松ぼっくりから松を育てる

大型で強い台風が去って、静岡県内が大規模な停電で揺れていた頃、自分ちが停電していなかったばかりに、異常事態に気が付かないまま、とことこ近所の神社のそばを歩いていました。

塩害で、木々が大打撃を受けて、茶色くなった部分が見られ、楓やイチョウなどは、葉っぱがすべて枯れたようになっていました。

塩害に強いと言われる松はどうだろうと大きな神社の木々を見ると、上のほうが枯れている部分があります。

さすがの松も、被害ゼロとは行かなかったようです。

境内脇の道路脇には、松ぼっくりがいくつか落ちていました。

その中に、まだ緑色の部分が残る、固く閉じた松ぼっくりが2つありました。

2つ・・・・1個でいいや。

どっちにしようか、散々悩んで、最初に手に持った方の松ぼっくりを持ち帰りました。

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松ぼっくりから松を育てたい

今年は松ぼっくりを大量に拾ってきて、リース材料にしようとも思っています。

でも、その前に。

松ぼっくりから松がにょきにょき生えてくる盆栽を作りたい。

どこかにまだ開いていない、中に種が入っていそうな松ぼっくりはないかしら。

数年前から、探しておりました。

まだ青さの残る松ぼっくりを拾う

台風の強風で、種が残っていそうな松ぼっくりがもぎ取られてないかしら♪と、転んでもただでは起きない根性で探しに行来ました。

案の定、まだ青さの残る開いていない松ぼっくりが落ちていました。

↑画像は、フリー画像ですが、拾った松ぼっくりによく似ています。

これまで、道端などに落ちている松ぼっくりで、松かさの中に松の種らしきものが残っているものを見たことがありませんでした。

まだ開いていないものではないと、種が残っていないのでは?と思っていました。

あくまで拾ってきてくださいね

私は、道端に落ちていた松ぼっくりを拾ってきました。

公園の中でも、落ちている松ぼっくりなら、拾ってきてもいいんじゃないかと思います。

青さの残る松ぼっくりを拾うチャンスは多くはないでしょう。

でも、木についている松ぼっくりを勝手にちぎってきてはいけません。

許可を得られたなら、取ってきてもいいかと思います。

しかし勝手に、公共のものや、誰かのものを、ちぎってこないようにしてください。

虫出しして暫く待つ

松ぼっくりをきれいに洗って、水に30分ほどつけて、虫出ししました。

虫だしは、中にいるかも知れない虫や虫の卵を抹殺する目的で、水につける作業。

水には、ほんの一滴、台所洗剤を垂らしておくと、より効果的です。

きれいに洗ってから、窓際で乾かしておきました。(←つまりは放置)

実家に帰っていて、4日後に戻ってきたら、松かさが開いていて、焦げ茶色になっていて、松の種がこぼれていました。

松ぼっくりから松を育てたくなったワケ

私の室内栽培のためのバイブル、山と渓谷社発行、手のひら園芸家 榛原昭矢著『かんたん!きれい!失敗しらず!「育てて楽しむ手のひら園芸」』。

松ぼっくりからにょきにょき松が生えている画像を見て、うっとりしました。

本の表紙の中にもありますね。(ウォーリーより探しやすいですね)

私もこれがつくりたい~~!

松ぼっくりに種を植え付ける

松ぼっくりは、水が付くと、笠を閉じてしまう性質があるので、水やりする前にしっかりと土を詰めておく必要があります。

拾ってきた松ぼっくりは、案外小さめ。

もう少し大きな松ぼっくりを拾ってきたほうが見栄えも良くなるのでは??とは思いました。

でも!

種ができたところに戻す!

ということで、そのまま使いました。

いや~、

もう一度拾いに行くのがめんどくさかっただけなんですけどね。

種の羽を取り除いて水に漬ける

松ぼっくりの種は、薄い羽がついています。

茶色い種粒のところを持って、羽を軽く引っ張ると、簡単に羽が取れます。

種を水につけて、しばらくすると、浮いたものと沈んだものに別れました。

実家にも松が何本かありましたが、あちこちからにょきにょき生えてきて困ったという経験はありません。

鳥たちが好んで食べた可能性もありますが、発芽率も低いのでは?と思っています。

浮いたものは、発芽する可能性が低く、沈んだものは中身がしっかり入っているから発芽する可能性は高い。

そう考えて、沈んでいるものだけを植えることにしました。

取れた種の半分くらいですが、10粒近くありました。

土を湿らせてから種をまく-2018年10月12日

松ぼっくりが転げ出さないように抑えながら、全体に水が行き渡るように水を含ませてから、ピンセットで種をつまんでは、土の上に置いていく、という作業を繰り返しました。

小さな松ぼっくりなので、ギュウギュウに種が並んでいますが、発芽率がどのくらいかはっきりしないので、ちょうどいいかと思いました。

底面給水にして、土が湿らないように注意しました。

松ぼっくり上はすぐに土が乾く

松ぼっくりの上の部分はすぐに土が乾いてくるので、水を吹き付けて、加湿し続けました。

日に何回か水をかけないとすぐに土が乾いてしまいます。

勢いが付きすぎると種がこぼれ落ち、水の中に落ちた種をピンセットでつまんで植え直しました。

芽が出た!ものの・・・2018年10月20日(8日後)

松ぼっくりの上からではなく、横の土から、芽が出ました。

角に近いところから、マッチ棒の小さいものみたいなのが飛び出てきました。

こぼれ落ちた種に気が付かなくて、そのまま発芽したようです。

松ぼっくりの上からは芽が出てきていません。

茎が緑色になってきた-2018年10月23日(11日後)

相変わらず、松ぼっくりの上には発芽はありませんが、松の苗は伸びてきて、緑色の部分ができました。

松らしい芽が伸びています。

当たり前なんですが、嬉しいですね。

ようやく上からも発芽-2018年10月28日(16日後)

画像ではわかりにくいのですが、松ぼっくりの上にある種からも根がいくつか伸びて、発芽が見られるようになりました。

マッチ棒のようだった目は、殻が取れて、5本の葉っぱに別れました。

もしかして、五葉松??

だったら嬉しい誤算です。

まだ、はっきりしたことは、わかりません。

もうしばらくこのまま、乾いてしまわないように注意して見守ります。

2018年11月5日(23日後)

松ぼっくりから松の芽がにょきにょき出てきました。

葉が開いてくるので、とてもうれしいです。

その後の松ぼっくりの松

このあと、これらの松が育ったか??というと、すぐに枯れていきました。

底面給水しているにもかかわらず、松ぼっくりは乾きやすいらしく、3日も留守にすると松ぼっくり上の松が枯れています。

水をまた上からやって、しばらくすると3本ぐらい出てくるのですが、また留守にすることがあると、たとえ1日だけでも、枯れてしまいます。

何しろ、3時間おきくらいに水やりしないとぐったり倒れてくるから、半日家を空けるだけでダウンです。

松が安定するまで家から3時間以上離れない!なんて、無理ですね。。。。

最後の松は、年末年始の不在の間に、枯れ果てました。

2019年のうちに、でっかい松ぼっくりと、まだ青い松ぼっくりを拾ってきて育てる!

懲りない私の再チャレンジ、やりたいです。

もうちょっと松ぼっくりが埋まるように、もう少し広い鉢にします。

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