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新しいバラの苗を買うのはいつがいいのでしょうか。
まだ何も手を付けていない庭にバラを植えるとき、ほしい品種があったとき、もう植えるところがないけれど新しいバラを育てたいとき、それぞれに購入するのにおすすめの時期が違います。
それぞれのパターンに合わせて、いつ購入するのがおすすめか、お財布に優しいことを念頭に入れて、ご紹介しましょう。
はじめての庭造りをするとき
バラの苗が市場に多く出回る時期は春と秋に2回あり、春の方が圧倒的に品数が多く、値段もリーズナブルです。
秋苗は大きく育った苗が多いため、状態はとても良いのですが、値段はその分高めで、品数は春ほどそろっていません。
はじめての庭造りで、一からバラ苗をそろえるのなら、春にホームセンターなどを巡ってバラ苗を調達すると、選択肢が多いうえに花の様子もよくわかり、実物を見て選べるのでおすすめです。
苗についている札をよく見て、どんな樹形に育つのか、どのくらいのサイズに育つのか、自分の庭のどこに植えるといいのかしっかり考えて購入しましょう。
四季咲き・一季咲き・返り咲き・繰り返し咲き
バラ苗を選ぶとき、「四季咲き」と書いてあるものを選ぶようにすると、通年バラの花を楽しむことができるので、まず最初に「四季咲き」かどうか確認しておくのがおすすめです。
バラの花は春だけでいいわという方は「一季咲き」でも構いませんが、「一季咲き」は春以外に花を咲かせない分、大きくなる方に勢力を傾けるので、株間を十分にとる必要があります。
「返り咲き」「繰り返し咲き」は四季咲きほど通年花を咲かせないものの、時々ぽつぽつ春以外にも花を咲かせる品種です。
ベランダガーデニングを始めるとき
ベランダガーデニングに限らず、鉢植えでバラの花を育てたいときは、大きくならない「鉢植え向き」とある品種か、ミニバラを選ぶようにしましょう。
バラの大きくなる品種は地上部と同じくらい地下部も伸びるといわれているので、鉢植えで育てるためには毎年地上部も地下部も切り詰めるなどの工夫が必要になってくるので初心者向きではありません。
ミニバラでも直径25cm以上ある大きめの鉢が必要で、ミニではない鉢植え向きのバラ苗の場合は直径60cm以上ある大きめの鉢で栽培する方が育てやすくなります。
「ミニバラは花が小さいからいやだ」と言われるかもしれませんが、ミニバラは草丈や根の張り具合が小さいだけで、花の大きさは関係ありません。
花の大きさについてはバラ苗についている札に、「極小輪」「小輪」「中輪」「大輪」と書かれているか、花の大きさがどのくらいになるか書かれています。
春のバラ苗にもとからついている花は苗がまだ幼いことから、実際育てていくときに咲いてくれる花よりも若干小さめのものがついていることが多く、札にかかれている花の大きさと開きがあることがあります。
バラの苗の福袋!しかも選べたりします
バラ苗をリーズナブルに一度にたくさん購入したいとき、ネットショップで福袋購入する方法があります。
一本ずつ購入するよりも安価に手に入り、まとめて自宅まで送ってくれるので買いに行く手間も省けます。
品種がある程度選べる福袋もあるので、どんなバラが購入できるのかバラについてしっかり調べたうえで選んでいきましょう。
ショップの方に全てお任せの福袋の方が値段が安いこともありますが、どんな品種が来るかわからないので、栽培スペースが十分あるような人向きです。
コレがほしい!と思い立ったとき
TVで紹介されているバラに一目ぼれしたり、園芸雑誌やガーデニングの本をめくっていて一目ぼれしたりすることはしばしばあることです。
新しい品種がどんどん出てきているので、品種によってはほしいと思ってもなかなか見つけられないことがしばしばあります。
品種がわかるのであればネットで探しておき、新苗が入荷したところで購入するのも一つの方法です。
6月ごろ、全国各地でバラまつりが開催されます。
扱われているバラ苗の品種の数が多いので、このときお目当ての品種を探して購入すると、苗を見ながら買うことができます。
もう植えるところがないけれど新しく育てたいとき
バラ苗を購入してそれが育たないならいざ知らず、うまく手入れができるようになるとどんどん増えていき、植えるスペースが足りなくなることがあります。
そんな時は誰しも考えることですが、庭植えではなく鉢植えで育てられる品種を育てていくことに目を向けるようになります。
庭にすでに植えてあるバラ苗の、あまり大きくならない品種を鉢植えに仕立て直して、そのスペースに新しいバラ苗を植えるのも一つの方法です。
バラは、真冬以外は根をいじると枯れてしまうので、大寒のころを待って掘りあげ、鉢植えに仕立て治し、その空いたところに用意していた新しい苗を植えるようにします。
あまり大きな声で言いたくないのですが…
もう庭に植えるところがなくなり、鉢植えもどんどん増えてきている私が、新しいバラ苗との出会いを求めてホームセンターをうろつくのがいつかというと、実は8月下旬~10月くらいのまだ暑さの厳しい時期や、冬の足音が聞こえてくるような年末になります。
欲しい品種があって、それに狙いを定めて買いに行くのは春一番かバラまつりですが、それ以外に何かいいもの・掘り出し物はないか見に行くのが、夏の終わりから秋にかけてと年末になります。
この時期、かわいそうなくらいよれよれで、それでもけなげに生きるバラが100円~500円で売られています。
どうあっても回復不可能な状態のものをさけて、リカバリーすればどうとでもなる状態の見覚えがなさそうな品種を選んで買って帰ります。
「『うちに来る?』って聞いたら『行く行く♪』っていうんだもん」と家族にいつも話し、冷たい目で「メルヘンはええ加減にしろ」とバッサリ切られますが、こればかりはやめられません。