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全国各地で台風による甚大な被害が発生し、強い雨がその後も続いています。
長野の自宅では、屋外物置が台風19号の強風にあおられて倒れ、倒れた先がブルーベリーの真上だったのでブルーベリーが多少折れましたが、後は問題なく、その程度で済みました。
高台にあったはずの新幹線の車両基地が水没している姿を見て呆然としたのが忘れられません。
(ブルーベリーは折れた枝も含めてミノムシだらけになっていました。中央の葉にぶら下がる茶色いものが5mmほどの小さなミノムシ。肝心のミノムシにピントが合ってない・・・)
自宅の周り近所は特にひどい状態になっている部分はないと思いきや、下水処理施設がパンク寸前になっていて、止水制限が出ていました。
鉄道が分断されている地域では、まったく手が付けられない状態だとか。
お隣の中学生は学校が休校になっているので、毎日泥だらけになってボランティア活動をしていました。
失敗だらけの塩害対策:大型ラップでくるんでみた
(↑の画像は長野の自宅のプリンセスミチコ。台風に負けずに咲いてくれていました。)
2019年10月11日、台風19号が近づくころ、浜松の夫の単身赴任先のアパートにいた私は「ベランダのバラの塩害対策」に奔走していました。このとき、長野の自宅については全く心配していませんでした。
幅50cmの大型ラップを用意してあったので、バラの鉢植えを隅の方に寄せ集め、ラップでベランダと鉢の山全体を囲んで水が当たらないようにぐるぐる巻きにして準備しました。
某ホームセンターで東屋の四方を大型ラップでくるみ、中の鉢植えを台風の風雨から守っていたのをまねしようとしたわけです。
意外に大型ラップの扱いが難しく、2時間かかって汗だくになってよやく飛ばないようにかっちり全体をラップでくるみました。
大型ラップでくるんだものの
(↑長野の自宅で健気にさいていたエマーグローデンドロスト)
帰宅した夫がベランダを見て一言。
「電柱が倒れるような強い風が来るんだよ。」
何でやぐいラップなのか?と言いたいらしいと聞こえました。
「もう風にはためいている奴は外した方がいい」
本当に飛びそうでした。おっしゃる通りでございます。
すでにはためいていたラップを取り外したものの、そもそも飛ばないように設置したから全体はほとんど取り外すのも難しく、大部分は放置しました。
飛んで電線に引っかかって停電の原因になったらどうしようか、ひたすら悩んでいました。
ラップを一部外したことで、アイスバーグのみが全くの無防備な雨ざらし状態になりました。
台風一過・ラップも無事だった
(ローズマリーが花盛りでした。これまでにないほど咲いていました)
10月12日の朝から雨がよく降っていましたが、風はそれほどでもないまま、昼前にどんどん雨足が強くなり、夕方には本降りが収まったものの、雨が降り続きました。
雨量は多いものの、台風19号は浜松では風はいまひとつで済み、台風が去ったあともラップはついたままました。
風に関しては、2018年の台風の方がはるかに強かったと思います。
次の台風のことは考えたくないですが、そのときはバラの鉢植えは一本ずつ、ラップでくるんでラップの上からロープで縛り、さらに全体を縛って固定しておこうと思います。
浜松における我が家の台風の被害は、雨ざらしになったアイスバーグの葉っぱが、塩害と思われる状態で枯れたものがちらほら出た程度でした。
我が家は海岸のそばではないし、今回ひどい塩害になった昨年ほどは風が強くなかったので、巻き上げ飛ばされて届いた海水がそれほど多くはなかったのではないかと思います。
長野は風水害に見舞われた
(紅葉したナツハゼ。きれいに色づいていましたが切ないですね)
全く長野については心配していなかったのですが、翌朝10月13日にあちこちで川が決壊し、よく知る地域も含めて水に覆われている姿をテレビで見て、呆然としました。
自宅の近辺は決壊した地域と大きく離れているので自宅については心配をしていませんでしたが、「家がきしむほど風が吹いた」と隣人の方から連絡があり、朝、そっと覗いてみたら物置が倒れていたとのこと。
中身がほぼなかったことから、風にあおられたのかもしれません。
自宅の木が一本折れたおかげで、隣家まで飛んでいかなかったのかもしれないと思うと、この程度で済んで本当に良かったと思います。
本当に困ったから”お願いセコム”
(コキアが赤く色づいていました)
不在がちな我が家はセコムにお留守番をしてもらっています。
急遽長野に戻ろうにも、鉄道が寸断されているし、道路も不通箇所が多数あるため、簡単には戻ることができません。
セコムに連絡を入れて、家の周りだけでも目視で十分なので危険個所などがないか点検してもらいました。
結局問題の個所は倒れた物置小屋だけで済みました。
東京経由で長野に戻る
(コキアはちょっと小さめのギョリュウバイのようなピンクの花が咲いていました)
長野に戻れないまま、被害の甚大さを見て心が痛みました。
こんな時に何もできないのが本当に歯がゆいです。
鉄道の普及がままならないこと、高速道路はかなりの部分が通れるようになったことから、東京経由で10月18日に長野の自宅に戻りました。
このとき、軽井沢近辺の高速道路が一か所通行止めになっていましたが、翌日それも開通しました。
高速道路の通行止め区間を迂回するために、群馬県内で高速を降りて下道で移動して長野入りて再び高速に戻る形にしましたが、群馬県内は川沿いの道が茶色くなっているものの、道路そのものはすんなり通れました。
川にはびっくりするほど大きな石が転がっていたり、橋げたに大木が横たわっていたりしていました。
なぜか群馬でリンゴを探す人々
(主不在で水もやっていないのに、美しい秋アジサイときれいな葉色)
群馬の道の駅に寄ったところ、他府県ナンバーの車も多く、なぜかリンゴを探す人が何人もいました。
収穫前のリンゴが泥をかぶったという情報が流れていたので、少しでも援助と考えている方が多数いらっしゃるのだと思いました。
でも、リンゴは、群馬にはないの。長野県内に入らないと手に入らないの。
もっと南でも、長野県内なら手に入るけど、群馬にはないの。
そして、「下仁田ねぎは冬の食べ物です。11月頃までありません」と書かれた張り紙もあったのが印象的でした。
自宅滞在時間約12時間で浜松に戻る
被災個所は避けて通ったためもあって、道路の混雑はあまり見られず、通行止めで渋滞に見舞われることもなく、時間はかかったもののスムーズに長野の自宅には戻れました。
屋外物置は、水が溜まっているのか重くて持ちあがらず、足が一本なくなっているようにも見えましたが、アジャスターが一つ抜けていただけで、どこも壊れていなかったので、水平を取り直し、重しになるブロックなどもプラスアルファして、立て直すことができました。
人は普通に生活するとどうしても水を使います。
止水制限がでているし、役立たずのおばさんは邪魔にしかならないので、苦労して自宅に戻りましたが、早々に浜松に戻りました。
戻りは上田方面経由ではなく松本方面経由で戻りましたが、道路そのものは順調に通れました。
長野ではだんだんと寒さが厳しくなってくるので、心配が募ります。