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長らく更新がお休みになっていました。
三人息子を育てていると、たいていのことには動じなくなってくるものなのですが、長男が仕事中に骨折し「もう少しで足を持っていかれるところだった」とけろっと言われると、自称肝っ玉母さんも、およそ何も手につかないし、おろおろするし、まったくの役立たずでした。
さて、今回は、バラの足元を覆い隠すマルチング(マルティング)材について、ちょこっと深堀してみようと思います。
私の深堀なので、思ったほど深くなかったと思われるかもしれませんが、しばしお付き合いください。
マルティング材というか、マルチング材というか、英語のカタカナ読みなのでどっちでもいいのですが、マルティングという方が好きだったのでこちらで表記を統一していましたが、「マルチング」という方が多数派なので、マルチングに切り替えようと思います。
バラの株元のマルチング材は必須アイテム
バラ園のバラの足元を見ると、たいてい黒や茶色の小さな木切れのようなもので株元が覆われています。
これがマルチング材なわけですが、こんなものを敷いて、何の役に立つのか、ファッションじゃないかと思うかもしれませんが、とんでもない、必須アイテムなのです。
色にこだわる必要はありません。
黒いものも茶色いものもあるし、藁を切り刻んでおいたとしてもOK。
おおよそなんでもいいんです。
でも、なくてはならないものだったりします。
マルチング材は水やりの時の泥はねを防ぐ
バラに水やりするときに、水に勢いがつくと土が跳ね上がり、葉っぱに泥が跳ねることがあります。
ホースでジャージャー水やりすると、バラの葉っぱに泥はねが付き、ついでに土壌細菌をちゃっかりもらってしまって、そこから新しい病気にかかってしまうことがあります。
株元の土の周りにマルチング材を敷いていると、泥はねとはおさらばになるので、いらない病気を発病してしまうリスクを減らしてくれます。
マルチング材は夏の暑さと乾燥から株を守る
冬の強剪定のあと、新たにマルチング材を厚く敷き詰めなおしていますが、月日が経つにつれて、マルチング材が薄くなっていきます。
人によるかと思いますが、私はだいたい6月ごろ、バラのマルチング材がどのくらい減っているのかまとめて確認し、少なくなっている分を足して回ります。
これから暑くなってくる前に、しっかりマルチング材が株元に厚く敷かれているようにします。
マルチング材を厚く敷いておくことによって、地中の温度が必要以上に上がってダイレクトに根を傷めてしまうのを防ぐとともに、水がどんどん蒸発して乾燥気味になってしまうのも防ぐ目的を持っています。
夏の暑さから守る目的のマルチング材は、寒冷地の長野の自宅のものより、暖地の浜松の鉢植えの方をより厚くなるように敷き詰めています。
マルチング材は冬の寒さからも株を守る
冬になると、長野の家の周りのバラにはしっかりマルチング材を厚く敷いた上に、敷き藁もします。
雪が積もるから、必須アイテムですね。
どれほど凍るのが防げるかというと・・・・
2019年1月2日は、雪が降っていても、マルチング材&敷き藁の下の土は凍っていませんでした。
2019年2月9日は、敷き藁のすぐ下のマルチング材ごと、かちんこちんに凍っていました。
自然の猛威の前には無力でしたが、やっていないより絶対にましだと思います。
私のマルチング材購入歴
ご近所さんにマルチング材を敷いた方がいいよとお伝えしたとき、「マルチング材って何?」と聞かれたので、当時バーク堆肥を敷いていたので「こういう黒いやつ」と見せました。
しげしげ眺めて「ほんとだ~全部敷いてある~」と感動していたので、逆に自分がきょとんとしました。
バラ園のバラの株元にはマルチング材が敷き詰められていたし、ファッションで敷いているわけもなく、自分もマルチング材を当たり前のようにせっせと敷いていたから、バラを育てている人はみんな敷いていると思っていました。
私の常識が世間の常識とは限らないとしみじみ思いました。
【バーク堆肥】コバエブンブン大発生
バラ園のバラの株元に敷いてあったのと同じのがほしい!ということでホームセンターをうろうろして見つけたバーク堆肥。
そもそも、我が家のバラの一番最初のマルチング材は、中野市一本木公園のバラ祭りで分けてもらったバラ園のマルチング材でしたが、毎年買いに行くのが面倒になって、ホームセンターにさがしにいったのでした。
バークチップは、当時はごっつい3cmサイズくらいのゴロゴロのしか売っていなかったので、やめました。
高かったし、茶色かったから、イメージじゃなかったし。
