砂漠のバラ|アデニウム・オベスムの栽培記録

我が家のアデニウム・オベスムは、2016年5月上旬に多肉の聖地「堀川カクタスガーデン」さんから、セネキオ・バルベルトニクス、ユーフォルビア・峨眉山とともに、ヘンテコなフォルムが気に入って連れ帰ったものです。

アデニウム・オベスムは、塊根植物・コーデックスなので、幹の付け根がずんぐりと太ってきます。

驚くほどきれいな大きめの花が咲くので、育てがいがあります。

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我が家にアデニウムオベスムがやってきた

我が家の最も古いアデニウム・オベスムの画像は、2016年5月13日のもの。

購入当初から花が付いていました。

アデニウム・オベスムは、バルベルトニクスとともに、はじめから根っこが鉢底から飛び出していました。

どうしていいのかわからず、とりあえず、根っこを切らずにそのまま入れられるサイズの鉢に両方植え替えました。

まだまだ細いフォルムですが、付け根が膨れています。

この時から2019年9月現在で、3年以上経過しておりますが、株元はそれほど太っていません。

私の育て方が悪いのか、横に太らずに、ひたすら上へと伸びています。

ちなみに、2019年9月5日現在の姿がこれ↓です。

改めて画像を見比べてみると、樹高3倍に比べると、横の太り具合は1.5倍程度かもしれませんが、そこそこ成長しているのが感じられました。先端がもっと細かったので、株元ももっと細かったのが思い出されました。

2016年の購入当時、樹高は一番下の葉っぱの位置ぐらいで、葉っぱのサイズも2/3くらいでした。

切って挿し木にすればいいのでしょうが、挿し木にして付いたとしても、挿し木は実生のように太ってくるようにはならないので、無駄だと思ってやっていません。

アデニウム・オベスムの成長記録

さて、ここで成長していったアデニウム・オベスムの成長記録を振り返ってみましょう。

3年以上なんだから、さぞかし画像があるだろう?と思われるかもしれませんが、これが意外とたいしてありません。

なぜなら、「こんなもんの成長過程を楽しむのは偏屈な私くらいしかいないかも」と勝手に思っていたからです。

ちなみに、同じ理由で、一緒に買ったセネキオ・バルベルトニクスもユーフォルビア・峨眉山も、たいして画像が残っていません。

さらに言えば、三男の生後3か月くらいの時に買った栽培歴21年目を迎えようとしているリプサリスはもっと画像を撮っていません。何しろ、購入当初、デジカメ自体なかったし、ケータイにカメラが付く時代が来るとも思っていなかった。致し方ないですね~。

2017年6月15日 また根っこが飛び出した

鉢が一年前と違うものになっているのでわかりやすいのですが、また鉢底から根っこが飛び出したので、植え替えました。

実は、昨日今日、飛び出したのではありません。

植え替えて半年もしないうちに飛び出していましたが、面倒なんで放置していただけです。

寒冷地花で育てているので冬越しが心配でしたが、葉っぱをなくすことなく越冬しました。

花もよく咲いて、きれいです。

このころ、室内栽培をしていたので、春と秋だけでなく、なんだか天気がいい日が続くなあと思ったら、花芽がついている、ということを繰り返していました。

このため、アデニウム・オベスムは胡蝶蘭と同じく開花時期が不定期なんだとばかり思いこんでいました。

2018年5月8日 雨続きで室内退避

2018年4月から夫の単身赴任先が浜松に変わったことから、長野でずっと室内管理していた植物のうち、1か月水やりできないでいると枯れる恐れのある植物は浜松に置き場所を変えていました。

浜松に移して約1か月、しょっちゅう雨がザーザー降って、乾燥を好む植物にダメージを与えそうで、たびたび室内退避させていました。

急に日当たり良好な栽培環境になったので、アデニウム・オベスムの葉っぱが赤茶けています。葉焼けでしょう。4月から慣らしたのに、しょうがないなと思いつつ、急にアデニウム・オベスムの背が伸び始めて「あれ?」と思うようになりました。

ちなみに、根っこが鉢底から抜けて久しいので、たぶん秋だったと思うのですが、植え替えました。バラのロングポットだから、これならなかなか鉢底が抜けまい!とほくそ笑みました。

