秋バラの楽しみと害虫駆除|秋バラにつくチュウレンジハバチ

暑い夏が終わり、虫退治三昧の日々からようやくのんびりと秋のバラを楽しむシーズンがやってきました。

今年は本当にチュウレンジハバチの攻撃力が高く、チュウレンジハバチ退治ばかりやっていました。チュウレンジハバチは枝ごとまとめて剪定してごみ袋に詰めて処分しないと、取り損ねも多くなってまたはびこってしまいます。

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真夏もなぜかバラが咲き続けました

今年の我が家の庭は、真夏に肥料をあげないようにしてもバラが途切れませんでした。せっくついた蕾はもったいなくて、中身をホソオビアシブトクチバが食べてしまわない限り、株が消耗しようととらない主義なので、延々途切れませんでした。

9月になり、「施肥再開!」とばかりにバラ用の肥料を株もとにまいたところ、蕾がどんどん上がってきて、さらに花数を増やして楽しませてくれています。

花をお休みしていた「芳純」や「青龍」「ローゼンドルフシュパリースホップ」が蕾をあちこちにつけ始めたので楽しみにしています。

「秋バラ」と言っても別の品種ではない

TVなどで、バラ園の秋バラについての報道が見られるようになりましたが、春に咲いていたバラと同じバラなのに、まるで特殊なバラのように扱われています。同じものなのに、紛らわしいんじゃないか?と思うのですが、どうもインタビューする側がよくわかっていない気がします。

秋に咲くバラは、春の一番花より花数は少なめで、花の開いていくスピードも遅めで少し小降りになりますが、その分花色が濃くなり花もちもよくなります。じっくり開いていくためか、それぞれの品種の最もきれいな咲き方が長く楽しめます。

四季咲きのバラなので、年中咲かせようと思えばそもそも咲くのだし、秋にも咲いて当たり前ですが、一季咲きのバラも一つ二つ咲くこともあり、四季咲きほど年中咲き続けないもののポツリポツリと繰り返し咲き続ける「返り咲き」・「繰り返し咲き」の品種も、秋になると少し花数多く咲きます。

今年は「ムシムシ大行進」虫が多かった

今年は、とにもかくにもチュウレンジハバチがはびこって、枝ごと取り去る作業が延々と続きました。不在がちなこともあって、でっかく育ったものもいるし、本当に煩わしい作業でした。

ホソオビアシブトクチバを枝ごと取り除こうとすると、糸を出してたら~んと垂れ下がったかと思うと逃げ出すから、ホソオビアシブトクチバは真ん中からはさみで切って放置する(←気持ち悪くて触れない)という退治方法をとりますが、チュウレンジハバチは威嚇するように体をあげたりするものの、枝にしがみついて離れないので、枝ごと切り落とすのが一番退治が簡単です。

葉っぱがなくなった枝先にはチュウレンジハバチの幼虫がたむろしているので、枝ごと切り取って、ビニール袋に密封して処分します。

チュウレンジハバチの卵は、枝のそれほど太くない上の方で、縦に2cmほど切り裂いてぱっくり傷のようになったところに産み付けられているらしく、傷がある枝の近辺に必ずたむろしています。

チュウレンジハバチの対策についてはこちらをどうぞ。

今回、いつもホソオビアシブトクチバが巣くいやすい「芳純」の葉っぱの裏に灰色っぽい卵がびっしり20個くらい産み付けられているのを2度見つけ、2度目は卵の中が黒っぽくなっており、卵を葉っぱごと処分して以来、いつも芳純に巣くいやすいホソオビアシブトクチバがなぜか現れなかったので、あの卵は多分ホソオビアシブトクチバのものではなかろうかと思います。気持ち悪いので写真にはとっていません。

いずれにしても、10月の中頃になってから涼しくなってきたからか、ようやく虫退治ざんまいから脱却ができ、バラをめでる余裕が出てきました。

秋バラの蕾が少なくなったらまた追肥する

秋バラの蕾が少なくなってきたころ、大体我が家の場合は月ごとで十分ですが、株もとにバラ用の肥料をまきます。そうするとまた蕾が上がってきて、雪が舞い始めても蕾がついている状態になります。四季咲きなので、当たり前なんですが、「バラは年中咲いている」という認識は世間的にはあまりないようです。

隣の駐車場に伸びないように伸びすぎたバラの枝を剪定したところ、結構蕾もついてきれいな状態のストロベリーアイスの枝がとれたので、切り花にしました。

しばらく枝を水につけておいて、周りに虫が残らないようにした後、熱湯を入れたコップに枝先を1~2分つけてお湯の中で「湯切り」した後、水の中に枝先を戻し、さらに「水切り」しておくと、こまめに水替えすると切り花が1週間くらい持ちます。

開きかけの蕾は咲かせることもできるので、「湯切り」はおすすめです。

今回、夫の単身赴任先に出かける前日に枝を切り花にしたので、写真を撮った後、ご近所のバラ好きのかたに生けた瓶ごと差し上げました。そのまま捨てるのは忍びないし、いないうちに枯れ果てるともったいないからなんですが、とても喜んでくれて、お菓子とブドウを一房お礼にいただきました。海老で鯛を釣る、まさに「エビ鯛」してしまいました。逆に罪悪感を抱いてしまいましたが、ごちそうさまです。