(単に一本木公園で分けてもらったのが黒かっただけ。)
バーク堆肥は色といい見た目といい、そっくりでした。
5年ほど、バーク堆肥を使っていましたが、春先以降、コバエが大量発生し続けていました。
網戸にコバエだらけ。
虫コナーズが発売される前ですが、あんなもんでは大量すぎて防げなかったでしょう。
うちにはどうしてこう、コバエが多いんだろうと悩んでいたさなか、使いかけのバーク堆肥の袋から、大量にコバエが出てきて、コバエ発生の原因がバーク堆肥と判明。
以来使っていません。
バーク堆肥はバラ園のマルチング材にそっくりですが、お勧めしません。
もっと良質のバーク堆肥ならいけるのかもしれませんが、ホームセンターの安価な商品だったのが運の尽きでした。
【サンデーマルチ】宅配で届いて便利
3年?4年?愛用していたサンデーマルチ。
バーク堆肥に代わるマルチング材をネットで探し続けて見つけたものです。
自宅まで届けてくれるのがうれしいです。
軽いけれど、ものすごいボリューム。
置き場所に困るのが唯一の欠点でしょうか。
においもしないし、コバエもゼロじゃないけど、すくないです。
新型マルチング材発見!圧縮ブロック
家じゅうグリーンやらバラやらで埋め尽くされているのに、園芸店に行きたくて仕方がない私。
性懲りもなく園芸店に向かって、新しいバラ苗欲しいな~~芝目土買いたいな~~なんて言いながら資材売り場をうろうろしていました。
なんと!マルチングにちょうどいいぐらいの大きさのバーク片の圧縮ブロックを発見!
4.5キロもあるのに、缶ビールひと箱より小さい!しかもリーズナブル!!
欲しい分だけちぎって取り出して使うから、相当量がコンパクトに収容されています。
これからこれにする!と心に誓ったけれど、「なくなり次第終了」の文字が。
切ないわ~~もう一個買おうかしら。
近くに売ってるなら、買いに行きたい!と思われる方のために、どこで見つけたのかご紹介。
豊橋動植物園のそばの園芸店さんです。
なくなり次第終了です。ライバルは私。早い者勝ちですね。
でも、これ以外にも、使いやすくてリーズナブルなマルチング材がきっとあちこちで見つかるかと思います。
最後にご紹介していますが、身近なものを代用することもできるので、素敵な自分だけのマルチング材を探してください。
ちょっとやってみた!?マルチング材の下に+α
同じことを繰り返し何年もやり続けるのが嫌いな私。
なんでもちょっとプラスアルファで試してみるのが大好きです。
バラの株元の土の上、つまりはマルチング材のすぐ下。
ここに、ちょっくらいろんなものを仕込んでみたらどうかしらね??と考えました。
そして、考えるだけじゃなくて、早速やってみるのが私流。
冬の強剪定と寒肥を施肥するときにやりましたが・・・・春の開花前のいまのところ、まだ差はあまり感じられません。
特別な虫害も出ていません。
要経過観察、といったところでしょう。
やったのとやっていないのとを作って差をつけたんですが、鉢をいろいろ動かしているうちに、鉢植えについてはどれにやったか記憶があいまいに。
マルチング材を外して回れば、どれにやったかはわかるんですけどね。
つまりは、今のところ、差がないということですね。。
【その1】もみ殻燻炭を+α
もみ殻燻炭をたくさん分けてもらいました。
もみ殻を焼くだけだから、もみ殻さえあれば誰だって作れると思うかもしれませんが、すべて灰にしてしまわずにうまくもみ殻燻炭に仕上げるのは、熟練の技が必要です。
市販もされていますが、単純な商品なのに結構高額なのはその辺からきているのだと思います。
手間を思えば、適正価格か安いくらいです。
長野のお留守番ローズの土の上にもみ殻燻炭を敷いて、その上からマルチング材を乗せて、さらに敷き藁もすればものすごい保温効果じゃないか!?と思いました。
(↑画像はもみ殻燻炭をまいたところ。このあと上にマルチング材を乗せました。)
でも、2019年1月2日は雪が降っても凍っていなかったのですが、気温が-10℃だった2019年2月9日はしっかり凍っていました。
効果が表れるとしたら、春以降でしょうか。
効果があるといいなと思います。
【その2】馬糞堆肥を+α
今使っている馬糞堆肥は、バーク堆肥などが多くブレンドされているのか、見た目はほとんどマルチング材と変わらない上、ほとんど無臭。
馬糞堆肥の良さは、すでに実感。
でも、鉢植えに堆肥を施肥するには、スペース不足のため根によくないから、馬糞堆肥がいくら良くても、鉢植えにはちょっと使えません。
穴を掘るって言ったって、たいして掘れないし。
馬糞堆肥、本当にいいのにね。
ふと思いつきました。
それじゃあ、土の上ならいいかも??