2018年9月25日 横に曲がって二股に分かれた

浜松は雨が多いので、律義に雨が降るたび室内退避していたのですが、だんだんと面倒くさくなってきていました。

バラのついでに水をやるくらいであまり顧みていなかったのですが、ふと見たら、先端が二股に分かれているし、葉っぱが異様にでっかく育っています。

直射日光さんさん効果だと思いますが・・・株元がたいして太らずに、どんどん頭でっかち。

ロングポットにロングプランツ。倒れそうなバランスの悪さです。

2018年10月17日 また根っこが飛び出した

5月の段階でストレリチアよりも明らかに一回り小さかったアデニウム・オベスムが、いつの間にか同じくらいのサイズになっていました。

葉っぱのツヤツヤ具合がすごいです。

嫌な予感がして鉢底を見たら、根っこが飛び出していました。ピンボケでごめんなさい。

これ以上長いものはなかなかないし。

困りました。

とりあえず、見なかったことにしました。もう10月だもん。

2018年10月26日 室内栽培していた?

相次ぐ雨で室内退避していたのか、左端の一番窓際にアデニウム・オベスムがいます。

大部分が他の植物の画像だし、一部切れてるしなんですが、先端が二股になっているのが、よくわかります。

2019年6月11日 簡易温室の中のアデニウム・オベスム

2018年11月下旬~2019年4月上旬まで、アデニウム・オベスムはベランダに設置した簡易温室の中で越冬しました。

どこ!?といわれそうですが、画像右下隅のピンボケの葉っぱがまぎれもなくアデニウム・オベスムのもの。

ちょっと赤みがかった小さめの葉っぱが付いています。

大きな葉っぱは一枚ずつ散っていきました。

2019年4月4日 もう花芽が付いている!

胡蝶蘭とダブってますが、右端下にアデニウムオベスムがいます。

先端の二股の右側の画像が切れています。

何を撮ろうと思ったのか定かではないほど、肝心のアデニウム・オベスムの右側の枝がピンボケですが、立派な蕾が付いています。

ちなみに、この蕾が花開いたところは画像に残していません。

他の花が咲いていたので、気を取られて見ていなかったようです。

2019年6月26日 終日ベランダに置きっぱなしに

すっかり面倒になった私は、アデニウム・オベスムを4月中旬にベランダ簡易温室から出して、そのままずっとベランダに置いたままにしました。

2019年は梅雨明けが大幅に遅れたにもかかわらず、です。

そんな過酷な環境にも枯れずに、アデニウム・オベスムは先端が大きく二股に分かれ、葉っぱの付く位置が3か所に増えていました。

花芽が付いていますが、4月についていた花芽なのか、新しい花芽なのか、それすらわかりません。

2019年7月1日 半分咲いて半分咲いていない

アデニウム・オベスムに、まだ小さい蕾が付いています。

珍しくピントが合っているのでアップしました。

新芽が幹の反対側にあることから、葉っぱの少ない方の枝先についていた花はもう終わっていて、葉っぱの多い方の枝についている花はこれからのようです。

2019年7月18日 その後のアデニウム・オベスム

このときまだ梅雨明けしていませんが、アデニウム・オベスムはとても元気です。

下の方の、以前、双葉状態だった新芽も成長してきています。

7月1日についていた小さな蕾はもうついていませんが、近いうちにまた花芽が育ってきそうです。

2019年8月22日 葉っぱが生き生き!

ひたすら上に伸びていくマイ・アデニウム・オベスムですが、葉っぱが随分と大きくなって、生き生きしてきました。

中央に明らかに花芽がついているのがわかります。

大きい方の芽は、上から見ると葉っぱが本当につやつやしていてきれいで、うねりもあってかわいいです。

上の小さい方の芽も、十分な葉っぱが付いています。

下の新芽も、よく育っています。花が咲くかな?

2019年8月28日 花芽がはっきりわかるように

花芽の先端が赤く色づいて、小さい蕾とすぐにわかる状態になってきました。

花芽かな?という状態から6日後ですね。結構成長は早いようです。

葉っぱが少なめの方の芽にも、蕾がしっかりついています。

下の小さいのは残念ながら今は蕾ナシです。

2019年9月5日 開花まで秒読み中!

