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小型のパイナップルが寄り集まったようで、ポケモンのナッシーが思わず頭に浮かんでしまう、ユーフォルビア・峨眉山。
そもそもの「峨眉山」は、中国の世界遺産に登録されている、四川省四川盆地の最西にある名山で、五台山、天台山とともに「中国三大霊山」とされています。
そして、ユーフォルビアの峨眉山は、日本で人工交配して作られた品種です。
峨眉山はユーフォルビア交配のハイブリット種
峨眉山は、パイナップルみたいな見た目で育てにくいユーフォルビア「鉄甲丸」と、どんどん子吹く育てやすい玉形ユーフォルビア「瑠璃晃」を交配させた、日本で作られた交配種といわれています。
(鉄甲丸×鱗宝「怪魔玉」と鉄甲丸を交配させたものという説もあります。)
ユニークな形をしているのに、どんどん子吹いて丈夫で育てやすいのが、峨眉山の最大の魅力です。
とはいえ、あんまり大きくなっていきません。
育ててみて思うことは、とりあえず、3年ぐらいでは、大きくなったのかならなかったのか、さっぱりわからないということ。
画像を並べてみると、よかった!大きくなってるわ!と初めて実感できるので、なるべく写真は撮っておきましょう。
峨眉山の日常管理
峨眉山は年間を通じて風通しがよく、よく日の当たる場所で育てますが、4~10月は特に日当たりのよい屋外栽培が最適で、直射日光ガンガンでもOKです。
寒さにも比較的強いのですが、できれば15℃を下回らない環境で育てるのが適しているので、気温が下がる10月~4月は室内栽培に切り替えます。
峨眉山の水やりは土がしっかり乾いてから
ぼこぼこっとした体に水をため混んでいるので、水のやりすぎには注意しましょう。
表面の土がしっかり乾いてから水やりをしましょう。
でっかく育った峨眉山ほど、水切れには強い反面、水のやりすぎに弱いので、突然腐る!といった経験をしたくなければ水やり間隔は十分に取るようにしましょう。
なんだか元気がないなと思うような時こそ、水やりは控えるようにします。
峨眉山の冬の水やりは禁水より控えめに
冬季は、寒さに耐えるために禁水気味で管理しますが、冬季全く水をやらないというほどシビアにしないのがおすすめです。
月1~2回、暖かい日の午前中遅くに土を軽く湿らせる程度に水やりして、乾燥のし過ぎに注意します。
峨眉山は根っこをそれほど張らないので、冬季に全く水やりしないのはあまりお勧めできません。
室温が15℃以上をキープできるような環境では、冬でも休眠しないので乾燥させすぎに注意しましょう。
峨眉山の肥料は控えめに
峨眉山にしっかり肥料を与えると、ぐんぐん大きくなっていく半面、不格好に育ってしまうので、控えめに与えるようにしましょう。
峨眉山に肥料をあげすぎると、コロンとしたフォルムが崩れて間延びした縦長のようになってしまいます。
ころころとしたフォルムを維持するためには、緩効性化成肥料を一粒コロンとあげておく程度で十分です。
峨眉山の植え替え
峨眉山の植え替え適期は4~9月の成長期ですが、寒さに弱いので、5月頃の気温が安定してきた頃がおすすめです。
水やりをする前の土がしっかり乾いているときに、鉢を外して古い土を取り除き、傷んだ根や伸びすぎた根などを切り詰めます。
2~3日そのままにしておいて、切り口をしっかり乾かしてから乾いた土に植え、1週間ほどしてから水やりを再開します
大きくなった子株を切り取って株分けすることもできますが、子株も切り口を2~3日乾かしてから新しい乾いた土の上に置いて株分けし、水やりは1週間後にします。
切り口から出た白い液は洗い流すか拭き取って
上の方の切り口から白い液が出ているものは、そのまま放置していてもかまわないのですが、根っこや株分けした子株の切り口から白い液が出ているものは、さっと水洗してからしっかり水切りし、その後2~3日切り口を乾かすようにしましょう。
拭き取ってもかまわないし、どんどん出てきて困るときはしばらく水に挿しておいてもかまいません。
白い液は固くかたまるので、根が出にくいからとったほうがいいといわれていますが、とらなかったら絶対に発根しないわけではないので面倒ならそのままでも構いません。
ただし、手につくとかぶれることがあるので気を付けましょう。
峨眉山の植えつけは水はけのよい土を使って
峨眉山は水はけが悪いと腐ってしまいやすいので、できるだけ水はけのよい土で育てましょう。
堀川カクタスガーデンさんで買ってきた峨眉山には、超微細赤玉土「芝目土」が使われていました。粒度がとっても揃っていました。
サボテン用の培養土などもおすすめですが、できるだけ水はけのよい土を用いましょう。
峨眉山の病害虫
峨眉山は2年ほどずっと室内栽培していましたが、購入してきてすぐ、1か月もしないうちに、なんだか白いものがついているのに気が付きました。
カイガラムシだったと思います。
茶色のフォルムに白いカイガラムシはすぐに気が付けます。
”歯ブラシなどで取り除け”とよく書かれていますが、ぼちぼちの間に歯ブラシ入りません。
つまようじでこそげ落としました。
カイガラムシは水に弱いので、取りにくいときは、先端に水をちょこっとつけてからこするとよくとれます。
さび病やうどん粉病にもかかりやすいそうですが、今のところ私は見たことがありません。
時々観察して、おかしいなと思ったら、対処しましょう。