株元のすぐそばに敷くのはどうかと思うのですが、少し離せば、敷いてみてもいいかも??
その上にマルチング材が載っているし、保温効果と肥料効果もプラスされて、いい効果が出るかも??
いや、ムシムシ大行進になるかも??
そもそも、土の上に堆肥をのっけて、堆肥が肥料に分解されていくのか??
ということで、やってみました。
株からすこしはなれたところから、土の上にうっすら馬糞堆肥をまいて、その上にマルチング材を厚く乗っけました。
土の上に堆肥を置いて、さらに土を置けばよかったかな?今度の冬はそうしてみようかな。
今のところ、ムシムシ大行進にはなっていないようですが、可能性が捨てきれないので、今年は早めにオルトランをまき始めましょうか。
マルチング材は必需品だけれど本当になんでもいい
バラの株元にマルチング材は必需品ですが、何を敷くかは、本当にお好みで何でもいいのだと思います。
藁を小さく切り詰めたものでもいいのですが、藁って、想像以上に切りにくいです。
以前堆肥化してみようと切り刻もうとしたのですが、これがもう、簡単に切れない。
実家にあった、ギロチンのようなでっかい藁切り、もらってこようかしらと考えたほど。
先日、神社のそばを歩いていて、プランターの中のマルテチングがすべて松ぼっくりになっているものを見かけました。
超センセーショナルなマルチング!
神社には山ほど落ちてるもんね。頭いい~。
コーヒー豆屋さんで、コーヒー豆の使用済み麻袋が100円で売られていました。
丸ごと買い占めて、ばらばらにほぐしてマルチング材にしてもいいなと思いました。
マルチング材の可能性は無限です。
素敵な自分にぴったりのマルチング材を見つけてくださいね。
コメント
おひさしぶりです、ご長男様のお怪我早く回復されること、お祈りいたします。
だんだん春めいてきましたね、河津桜も咲いて来ました。
マルチング、私はバーク堆肥、ご近所の匂いの無い牛糞、アブラムシの嫌い?と言われているもみ殻くんたん、あと酵素風呂のオガクズです!
北側花壇は竹やぶでしたので、適当に蒔いて小石やら瓦礫やらをとりつつ、だんだん混ざるかなぁ?という感じです。
よく見える所や鉢植えはくんたんをまきましたが、風で飛んで行ってしまうのでやはりバーク堆肥で重しにしてあります。
後今シーズンの秘策?を
毎日の水まき、なかなか時間がかかるので じゃーん‼️ ジワジワ滲み出るホース30メートルを二本設置してみました。先端に蓋があり、途中からポタポタと滲み出る仕組みです。旦那はすぐ藻で詰まる?!と意地の悪いこと言いますが、調子が良ければこちらに自動スイッチも接続するつもりです。まぁホースが届かない所にはよろよろと運ぶのですがねー
こまめままさん、コメントありがとうございます。
いろいろミックスしてマルティングされているのでしょうか。
酵素風呂のおがくずっていったい何だろう??興味津々です。
水が染み出るホースというのは、穴がいっぱい開いているホースのことですよね。
自宅に自動水やりタイマーとセットで購入しようと何度も検討しましたが、結局買わないまま終わりました。
おそらく、私がこれで水やりが楽になると、さらに育てようとする植物が増殖するとみて、水やりの手間が抑止力になると考えているのではないかと思います。
正しい判断だと思って、ねだるのをやめました。
こまめままさん、タイマーも買って、私の分もさらにガーデニング範囲を広げてください。いつか見に行かせてくださいね~~♪
こんばんは、ホース、とりあえずは良い具合ですよ。
今後どうなるかおいおい報告したいと思ってます。砕石の上のレイズドベッドなので
土は30~40センチ位しか入ってないのですよ。水ハケは抜群ですがね!
なので作秋に薔薇を植え付ける時に色々混ぜまぜしてあるのですよ。
酵素風呂で入れ替える おそらく皆さんの汗やらが染み込んだオガクズですよ!
冷静に考えると怖いわよ….. 以前はマッシュルーム堆肥を畑に入れてました。
田舎なので珍しい物がありますよ、いろいろ
長野に長くいると、源泉かけ流しアタリマエにはなるんですが、酵素風呂には縁がないまま来ています。
お風呂の木桶をおがくずにするのかな??といろいろ考えてしまいました。
プラス効果があるといいですね。
以前、石附きつきのなめこを買ったときに、石附を土に混ぜておくと土がふかふかになると書いてあったので、
庭土に混ぜたら、キノコが生えてきました。
なめこだと思ったのですが、「庭のキノコ食べて食中毒になりました、じゃしゃれにもならん」と夫に言われて処分しました。
こまめままさんちも、マッシュルームが生えるかもしれませんね。