アデニウム・オベスムの蕾がかなり大きくなってきました。開花までカウントダウン中です。

1週間で開花秒読みサイズになりました。

アデニウム・オベスムの花は、一度咲くと咲きっぱなしで、一日では散らず、2~3日咲いていますが、何日!としっかりカウントしたことがありません。一度カウントしないといけませんね。

ちょっとしたろうそくのようで、きれいです。

横から見ると、大きな蕾なのがよくわかりますね。

2019年9月9日 開花直前から蕾の付け根がのびた

朝からいつ咲いてもおかしくないような蕾の大きさだったのですが、一向に花開かないと思ったら、15:00頃、蕾が開きかけているのに気が付きました!

日の出とともに咲かないで、午後咲くようです。

朝、蕾の付け根がかなり伸びていて、取れちゃうんじゃないかと少しやきもきしたのですが、この伸びた蕾の付け根が開花するしるしなのでしょうね。

右のも左のも、蕾がいっぱい。

まだまだ開花しない蕾は、付け根が隠れていますが、開花する直前にはかなり伸びてくるようです。

9月5日の時の蕾もかなり大きいですが、付け根はのびていません。

観察してみると、おもしろいことがわかりますね。

下の小さかった新芽も大きなロゼッタ状になり、花芽がついているのがわかりました。

これも花になりそうですね。

さすがに砂漠のバラ、炎天下にほったらかし、雨ざらしOK!(ただし水切れもいい)ぐんぐん育つようです。

後は、株がデブっとなってくれたら、いうことなしなんだけどな。

2019年9月10日 完全に開花したのは翌朝

2019年9月9日、アデニウム・オベスムの花が15:00に半分ほど咲きかけたので、完全に開花したらアップしようと構えていましたが、半分だけ開いているような開きかけのまま、日没。

愕然としつつ、夜中にもチェックしましたが、開きかけのまま。

そして、なんと!翌朝2019年9月10日5:00、まだ半分開きかけのままでした!

9月なので、5:00はまだ薄暗い夜明け前。

日が出ないと開かないかも・・・・と思ったら、予想通り、完全に開花しているのを見つけたのは、しっかり日が差した7:00!

よもや、アデニウム・オベスムの花が、夕方開きかけて半分開いたそのままの態勢で夜を過ごし、翌朝しっかり日が出るまで、完全には開かないとは思いもしませんでした。

2019年9月13日 次の蕾も開きそう

完全に花開いて3日経過したアデニウム・オベスムの花は、今もきれいに咲いています。

蕾がもう一つ、咲きかけています。

付け根が伸びて、今にも花が開きそうです。

この状態は、正午ごろです。また3時に半開きになるのか??興味津々ですが、スケジュールの都合で、確かめることができません。

2019年9月16日 花数が一気に増えていた

後ろ髪をひかれつつ、長野の自宅に戻っていました。

花が落ちているんだろうなと思いつつ、戻って来たところ、花は落ちていないばかりか、花数が増えていました!

5輪咲いていて、最初の2輪も花が傷んでいません。

とはいえ、先に咲いた花は、若干濃い方のピンク色が薄くなり、花が全体的に大きくなってきているように思います。

茎の下の方から出ていた芽は、茎が伸びて、枝分かれ状態になってきました。

これも花が咲きそうで、楽しみです。

2019年9月17日 左側も3輪に!?

左右の株のうち、右側の株には2輪咲いているように見えますが、実際は3輪咲いています。

左側の株も、3輪目が咲きそうです。

やはり、付け根の部分が長くなっています。

この画像は正午現在です。

また、半開きのまま、夜を迎えるのでしょうか??

2019年9月18日 開花はやっぱり翌朝

右端の開きかけのアデニウム・オベスムの花がしっかり開いたのは、やはり翌日の18日の朝でした。5時半ごろに見たときはまだ開きかけで、8時ごろもう一度見たときはしっかり開いていました。

最初に咲いたアデニウム・オベスムの花はいまだにきれいに咲いているし、ゆっくり時間を過ごす花のようです。

他の二つより、若干色濃く小さめに見えるので、開花した後も徐々に花が大きく開いていくのでしょう。

花の付け根は本当に細くて華奢なのに、雨風にもびくともしません。

本当に丈夫ですね。

2019年9月23日とうとう最初の花が落ちた!

