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お正月のおせち料理に入っている、祝い肴のひとつの「クワイ」。
実は、結婚して夫の実家で食べるまで食べたことがなくて、初めて食べて「まずっ!」と思ったものです。
独特のえぐみが何とも言えないほどまずい。
「目が出る」という縁起ものですが、芽がちょこんと伸びていて、見た目はかわいいですね。
しっかり下茹でしてから煮ればある程度はおいしく食べられます。
「クワイが水耕栽培できる」というと、みな、一様に目が点になるようです。
そんな家族にも不人気食材クワイですが、これを水耕栽培で育てると、とってもスタイリッシュな観葉植物として楽しめます。
まだ見たことはありませんが、花も咲くようです。
クワイの水耕栽培での育て方と、どんなふうに育っていくのかをご紹介しましょう。
しかし、おうちの中で小さなグラスで育てるので、「水耕栽培」というよりは「水栽培」とした方がピッタリですね。
クワイはスタイリッシュな葉の水生植物
クワイは、水底に田んぼの土など、どろんとした土を入れておくと、小芋も育ちますが、水だけで育てることもできます。
水だけの場合、芋の中の養分がなくなると栽培が終了してしまいますが、それまでは楽しく水栽培でき、伸びていく根っこや、矢印のようなスタイリッシュなとんがった葉っぱも楽しめます。
毎日成長を眺めているだけでウキウキする、育てがいのある植物です。
手に入ったら即水ポチャする
クワイが手に入ったら、用意するものは水の入る容器、これだけ。
手に入り次第、水の中にポチャンしておきます。
春まで置いていたりすると、芋がしわしわしてくるので、春まで待たずに手に入り次第、即水ポチャしましょう。
水やクワイが腐らないように、時々水替えします。
榛原昭矢著「かんたん!きれい!失敗いらず!育てて楽しむ手のひら園芸」
クワイが水生植物で、水栽培することもできると知ったのは、2017年2月ごろだったでしょうか。
この年もおせちに人数分のクワイを料理して、相変わらず子供にも不人気、でも祝い肴だから根性で入れていました。
ふと手に取った今では愛読書の、手のひら園芸家:榛原昭矢著「かんたん!きれい!失敗いらず!育てて楽しむ手のひら園芸」。
この中でクワイについて「すぐに水に漬けておくと、春に芽を出して育ちます。」書かれているのを発見。
何度も言うようですが、時は2月。
「ちょっとー!全部食べちゃったわよー!」と大騒ぎ。
当然、スーパーにもすでに出回っていません。
「クワイ、クワイ育てたい。クワイ。」まるでうわごとのように言い続けて一年近く、ようやく年末、人数分+1ゲットして育てました。
【2018】水だけでもOK!GWまでぐんぐん育つ
インスタントコーヒーの空き瓶で栽培を開始したクワイでしたが、あっという間に瓶のふたに背が届いてしまいました。
このころ不在がちな長野の自宅で栽培していたので、水が腐ったりなくなったりしてしまうことがないように、ふたをして栽培をしていました。
引き続き蓋つきで栽培するために、ダイソーでシリコンラバーのふたと、200円の背の高いグラスを購入し、クワイの成長に合わせることにしました。
初めは芽しか伸びていなかったのですが、根っこもぐんぐん伸びてくるようになりました。
芽の先端にとんがりがちょこちょこついていて、どんなふうに育つのかとても楽しみでした。
やがてグラスでもふたをつけられなくなり、ひげが伸びるは先端が曲がるは、おやおや、どんなふうに育つやら~♪、まったく未知なので楽しみでわくわく。
初めに伸びてきた根は上からだけだったのですが、芋の下の部分からもぐんぐん根が伸びてきて、葉っぱもなが~~く伸びていき、先端の葉が矢印みたいでかっこいい!
上の画像は2018年3月20日の画像ですが、この後、長野から浜松に置き場所を移しました。
葉っぱもさらに3枚くらい増えたのですが、GWに息子たちのところや、長野の自宅に戻ったりして、のんびり浜松に戻ってきたところ、水が腐ってクワイがクッタリ。
芋もスカスカで中身なし、栽培を終了することになってしまいました。
【2019】土を入れて育ててみる
2018年の寂しいクワイとのお別れから学習し、クワイの小芋はいらないけれど(
←おいしくないから)、GWにまたお別れしなくて済むように、2019年は土を入れてクワイを育てることにしてみました。
手元の赤玉土が切れていたので、とりあえず種まき用土を使って栽培を再スタートしました。
手元にあった「種まき用土」をつかってみたら
水を入れ替えるたびにクワイが水上まで出てくることを繰り返しつつ、そのうち根っこが出てきたらおさまるだろうと思っていましたが、収まらないまま芽が伸び始め、だんだん浮き上がり方がひどくなってきて、戻そうとすると芽が折れるという事態に陥り始めました。
種まき用土はクワイの栽培には向かないようです。
2019年2月28日、瓶の中の土を全部取り出し、再び水栽培に。
芽が少し伸びていますが、芋が少しスカスカぎみ、根っこはまるでなし。
2018年3月7日、ようやく根っこも伸び始めました。
実家で田んぼの土をもらってくる
実家に帰った機会に、田んぼの土をもらってきました。
粘土質の土なので、クワイをがっちりキャッチできるらしく、水を入れたら一気に濁ってきましたが、クワイは浮いてきませんでした。
2019年3月11日、田んぼの土に入れ替えて1週間たっていませんが、ぐんぐん伸び始めました。
見えにくいのですが、根っこも増えてしっかりしています。
成長が楽しみですね。
↑上の画像は、2019年3月25日現在のクワイの様子です。
なが~~~く伸びて、スタイリッシュな葉が開いてきました。
画像ではわかりにくいのですが、土の中に向けて根も伸びています。
水を入れ替えても、あまり土が浮いてこないし、クワイも浮いてきません。
快適水栽培ライフになっています。
その後のクワイの水栽培
2019年5月8日のクワイの水栽培の様子です。
葉っぱが本当にでっかくなってしまって、キッチンサイドで結構邪魔になってきました。
うまく全体を画像に収めようとすると、下に置いて上からとるしかない感じです。
しかし、数日前からつぎつぎ葉っぱがぽきんと折れて、2019年5月20日、最後の1本が折れ、毎日水替えしているのに異臭が漂い始め、栽培の終わりのサインを受け取りました。
中身を確認したところ、クワイの球根部分が空っぽになっていました。
肥料をあげていなかったし、少しの田んぼの土だけじゃ栄養不足だったようです。
2020年のクワイの水栽培は、もうちょっと田んぼの土を増やしてやってみましょうか。
緩効性化成肥料を土の中にこそっとうめておきましょうか。
懲りずにまたチャレンジしたいです。
子球か、花か、どっちかできるまで育ててみたいですね。