インフィニティローズの育て方|はじめてのバラ栽培におすすめのミニバラ

「バラを育てるならどんなのがいい?」「おすすめは?」と時々聞かれますが、植える場所がどういう場所か、育てたいと言っている人がどれほど庭いじりに時間がかけられるか、大きく育つのがいいのか、いろいろ育てるのがいいのか、フェンスにはわせたいのか、鉢植えにしたいのか、希少種を育てたいのか、どうしたいのかですすめる品種が変わってくるので、いつも答えに困ってしまいます。

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はじめてのバラに!「インフィニティローズ」

広々とした庭に好きなだけバラを植えて育てることができたらとても素敵ですが、そんな環境にある人は少なくなってきました。

我が家の庭は大した面積ではありませんが、バラだけでも10本以上植えてあり、庭周りの日々の水やりに30分、虫退治に30分~2時間ほどかかるので、広々とした庭ならどれだけ時間がかかるだろうかと思うと、慣れているからこそ逆に躊躇してしまいます。

庭がない人や、いきなり庭に植えてしまわず鉢で管理したいという人におすすめのバラは、四季咲き性のあるミニバラ「インフィニティローズ」がおすすめです。

ミニバラ=小輪と思っている人が多いのですが、インフィニティローズはミニバラですが中輪で、株が育ってくると大輪に近いような花を咲かせます。

インフィニティローズはこんなバラ

インフィニティローズは、デンマークのRoseForever社の作出で、「インドアローズ」の別名もあります。

ミニバラなので、地上部も地下部もそれほど大きくならないにもかかわらず、株が充実してくると7㎝はあろうかという大きな花がどかどか咲いて、花もちがいい四季咲きのバラです。

「開花から5週間近く美しさを保つ」といわれていますが、おんなじ花はそんなに持ちません、そんなに置いたらローズヒップになりそうで、次の花がつきにくくなってしまいます。

「インドアローズ」というので、室内栽培をするのが最適と思っている人も多いのですが、「花をたくさんつけるので室内栽培でも花を咲かせられる」というだけで、室内栽培が最適なわけではありません。

屋外で育てた方が、圧倒的に花つきも花もちもよく、株も生き生きと充実していきます。

インフィニティローズを買って来たら

インフィニティローズを買ってきたとき、つぼみや花がついていて元気であれば、その花が終わるくらいまではそのまま育ててもかまいません。

屋外のできるだけ良く日の当たる場所で、水をしっかりあげて育てるようにします。

バラの室内栽培は、屋外で育てる生き生きとしたバラ本来の姿をゆがめて、しょっぼい花数で、ひょろひょろ育てるものなので、もやしっ子が好きな人だけがやればいいと思っています。

買ってきたのが冬の場合のみ、直径15㎝程度の小さな鉢のままでは根が凍って枯れてしまうので、日当たりの良い室内に移して育てるようにしましょう。水は控えめにして、葉っぱもつぼみもすべて取り除いて休眠させます。

インフィニティローズの育て方

インフィニティローズの育て方をご紹介します。

株分け方法や鉢の選び方でバラ初心者の方でも素敵に育てることができます。

【必須!】インフィニティローズを株分けする

インフィニティローズもミニバラの例にもれず、流通しているのは挿し木苗なので、同じ鉢に複数本植えられています。

そのまま育てていると、地下部でし烈な争いがおこり、株同士がお互いを弱らせて、あれよあれよという間に弱ってきます。

花が終わって、真夏以外の季節であれば、株分けをして一鉢に一株ずつにして育てていくようにしましょう。

バラは冬の休眠期以外では根をいじられるのを嫌うので、鉢を外したら、なるべく根鉢を崩さないようにしながら、手で一本ずつになるようにほぐします。

根がからんで分けにくいときは、水を入れたバケツの中で根を切らないようにしながら株分けします。

株分けできたら、一つの植木鉢に一株ずつになるように植えていきます。

ミニバラでも大きめで深めの鉢に植えて

インフィニティローズはミニバラですが、ミニバラを健全に育てていくのであれば、直径も深さも25㎝以上ある鉢を選ぶようにしましょう。

根を大きく張るので、小さい鉢ではすぐに根鉢が一杯になってしまいます。

深さか、直径かどちらが大きい方がいいかというと、深さがより重要です。

バラ用の培養土でなくても一般の培養土でも良く育ちますが、花つきをよくするにはこまめな施肥は欠かせません。

蕾が少なくなってきたかなと思ったらバラ用の肥料をひとつかみ株もとにまくようにしますが、ある程度大きくなるまで花をつけないほうが成育にエネルギーが集中するので、施肥は控えめでも構いません。

我が家のインフィニティローズ

冬に、ピンクと白のインフィニティローズを購入し、株分けしたところ15株になり、冬なので小さめの鉢で室内管理して春に大きめに植え替えようとしたところ、ひと月経たず全て枯れました。

翌年こりもせずピンクと白のインフィニティローズを購入し、通常ミニバラを株分けしているときと同じように、直径も深さも25㎝ある鉢に植えたところ、花のない見切り苗だったためか、ピンク3鉢、白5鉢の計8鉢ができ、しかもそれがそのまま充実した株に育ちましたがその年はなぜか全く花が咲かず、さらに翌年、白のはずが白、クリーム色、黄色とバリエーションが飛んだバラに育ちました。

茎も太いし、つぼみもボタンか芍薬かというくらい大きなつぼみで、本当にミニバラか?と疑いたくなるほど大きな花をつけています。

四季咲きなので、冬に雪がドカンと降り積もっても咲き続け、強剪定して葉っぱを取り除いて休眠させるまで花が楽しめます。

私のはじめてのガーデニング・はじめてのバラ

私のはじめて自分で買って育てたバラは、「スノーシャワープチシャンテ」です。

15年ほど前に、近所のホームセンターの片隅で、ポリポットに入れられて680円くらいで売られていたのを買ったもので、今も元気に花を咲かせてくれて、私をたのしませてくれています。

どいういう育ち方をするのか全く分かっておらず、強健種で四季咲きの小輪の修景バラだったので、今も持ちこたえているのだと思いますが、当時の知識・技術で枯れなかったのは奇跡としか言えないと思っています。

「強健種」は病害虫に強い品種をさし、ものによってはあれよあれよという間に巨大化します。

「四季咲き」は、咲かせようと思えば冬でも夏でもずっと花を咲かせる品種。

「小輪」は3㎝くらいの小さい花をつけるものさし、「修景バラ」は枯れた花殻を自分で落とす習性があるバラで、手入れが上手でなくても管理しやすいバラです。

スノーシャワープチシャンテはこんもりと茂りながら垂れ下がるタイプの、地上部も地下部も大きくならないミニバラですが、その当時はこれらの性質を全く知らなかったので、ビギナーラックだったとしか思えません。