雨上がりの朝、ふと見たら、アデニウムオベスムの花が一つ落っこちて、下の多肉の上に乗っかっていました。

左右一輪ずつ最初に咲いたのですが、落ちたのは右側の方の、花数の少ない株の方でした。

ピントが違うところにあっていますが、左側の株の最初の花はまだきれいについています。

画像の一番下側に花開いて見えるものが最初の花です。

2019年9月25日 とうとう左側の最初の花も落ちた!

2019年9月25日、とうとう最初の花の残っていた方も落ちました。

9月9日に開き始め、9月10日に花開き、それからずっと開きっぱなしだったので、これでアデニウム・オベスムの花は約2週間も咲いていることがわかりました。

ものすごいロングライフな花でした。

左側の花のついていた後が、画像の中央に見えています。

中央に、結実している?ような感じに見えます。

これだけ長い間咲いていれば、受粉していてもおかしくないですね。

ちなみに、2019年9月27日現在、他の花が落ちる様子はありません。

種が取れるかも???

もっと近寄って写真を撮ってみました。

上↑が左側(後から落ちた方)の花の跡で、下↓が右側(先に落ちた方)の花の跡です。

後から花が落ちた左側の方の花の跡の方が、実になりそうで、先に花が落ちた右側の花の跡の方は枯れ落ちるような感じがしますが、左側もいずれは色が濃くなって枯れたように見えるのかもしれません。

花数が多いし、この後続けて蕾が付かなくてもいいので、花の跡はそのままにして様子を見たいと思います。

種が取れたら・・・実生に挑戦!! 楽しみだな~~。

とはいえ、本当に種が取れるかどうかは、アデニウム・オベスムの花が一度にこんなに咲いたことがないし、種が取れたこともないので、経験不足ではっきりしたことはわかりません。

これから寒くなりますが、2018年11月~2019年4月まで、ベランダの簡易温室で何事もなかったかのように越冬できたので、今年の冬も問題なく越冬できるだろうと思っています。

春の開花が遅れたり、なくてもいいので、種、欲しいです。

2019年10月7日 花が落ちずに色が変わって

いつもはきれいな花色のまま、花が落ちているのですが、残っている3つのアデニウム・オベスムの花はどれも色が変わっていました。

左側の二つは、まだ色がきれいな方ですが、茶色があちこちに見えます。

右側の一つ残った花は、茶枯れています。葉っぱも一枚、小さいのが枯れています

下の方の新しい枝分かれは、花芽の先端がいよいよ赤くなってきました。

寒くなって咲かない!なんてことにならないことを祈っています。

2019年10月16日 種が採れた?!

アデニウム・オベスムの花が付いていた後が、一部茶枯れてきていました。

知らないうちに落ちたものもあるのかもしれませんが、この下には葉が茶枯れた多肉植物があるため見分けがつかないので発掘不可能です。

右側の葉数が少ない方の枝分かれは、茶枯れたものが1つだけ。

発掘できなくなる前に収穫することにしました。

種はついているでしょうか。比較するものを置いておかなかったのですが、長さ1cmくらいです。

先端のガク片らしきものを広げていくと、中から種のようなものが見えたので、ガク片らしきものを取り除きました。

先端が二股に分かれています。

拡大しましょう。

このままにしておいてもいいのですが、ばらばらになったときに、茎かごみか種かわからなくなるので、種と思しきものを取り出しておきましょう。

先端を注意深くこすったら、ポロンと取れました。

種のように見えますね。

紙に包んでジッパー付き袋に入れて種まきしてみるときまで保存しておきましょう。

茶枯れた花のついていた後を取り除き、まだ柔らかい二つを残しました。

これが茶枯れれば、また種(とおぼしきもの)が採れるかもしれません。

これも収穫したら、種まきしてみることにしましょう。

1mmほどの種なので、水に浸けてからまいても見失わないかと思います。

楽しみです。