オリーブの木の育て方|オリーブの実収穫プロジェクト

2017年9月、上野のマルイの裏手にある園芸店で、いろんなオリーブの木がまとめ売りされていたので、散々悩んで「ルッカ」と「オークラン」を購入し、スーツケースに詰め込んで長野に持ち帰り、育て始めました。

ルッカは、イタリア原産ともわれていますが、原産国はよくわからないようです。

自家受粉できるけれど、他家受粉のほうが実付きが良くなる、とても実がよく付く品種。

オークランは、ニュージーランド原産で、これも自家受粉できるスグレモノですが、寒さに弱く、寒冷地では栽培は無理と言われています。

どうしても外で育てたくて、オークランが寒さに耐えられるように大きめの鉢に、ルッカはもう少し小さめの鉢に植えて、育て始めました。

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オリーブの木の育て方

オリーブの木はとても丈夫で、基本的には放置で育つ植物です。

寒冷地では鉢植えで育てて室内に取り込んだほうがいいと言いますが、北海道や東北以北の寒地は難しいのですが、長野市街地程度の寒冷地であれば、寒さに弱い品種を選ばなければ庭植えで特に冬囲いをしなくても越冬します。

冬、寒さに当たらないと花芽がつかないので、なるべく冬も屋外栽培するのがおすすめです。

オリーブの木は乾燥気味に管理して

オリーブの木は乾燥を好むので、鉢植えの場合は、乾燥のしすぎにならないように、表面の土がかなり乾いてきたらたっぷり水やりしますが、庭植えの場合は自然の恵みだけで十分です。

ただし、冬に水不足になると、春に花が咲かなくなるので、実を収穫するためにも冬の間乾燥しすぎないように注意が必要です。

植え付けにはアルカリ性寄りの土を

オリーブの木は酸性の土壌を嫌います。

日本の土壌は酸性よりになりやすく、鹿沼土やピートモスなど、酸性寄りの土は使わないようにして、苦土石灰を少量散布しておき、酸度を調整した土に植え付けるようにしましょう。

苦土石灰をまきすぎても生育には良い影響を与えません。

まくのは僅かで十分です。一握り以上は多すぎます。

乾燥を好むので、水はけの良い土を用いましょう。

日当たりと風通しの良い場所に植えて

オリーブの木は、日当たりと風通しの良い場所を選んで植えるようにしましょう。

シンボルツリーとしても人気がありますが、容易に5mくらいに伸びてしまうので、十分なスペースを確保して植え付けましょう。

背が高くなってもひょろひょろしているので、ぐらつくようなら支えをつけましょう。

オリーブの花は去年伸びた枝に花が咲く

オリーブの花は、去年伸びた枝に花芽をつけます。

伸びすぎたからと言って、枝をどんどん剪定すると、全く花が咲かなくなってしまいます。

剪定するのは、枝同士が絡み合うようになってしまった「混み枝」だけにして、花を咲かせるなら、なるべく先端の枝を切り落とさないようにしましょう。

オリーブの木は他家受粉だから2本以上植えて

オリーブの木は、1本だけ植えても自分の花粉で実がなる「自家受粉」出来る品種もありますが、大部分は他の品種の花粉がないと実がならない「他家受粉」のものが多く、自家受粉できる品種も、他家受粉のほうが実つきが良くなる性質があります。

オリーブの実を収穫するには、2本以上品種の異なるオリーブの木を、近くで栽培する必要があります。

花がたわわに咲くと、たわわに実がなってしまうので、一つ一つの実が大きくならないことがあります。

ひと枝に実が付きすぎているときは、育っていない実は早めに摘み取って、他の実が大きくなるようにします。

葉色が悪くなったら肥料をあげて

オリーブの木は、肥料が切れると葉色が悪くなってきます。

葉色がなんとなく悪くなってきて、元気がないなと思ったら、株元に肥料を施肥しましょう。

鉢植えは緩効性化成肥料をひとつまみまくようにすればいいのですが、庭植えの場合は、株元から少し離したところに穴を掘って、その中に有機堆肥を埋め込むなど、有機質の肥料を施肥したほうが生育が良くなります。

真夏は匂いの問題もあるので、冬だけ有機堆肥を埋めて、それ以外の季節は緩効性化成肥料で対応するのも一つの方法です。

オリーブの実はそのままでは食べられない

育てたオリーブの木に実がなったとしても、残念ですが、そのままでは食べられません。

オリーブの実は、緑色から赤みが増えていき、段々と黒紫色に変化していきます。

味は、熟していくに連れて、だんだんと渋みがぬけてまろやか・オイリーになっていきますが、どのへんで食べごろなのかは、好みなので、好きなところで収穫します。

クラッシュさせた実を絞って、オリーブオイルを採ることもできます。

10~20%の食塩水につけて、冷蔵庫に保存しておき、アクがでてきたら塩水を入れ替えることを繰り返しながらアク抜きして、半年ほどしたらアクが抜けるので、塩抜きして食べることもできます。

時間がかかるけれど手間がかからない方法として、赤ワイン・白ワイン・ホワイトリカー・ブランデー・焼酎など、アルコールに1年ほど漬け込むだけでアクを抜くことができます。

