アンスリュームを育てて楽しむ|植え替えと仕立直し

赤いピカピカした花の咲く観葉植物「アンスリューム(アンスリウム)」は、ハート形に似た葉も可愛いので、人気のある観葉植物です。

実際の花は、赤い部分ではなく、その先端についたヤングコーンのような細く突き出たもので、赤い部分は「仏炎苞」と呼ばれる葉っぱの一種です。

赤いものだけでなく、白・ピンク・緑・紫など、様々な色合いのものもあります。

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アンスリュームは熱帯アメリカ原産

アンスリューム(アンスリウム)は、熱帯アメリカ(南北のアメリカ大陸の赤道に近い地域)に、約600種類が自生しているサトイモ科の熱帯植物です。

アンスリュームは種類によって、地面にしっかり根付く「地生種」・気根を伸ばして絡みつく「着生種」に分けられ、まっすぐ伸びていく「直立性」のものもあれば、「ツル性」のものもあり、品種によって様々なバリエーションがあります。

アンスリュームは、色鮮やかな花を咲かせる品種と、ユニークな大きめの葉をつける品種に分けられ、本来の花の棒状の「肉穂花序(にくすいかじょ)」にぽちぽち実がなることもあります。

赤い花のアンスリュームは、最もポピュラーな花を楽しむ品種です。

葉っぱを楽しむアンスリュームは、花は目立たないものの、これがアンスリューム??と思うような、ユニークな葉をしています。

アンスリュームは通年室内栽培でも

アンスリュームは明るい室内で育てるのに適した観葉植物です。

原生地は熱帯のジャングルですが、鬱蒼と生い茂る大きな樹の下に自生しています。

日当たりが悪いと花を咲かせなくなりますが、直射日光に当たると、葉焼けして葉がチリチリになってしまいます。

アンスリュームは、寒さにもとても弱く、10℃以上の環境で育てる必要があるので、日当たりの良い窓辺で通年管理するのがおすすめです。

屋外で育てるのは、人も過ごしやすい春と秋のみにして、明るく風通しの良い木漏れ日の下など、半日陰で管理するようにしましょう。

20℃前後の環境にあると、冬でも花を咲かせることがあります。

赤や白などの花は、本来の花ではないので、1~2ヶ月ほど退色しないで色が持ちます。

アンスリュームの水やりは土と葉を分けて

アンスリュームは、湿度の高い状態が好きなので、葉っぱの裏表をシャワーで洗ったり霧吹きする「葉水」は、通年できるだけこまめに行いましょう。

土が乾燥しすぎると枯れやすいのですが、常時湿っていても根腐れするので、水はけの良い土で栽培して、春~秋にかけては、表面の土が乾いてきたらしっかり水やりをするようにします。

土ではなく、小さめのバークチップで栽培することもあります。

冬は寒さに耐えるために休眠気味になるので、水やり間隔を春~秋よりも長く開けて、より乾燥気味になるように管理します。

暖房がよくきいた温度の高い環境では、冬でも花を咲かせることがあるので、その場合は水切れにならないように注意します。

アンスリュームの花は肥料食い

アンスリュームは、成長にあまり肥料を必要としませんが、肥料が足りないと花芽が上がってきません。

肥料をあげすぎると、巨大化しかねないので、施肥は程々か少なめを心がけたほうがよいのですが、肥料が少ないと葉っぱばかりがどんどん出てきて、花芽があまり上がってきません。

冬でもある程度気温があれば花を咲かせることができるので、どんどん肥料を上げましょう。

ただし、寒冷地で室温が十分にない場合は、肥料焼けしやすくなってしまうので、冬は肥料を与えないようにしましょう。

春になってからポイポイ肥料を上げればどんどん花芽が出てきます。

アンスリュームを買ってきたら

アンスリュームは、地上部も地下部も生育が旺盛で、しっかり育っていると、購入してきたとき、鉢の中が根で一杯になる「根詰まり」をしていることがよくあります。

根の状態が問題ないときは、そのまま一回り大きな鉢に植え替えましょう。

根が傷んでいるときや、同じサイズの鉢に植え替えたいときは、土を手で半分ほど落とし、根も半分くらいに切り詰めてから植え替えるようにします。

地下部を切り詰めたときは、地上部もある程度切り詰めます。

終わった花茎や古くなった葉を取り除いておきます。

アンスリュームは、水切れすると枯れやすいのですが、水が湿り続けていると根腐れもしやすいので、粒状の土がたくさん混ざった、水はけの良い土を用いましょう。

土ではなく、小さめの粒のバークチップで栽培することもあります。

土などの培地が乾ききる前の、表面が乾いてきたときに、たっぷりと水やりするようにしましょう。

アンスリュームの仕立直し

アンスリュームは生育が旺盛なので、育てていると2~3年で地上部の株元がせり上がったようになり、株元の茎から気根があちこち飛び出してきます。

そのまま育ててもワイルドなのですが、鉢の中は根でいっぱいになっています。

地上部の気根は根の役割も果たすので、気根を含めて剪定したものを用いて新しい株を作り、新しい鉢植えに仕上げます。

残ったものも、切り口のあたりから新たに芽吹いてくるので、根を半分くらい切り詰めて、同じ鉢に植え替えられます。

新旧2つの鉢植えに仕上げられます。

プロトリーフチャンネルで、とてもわかり易い動画があるので、育ち過ぎたアンスリュームを育てている方は、参考にしてください。

その1~3に分かれていて、迷いのない剪定の様子、剪定枝の手早い植え付けの様子、残った株の仕立直しがよくわかります。

「アンスリウムの仕立直し その1」では、大きく育ってしまったアンスリュームの地上部を、新たな株にすべく剪定している様子が紹介されています。

「アンスリウムの仕立直し その2」では、剪定した地上部分を使って新しい鉢植えを作っています。

「アンスリウムの仕立直し その3」では、剪定済みの地下部分を植え替えることで、新しい鉢に作り直しています。

こういう作業の様子が見られると、育てている上で、本当に助かります。