夏が得意?夏の観葉植物の管理と育て方のコツ

猛暑であったり、豪雨であったり、これまでの経験の範囲外の天候が続いています。

観葉植物は南国原産のものが多いので、夏に強いイメージが強いのですが、実際は夏はそれほど得意でないように思います。

また、今年の猛暑は例年にない凄さなので、よりダメージを受けているように感じられます。

我が家の雨や暑さにあまり強くない多肉植物は、もう3ヶ月以上、屋外に出さずに、エアコンのほどほど効いている室内の明るい窓辺で暮らしています。

ハオルチアなど、長野の自宅に比べると、日照量が落ちるのか、これまでにない徒長気味で、葉っぱが長細くなっています。

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観葉植物は夏に弱る

観葉植物というと、熱帯地方が原産のものが数多くありますが、日本の夏の高温多湿に強い観葉植物は、あまりないもの。

「え~~暑さには無限に対応できるんじゃないの?!」

「カンカン照り照りの今こそ!本領発揮!じゃないの?!」

という叫びが聞こえてきそうです。

とある胡蝶蘭の末路

「ずっとお家の中で暗いから、日光浴させようと思って」と言って、いきなり炎天下に胡蝶蘭を数時間放り出し、取り入れようとしていたのを見つけたことがありました。

思いっきりぐったりして、葉っぱに大きな黒斑ができていて「え~~なんで?!」と驚いていました。

「絶対出したら、だめです!」事前に知っていたら、止めたのにな。

ずっと室内で育ってきた植物は、箱入り娘状態。

生まれたてのベイビーのようなもの。

急に炎天下に放置されたら、枯れるのは、当たり前です。

日本の夏と原産地の夏は違う

砂漠の暑いとき、水気が少なくなります。

昼間は暑いけれど、夜は冷え込みます。

湿度はかなり低い。

熱帯の豪雨はすごいけれど、ガーーッと降って、しばらくするとカラッと晴れます。

湿度は高いかもしれませんが、地面は何日も湿地帯のようにビシャビシャということはありません。

日本の夏は、湿度が高く、鉢中の水が沸騰しそう。

夜になっても高温多湿は変わりません。

乾燥地帯の植物にも、熱帯のジャングルの植物にも、日本の夏はこれまでと違う暑さです。

炎天下に室内栽培植物は耐えられない

暑さに耐えられないタイプの植物は、春から外気に慣らしておいたもの以外、徒長しようがひょろひょろしようが、枯れるよりはマシなので、室内栽培しましょう。

雨が当たり続けると調子が悪くなるものも、外で雨ざらしにしないのがベストです。

日本の、梅雨~夏~秋の長雨の期間は、熱帯地方原産の植物にとって、過ごしにくいことこの上ない気象状況。

枯らさないためにも、外で育てようなんて考えないのが一番です。

暖地のベランダで屋外栽培を夢見たものの

外で育てたくて、暖地の浜松に4月に持ってきた多肉植物たちですが、外で暮らしたのはわずか1ヶ月ほど。

長野に置きっぱなしのときと、ほぼほぼ、管理状態が違いません。

何のために持ってきたのやら。

ああ、お留守番をさせないですんでいることだけ、違うかな。

水切れも水浸しもない点だけ、マシかも。

南国原産で、相変わらず外で暮らしているのは、春から出しっぱなし・花が咲きっぱなしの胡蝶蘭と、水持ちゼロ?みたいなツーツーの土で育てているストレリチアとアデニウム・オベシスと、デルフィニウムくらい。

胡蝶蘭は、バラなど茂った植物の影においていますが、流石に葉色が悪くなっています。

夏の観葉植物の管理は原産地に合わせて

熱帯原産の観葉植物は、夏が得意と思いがちですが、室内育ちのひ弱な植物に、急に夏の炎天下に対応しろと言われてもできるはずもありません。

ずっと室内育ちのひ弱な観葉植物にとって、最適な温度は30℃以下で、直射日光は厳禁です。

乾燥地帯出身の植物は乾燥気味に

乾燥地帯ご出身のサボテン類は、多少の暑さには適応してみせますが、雨がだめ。

雨ざらしにするぐらいなら、ずっと室内育ちの方がマシです。

乾燥地帯は夏の間、雨があまりふらない乾季。

同じように、水をあげないほうが、暑さに耐えられます。

空気中の湿度も邪魔なほどですが、屋外を除湿できるわけでもないので、これは良しとしても、土の中に湿度がたっぷりはあまりに原生地と異なります。

暑い夏に、水をやらないのはだめな気がしますが、水は極力控えたほうが夏越しがうまくいきます。

たとえ、夏にしわしわになったとしても、涼しくなってから水やりを再開すれば、元気になります。

もちろん、芯まで枯れかかれば、水をあげたほうがいいですが、なるべくやらないで我慢しましょう。

高温多湿が好きでも土は別

熱帯のジャングルご出身の、高湿が好きそうなタイプの、ゴムの木の仲間フィカス属とか、エアプランツ(チランジア)とか、フィロデンドロンとかは、湿度が高い分はOKですが、日差しガンガンには耐えられないし、土が湿った状態が長く続くとだめです。

長期不在でお留守番させるとき、最も気を使うのがこのタイプです。

水が切れても枯れる。

水がずっとあると、根腐れする。

10日のお留守番がきついタイプばかりです。

10日くらいの不在の場合、5日程度残して水が綺麗になくなる程度に底面給水してでかけます。

このさじ加減が難しく、帰ってきて水が残っていると、根腐れの危険が出て、早く水がなくなりすぎると葉っぱがかなり落ちてしまいます。

留守にしないにしても、土に水をやるときは、表面の土が必ず乾いてから。

葉水は毎日ジャージャーかけてもOK。

土と葉っぱ、全く分けて水やりするのがコツです。

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