日本酒につけると、麹菌の力で半月ほどでアク抜きでき、赤いオリーブ酒も飲めます。

アルコール漬けのオリーブの実は、はちみつなどを添えて食べるととても美味しい、ぷりぷりした実になります。

そのほか、干して乾燥オリーブにしたり、焼いて焼きオリーブで食べたりもできます。

鉢植えを寒冷地の屋外で冬越し

オリーブの花を咲かせてオリーブの実を収穫し、オリーブのアク抜きがやってみたい!ということで、栽培し始めたオリーブの木。

花を咲かせるために、どうしても屋外で栽培し続けたいところです。

長野は寒冷地。

2017年の冬は、あまり雪がふらなかったものの、雪がふらないときのほうが放射冷却で寒さが募ります。

土の上にはたっぷりと腐葉土を敷き詰め、鉢の周りをコーヒー豆の袋で覆って、防寒しました。

鉢の置き場所は日当たりがいまいち欠けるものの、雪が入らない場所にしました。

花を咲かせたいし、実もほしいから、屋外で栽培しますが、どうしてもダメなら室内に取り入れようと思って、鉢植えにしました。

我が家のオリーブの木は、小さな幼苗。

寒さにも暑さにも強くないので、大きく育つまでは油断大敵です。

冬越ししたものの花が咲かない

不在がちなので、水切れが心配のため、ペットボトル給水で水切れがないように管理しました。

冬の間も緑の葉っぱが保たれ、株元に芽がでているようなので、花が咲くか??非常に期待しましたが、春になって、園芸店の店頭にあるでっかいオリーブの木に花がたくさん咲いていても、ウチのオリーブの木は知らん顔でした。

まだ小さいから花は無理だったようです。

春、なぜかルッカが枯れる??

2017年9月29日頃購入した「ルッカ」「オークラン」のオリーブの苗でしたが、2018年4月初頭に長野から車で浜松まで移動させました。

寒さに弱いはずのオリーブを暖地に移動させたら、いきいき間違いなし!と思っていたら、あれよあれよと、寒さにダメージを受けていないはずのルッカのほうが枯れていきます。

なすすべもなく、1週間ほどで枯れ果ててしまいました。

理由が全くわかりません。

寒さに耐えたのに、水やりもサボらなかったのに。

まるで謎です。

新しいメンバー「マンザニロ」登場

2018年5月下旬、スーパーの園芸コーナーで、ひと鉢だけぽつ~~んとマンザニロが売られていました。

マルイで買ったときより大きな苗なのに、500円に近い値段だったので、即買いです。

先日届いて植え付けたので空いた、イングリッシュローズ・アンブリッジローズの送られてきたときに入っていた鉢が深くて大きいので、これに植え付けようと思います。

枯れたルッカは、深さの少ない、口の広い鉢に植えていました。

オークランのほうが大きく深い鉢でした。

買ってきたマンザニロの鉢も細長かったので、細長い、深さのある鉢のほうが生育に良いのではないか?と考えて、アンブリッジローズの鉢を選びました。

オリーブの木「マンザニロ」の植え付け

底にネットに入れた鉢底石を1~2cm入れ、赤玉土を5cm位入れ、その上に赤玉土をブレンドした培養土を入れました。

マンザロニのポットを外しましたが、根がしっかりついている状態、「根が回っている」状態になっていますが、ポットはすんなり外れました。

特にダメージを受けたような根はなかったので、なるべくいじらずにそのまま植え付けることにしました。

あまり弄り回すと、ストレスで植付け後しばらく弱ることがあるので、このままにします。

ちょっと気温が高目なこともあって、温かいところを好む樹木ですが、なるべく根にはダメージがないほうがいいだろうと考えました。

苗の周りに、培養土に赤玉土をブレンドしながら加えていきます。

白い土入れで培養土と赤玉土をスコップにとって、混ぜてから鉢の周りに入れました。

上までしっかり土が入ったら、土をポンポンと抑えておきます。

しっかり植え付けができたら、鉢底から水がたっぷり流れ出るまで水やりして、屋外に出しておきます。

今度は元気に育つといいな。

花の時期は終わりましたが、とりあえず2鉢を近くにおいて管理していこうと思います。

どちらも樹高1m以下なので、幼苗といえるサイズ。

寒さだけでなく、暑さにもそれほど強くないのでは?と疑っています。

ルッカが枯れたのが教訓?になっています。

花の季節までに鉢を何度も移動させるだろうとは思うのですが、忘れてはいけないので、ふた鉢をなるべく近くに。

バラの茂みの間において、ある程度遮光を試みながら、育ててみようと思います。

土の温度がダイレクトに変化するのも防ごうと、長野から持ってきたサンデーマルチを、土の周りに敷き詰めておきました。

そしてそして、花も咲いていませんが、肥料もぽこぽこっと、マルチの下に緩効性化成肥料ですが、まいておきましょう。

過保護にしすぎても枯れそうなので、そこそこに世話しつつ、育てます。

2019年4月21日現在のオリーブたち

ピントがどこにあっているのかわかりませんが、マンザニロがたくさん花を咲かせました。

でも、オークランは咲いていません。育ち具合もマンザニロの方が今のところ良好です。

マンザニロも単独でも実がなることがあるので、楽しみですね。

2019年6月6日 オークラン危機一髪

後からやってきたマンザロニは花だらけになったのに、オークランには花が咲かなかったし、今年は育ちが悪いと思っていましたが、バラの剪定をしているときに枯れ枝をひっかけたと思ったら、丸ごとすっぽ抜けしました。

しかも、根がほとんどない。

これは、だれか不法滞在者がお住まいになっている!

ガシガシ掘り起こしたら、一匹!でっかい芋虫がいました。

画像を拡大したら掘って出てきた虫が見えます。

好きじゃないんで、大写しにはしません。

カナブンにしては大きいので、カブトムシかセミかもしれません。

そういえば、株元にセミが死んでたから、セミかも。

ごみ袋に二重に包んでさようならです。

まだ緑の葉っぱが残っているので、きっと生き残ってくれることと思います。