カトレアの植え替えと育て方|カトレアの復活プロジェクト

カトレアのちょうどいい弱り具合の見切り苗が欲しくて、あちこち探していたのですが、ようやく見つけることができました。

いい加減弱っていれば、ワンコインで買えるから、思い切ったお手入れができて、万が一そのままうまく行かなくても、次があるさ!とチャレンジもできます。

スポンサーリンク

充填材だった?「花の女王」カトレア

19世紀、プランツハンターたちが世界各地に散らばって、様々な植物をヨーロッパに持ち帰っていました。

カトレアは、そんな植物をブラジルから運ぶときに、傷まないように入れた充填剤の中に紛れ込んでヨーロッパに渡りました。

つまりは、花の女王も、元はパッキン。

「なんだろこれ?」と思ったのか思わなかったのか、スコットランドの植物園のカトレイ氏がいろいろ試したところ、ブラボーな花が咲いて、大ブームを巻き起こしました。

なんとも面白いお話ですが、実はそれは作り話?とも言われていて、定かではありません。

カトレアはバルブが命

カトレアは、ぷくっと膨れたパンパンのバルブの上に葉っぱがついて、その葉っぱの間から、花がつく鞘「シース」が伸びてきて、その中から花が開きます。

バルブとバルブは地下茎でつながっていて、バルブの付け根から根が伸びていきます。

バルブの付け根から新しい芽が伸びてきて、やがて花になりますが、花の終わった後の葉っぱとバルブは新芽を育てるために必要なので、枯れ果てるまでは切り取りません。

カトレアの根っこは、カラカラに乾いているときは白っぽいのですが、水をたっぷり含むと内側の緑色が透けて見えて、緑色に見える太い根をしています。

意外と簡単!カトレアの育て方

カトレアは15~30℃の温度帯で育てます。

寒いと枯れてしまうので、低温には注意してください。

暑さ、というより、直射日光に耐えられないので、夏場は室内の窓辺で管理するのがおすすめです。

カトレアは、肥料がある方が元気に育ちますが、あまり肥料を必要としません。

春と秋に、月2回程度、水の代わりに液体肥料を施肥するくらいで十分です。

カトレアの水やりは、水苔の表面が乾いてきたら、水苔にジャッと水を与える方法でOKです。

水苔がカラカラに乾いてしまうと、一度の水やりでは水を含まないので、数回水やりを繰り返して水をしっかり含ませるようにします。

水不足が進むと、バルブがしわっしわになってしまいます。

カトレアの見切り苗

カトレアの見切り苗を購入してきました。

どれにしようかものすごく迷ったのですが、盛大に気根が鉢の外にはみ出しているものにしました。

バルブは、皮の下のものは元気そうですが、ものすごくしわっしわ。

鉢を持つとかなり軽くて、水を待っているのがよくわかります。

素焼き鉢に直接植えられているので、取り外すのが苦労しそうです。

カトレアの植え替え

外に盛大にはみ出している気根をおらないように、なおかつ鉢に張り付いている根もなるべく落としてしまわないように気をつけて鉢から外します。

根を丁寧に鉢から外し、鉢の周りの張り付きを手で取れそうなところだけ外してから、底穴を押して株を取り出します。

根はなかなか取れないのですが、根気よく作業します。

たとえ根を折ってしまっても、それだけで即枯れるわけではないので気にし過ぎないようにしましょう。

根をきれいに洗ってほぐしていく

カスカスになっている根も少なくないようです。

細い根がいくつか見えていますが、これは、根の周りのふわふわした部分が取れてしまった糸状の根の芯の部分です。

水を与えても復活しないので、切り取ります。

水苔がほぼなくなっているように見えますが、実際はそうでもないです。手である程度ほぐしますが、ほぐしきれないときは、水に根鉢をつけてほぐしていきましょう。

絡み合っていても、段々とほぐれていきます。

水を含んでいても、細い糸のような部分がある根は、糸が見えているような部分より先が太くなっていても、糸のようなところは復活しないので、糸のようなところで切り落としておきます。

水を含んでもしっかりしてこない根を処分し、枯れたバルブも取り除くと、かなりスッキリしてきました。

根が水を含んできて、緑色の部分が増えています。

水苔を根の周りにつける

水に水苔をつけて、水苔を湿らせます。

ギュッと絞って、水苔ボールを作ります。

水苔ボールの周りに根を広げたカトレアをかぶせます。

カトレアの根の周りを絞った水苔でくるみます。

小さな鉢に植え付ける

小さなプラ鉢の底にも絞った水こけを入れておきます。

厚さ1cmくらいで十分です。

カトレアも蘭なので、狭っ苦しいところが好きなので、大きな鉢を使いません。

ギュウギュウに詰めてあげます。

水苔でくるんだ苗を詰め込んだら、更に隙間に絞った水苔を詰め込んでおきましょう。

相変わらずバルブはしわっしわですが、段々と膨らんできます。

元の鉢より少し大きなくらいの鉢に植え替えています。

グラグラするので、すっぽり入るプラ鉢に入れていますが、ちょうどすっぽり入る素焼き鉢を買ってこようと思っています。

植え替えてから4時間ほど経過しましたが、バルブのシワが徐々に伸びてきています。

まだ気温が高いので、9月半ばまでは室内の窓辺において、11月ごろまでは屋外で管理しようかと思います。

葉に黒い部分がいくつかみられますが、病気か日焼けかはっきりしないので、もうしばらく様子を見てみようかと思います。

根の状態が比較的良かったので、おそらく日焼けではないかと思いますが、まだはっきりしません。

2018年10月11日、素焼きバチを買ってきてプラ鉢と入れ替えました。

2019年4月17日 その後のカトレア

全体的に、2018年8月25日に植えつけたときより株がしっかりしているように思います。

8か月近くたっています。

白い根のそばに、タケノコみたいな新芽が見えます。

エケベリア?みたいな侵入者もいますね。(仲間のところにかえしました)

横に飛び出していた比較的しわがましだった太い方の芽も、太くはなりましたが、しわは完全には消えないようです。

しわっしわのも太くなってきていますが、しわっしわのまま。

今回はベランダの簡易温室の中で越冬しました。

冬にしては高温多湿な環境だったので、よかったのではないかと思います。

花芽はいつつくのかな?来年かな?楽しみです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする