5枚の花びらからなる花を咲かせます。
ぱっと見は、ヤマアジサイのようにも見えますが、葉っぱが明らかに違います。
蕾が花開く前は濃いピンクになるので、ピンクと白のコントラストがきれいです。
ほわほわもこもこしているので、ショウマの仲間かな?と思っていたのですが、「リョウブ」ではないかと思います。
ころころと丸い白い蕾から、ふわふわした白い花が咲いています。
マメ科らしい丸い葉っぱと、ピンクの小花がよりあつまって咲く姿は人目を引きます。
垂れ下がらずにピンと上に向かって伸びているので、頑張ってるな!と思います。
日本在来の「コマツナギ」か中国原産の帰化植物「木立コマツナギ」ではないでしょうか。
背が低いわけではないので、木立の方ではないかと思います。
道路の緑化によく導入されたとか、ここは造成地なので、植えられたものかもしれません。
あちこちに大きなアザミが生えていましたが、どれも花が終わって茶枯れていました。
ひとつだけ、色鮮やかな花が咲いて、蕾もついていました。
アザミは、とげとげしいので、花がなくてもすぐにアザミと分かりますね。
ピンクの小さな花がポツンポツンと咲いています。
南アメリカ原産の帰化植物「夕化粧(ユウゲショウ)」だと思います
夕方花を開くといいますが、朝っぱらから咲いていました。
「もっと山の方に咲いている花」だと妹が言うので、本来山奥に生えている在来種?と考えましたが、帰化植物のようです。
忘れな草のようなとても小さな花なので、咲いていてもすぐには気づきにくいのですが、ひっそりと咲いている可憐な姿に心が洗われます。
木の実・きのこ【山の恵み】
誰が世話しているわけではありませんが、お散歩コースの道の両脇には、様々な木の実もなっていました。
山際に栗が植えられているので、道端に栗のまだ緑色のいがが落ちていました。
ちょっと小さいし、まだまだ収穫期ではないので、放置です。
よくみると、栗のいがはたくさん落ちていました。
どれも小さいですね。
自然淘汰で落ちた実なので、小さくてあたりまえかな。
なんとなく、食べられそうにないキノコを見つけました。
道路わきの木の幹から飛び出しています。
リクガメが木に突っ込んだような形をしています。
道路わきの斜面にもキノコが生えていました。
傘の下がいかにも”食べられません”と言っているかのようです。
実家のあたりでは、食べられるキノコもよく採れます。
松茸、黒茸、赤茸、香茸、なめこなど、いろいろとれます。
キノコが生えている場所がよくわからないし、私の眼力では毒キノコとそうでないものの見分けがつかないので、採りに行きません。
秋になると、祖母がお友達とペアを組んで、早朝、リュックを背負って出かけて、山からキノコをたんまり採ってきていました。
香りがとても強い”香茸”が私の大好物でしたが、夫がその強い香りにどうしても馴染めなくて、20年以上食べていません。
大きめの黄緑色の木の実がたくさんなっています。
熟していないので、何の木の実かよくわかりません。
左上にこげ茶色になった実も見えるので、この後あまり大きくならないでこげ茶になるのかもしれません。
黄色い実がたくさんついていますが、赤くなるんじゃなかと思います。
ガマズミか、オニコバノガマズミではないかと思います。
誰も世話しなくてもたくさん実をつけているので、花もたくさん咲いたのでしょう。
赤い丸い実がくさむらの中からこんにちはしています。
かわいらしい三つ葉が特徴ですね。
へびいちごは食べられません。
食べることはできますが、おいしくないので、正確には食べない実です。
栗に少し似た大きめの葉っぱに、濃いピンク色の実がたくさん上向きについています。
カイドウの実ではないかと思いますが、よくわかりません。
似たようなものがたくさんあって、私では区別がつきません。
ノグルミのとげとげでかわいらしい実がたくさんなっています。
リース材料に欲しいなと思いますが、今の状態ではちぎるしかないから、後で妹におくってもらいましょう。
また帰ったときに、拾えると嬉しいです。
今回、でっかい松ぼっくり、緑の松ぼっくり、小さな松ぼっくり2つ、ノグルミを持ち帰りました。
種が取れるといいなと思っています。
どこにでもあるツル草だと思っていたけれど
河原に、大きな葉っぱのつる草が茂りまくっています。
日本全国、どこにでも生えている、茂ったら手が出せない厄介な雑草だと思っていました。
ありきたりな邪魔にしかならない”雑草”と考えていましたが、「あれは”葛”だよ~知らなかったの?」といわれたので、あ然としました。
ワッシャワッシャですね。
これだけあれば、根っこを取るのは難しくないようですが、根っこを掘り起こして葛に仕上げる技術が私にはありません。
誰か、町おこしでやってくれることを祈ります。
葛とは違う小さな葉のつる草も茂っています。
先端部分が、くるんくるんしていて、ちょっとかわいらしいですね。
「のぶどう」のつるだそうです。
秋になると、いっぱい実が取れます。う~ん、私も食べたい。
秋にも帰ろうかしら。
シダ植物が生い茂って
シダ植物というと、じめじめしてかび臭いイメージがあるためか、あまり人気がありません。
シダが大好きな私としては、アジアンタムとか、かわいいものもあるので、もっと注目してほしいところです。
朝のお散歩コースにはシダがわしゃわしゃゾーンが広がっているのでウキウキしました。
枝分かれして生えてきた小さな株がありました。
欲しいけれど、ここで育つのが一番なので、また会えるときを待つことにします。
葉の細いシダもいいなあ。
葉っぱが長くてきれいです。
短い小さな葉が規則正しく並んでいて、長く垂れているのがかわいいですね。
あまり背が高くないので、地面の覆いのようです。びっしり生えています。
大きなシダが生えています。
茶色い毛が生えた茎が気になります。
なんだか、見覚えがあるから。
山菜”こごみ”の成長したクサソテツ??
私の実家あたりでこごみが取れるのでしょうか。(くどいようですが、東北ではなく兵庫)
母曰く、「わらびのような見覚えのないのが生えていた。あれはアンタのいう、こごみだと思う」
兵庫では食べる習慣がないんですね~。
7月下旬なので、若芽が見あたりません。
「わらびみたいな渦巻の中に茶色い毛がいっぱい生えていて、茎に緑のラインが4本入っていたら、こごみに間違いない」
と伝えました。春にぜひ確認したいです。
きれいな黄緑色の大きな葉が風に揺れる姿が好きです。
何がいるかわからないから、分け入る気は全くありませんが、見るのが大好きです。
葉色の緑色が濃いものもまた、いいですね。
細い葉っぱがシャワーのように周りを彩って垂れ下がっているのも素敵です。
ジャングルチックなところが好きです。
葉姿がちょっと変わっていて、光っているようなものもありました。
小さくて、放射状に広がった花がちらほら隠れています。
かわいいなあ。
持ち帰りたい気もしますが、ここにあるから美しいように思います。
ド田舎なので自然がいっぱいです。
まだ朝早い6時に、母と妹ともに、おばさんばかりが3人並んで、てくてくお散歩しました。
四季折々で姿を変える山の植物を眺めながら、散歩するのはとても気持ちがいいですね。
長野で見る山々の植物、浜松で見る周りの植物、ともに実家の周りの植物とは、どことなく植性がちがい、どこか違和感を覚えます。
久しぶりに見たとしても、実家の周りの植物には、”馴染み”が感じられます。