クワズイモが順調に育っていて、横から出た芽と、誤ってちぎってしまった先端の芽をハイドロボールで育てて、そちらも順調に育っていたのですが、水やりのときに芋を触ったら、ブニョっとしていて、「軟腐病だ!」と思われる状態になっていました。
元気に見える状態なのに、裏から腐敗が近づいていました。
クワズイモを復活させるべく、救済措置をとりました。
えぐり取った芽のあとから菌が侵入?
100均から我が家にやってきたクワズイモ。
上の画像↑は、在りし日の姿。
左側のポリカップのものは、うっかりちぎってしまった先端部分。
右側の芋の、付け根の部分から生えていた芽を取り除いて、新しく鉢植えにしました。
ポリカップの隣の黒い鉢のクワズイモの芽が、芋の名札の裏側から取り除いた、生え際のところから生えていたもの。
残っている芋の部分の背後にあった芽がなくなっているので、生え際の芽を取り除いたのがよくわかります。
元気に育っていたのですが、水やりのとき、ふと触れた芋の、名札の反対側の部分がブニョ。
恐る恐る芋の皮をむいてみると・・・腐ってる!
よく見ると、ハイドロボールにカビ?菌?
反対側は芋も固く、元気なので、今のうちにリカバリーすればなんとかなるかと思います。
生え際とはいえ、ハイドロボールに埋まっていない部分だったので、えぐり取ってそのままにしたのですが、切り口がうまく乾いていなくて、そのまま腐敗していったのでしょう。
鉢から出してじっくり確認
ハイドロボールなので、いとも簡単に取り出せました。
根の状態は悪くありません。
鉢底石もきれいです。腐敗部分にくっついていたハイドロボールだけが問題のようです。
腐敗部分の下には根がありません。
ハイドロボールの中に残った根の残骸もほとんどなかったので、なんだか不思議な感じです。
腐敗部分を取り除いて乾かす
カッターナイフの刃をライターで炙って消毒してから、腐敗部分をえぐり取りました。
画像の中央近くの茶色く残っているところは、洗い流すときに更に取り除きました。
ハイドロボールはよくこすり洗いした後、塩素系漂白剤でざっと漂白し、よく洗い流してから、ジャージャー熱湯をかけて更に念入りに消毒しました。
ハイドロボールをまとめて漂白したり、熱湯で洗うとき、排水溝ネットに入れて扱うと、アッチャコッチャにころころ転がって困り果てることがないので、便利です。
切り口がしっかり乾くまで、ハイドロボールともども、天日乾燥&消毒。
5時間ほど乾かした後、切り口の表面が乾燥しているのがわかったので、室内に取り入れ、根の部分と葉っぱに水をかけてから、根の先だけが水に浸かるように、なおかつ、芋の表面がしっかり乾くようにしました。
このまま経過を確認しつつ、しっかり表面が乾ききったら植え直します。
切り口をしっかり乾かして再生
丸2日、根の先だけ水につけた状態で切り口を乾かしたので、切り口はかなり乾いてきました。
葉っぱが2枚、先端がへにゃけてきたので、植え直すことにしました。
ここまで腐敗したら、ハイドロボールも鉢も、処分したほうが良いのですが、こうやって再生できますよ、と伝えた上で、新しいのに植えたら、意味がないので、同じ素材に植え直し、様子を見ることにしました。
葉っぱがびよーんと広がってしまいました。
切り口が痛々しいですが、しっかり乾いています。
2~3日したら、株元に緩効性化成肥料を一つ、置くようにします。
あえて以前と同じハイドロボールで同じ鉢に植えました。
念の為もう一度言いますが、ハイドロボールはしっかりこすり洗いした後、塩素系漂白剤で漂白し、洗い流した後、更に沸騰水でジャージャー洗い流してから、天日干ししました。
鉢も札も、同様に消毒しています。(溶けなくてよかった)
また同じ目にあわせないためには、本当は新しいハイドロボールと新しい鉢がおすすめです。
大丈夫だと思いますが、しばらくしっかり観察が必要です。
油断しすぎた芋の処理
くわずいもはシュウ酸をよく含んでいるので、ともすれば皮膚につくと炎症を起こしたりすることを知っていたのですが、腐敗部分を取り除いたとき、ほぼ素手で、直接芋の腐った部分を触ることはないし、洗い流しながら触るくらいなら、流石になんともないだろうと思ったのですが。。。
皮のついている部分以外は、ほぼ触っていないのに、切り取リ終わったとき、どことなく手に違和感が。
大丈夫!と思い込みながら流水で洗い流しながら、残っている色の変わっているところをえぐり取り、しっかり乾かします。
クワズイモをおいた途端、かゆい!
恐ろしく古い長芋を触ったときとほぼ変わらない感触。
多分、クワズイモの方が、食べられない分、刺激も強い。
わかっているのに、なぜ素手でやったか。
石鹸で何度も洗ってもだめ。
ムヒを塗ってみたけれど、あまり効果なし。
う~んどうしよう。。。
ここで、夫がご愛用のシーブリースを塗ってみることに。
なんとか、ムズムズするのが収まりました。
次触るときは、絶対、手袋しよう。
つぎ、腐るときが、ないに越したことはありませんが。
その後のクワズイモ
軟腐病を救済しようとしたクワズイモ。
その後、どうなったかというと・・・度々腐りました。
まず、最初に植え直して、3日後くらいに長野に戻り、浜松に戻ってきたところ、根っこが全て腐り、芋も1/2腐っていました。
腐ったところを切り取り、3日ほど乾かして植え直しましたが、また腐る。
また植え直して、腐る・・・を繰り返し。
とうとう、芋サイズ1cmに。
今度は、流石に、1週間干して、芋の部分が茶がれるまで待ちました。
ハイドロボールと鉢は、まるごと不燃ごみに出し、赤玉土と、ダイソーじるしの鉢にお引越しです。
このクワズイモは、ダイソー出身ではないんですけどね。
これで根がでてくるか、いまいち自信が持てないサイズになったので、ハイドロボールで育てていた芽のうち、軟腐病の原因になったほうを赤玉土オンリーに植え替えて、芋に育てる計画に切り替えました。
ハイドロボールは、芋を育てるのは得意ではありませんが、赤玉土は、芋を育てるのが得意です。
どちらも無菌・無肥料なのに、同じ肥料を加えるだけなのに、不思議ですが、赤玉土のほうが、管理しやすいのが一般的です。
コバエ対策で、ハイドロボール栽培を好んで行っていますが、どうしてもデリケートなので、失敗する率が高く、赤玉土のほうが、同じように栽培しても失敗しにくいので、最初っからこっちにしたほうがいいのでは??と思うようになりました。
芋も芽も、うまく育ってくれると、いいなと思います。