バラの鉢植えの育て方|初心者さん必見鉢植えバラの植え替えや肥料

初心者さんでも安心!鉢植えバラの育て方についてご紹介します。

バラ苗を育てたくても、十分な土地がある人ばかりではありません。

またバラの初心者さんですと、鉢植えだと難しいのではないかと不安に思う方もいらっしゃると思います。

正直に言うと、鉢植えのほうが、庭植えにするよりもバラの育て方としては手数が必要になってきます。

庭植えよりも、鉢植えのほうが土が乾燥しやすいので水やりはこまめに行う必要があり、土が少ない分、暑さ寒さの影響も受けやすく、根詰まりという庭植えにはない問題も途中で発生するので、植え替える必要がある分、不利になるからです。

ですが、難しいからやめたほうがいいというわけではありません。

バラ初心者さんでもきちんと育てられる適切な品種選びをした上で、これからご紹介する育て方を抑えておけば、どなたでも鉢植えのバラを楽しむことができます。

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バラ苗を植木鉢で育てる育て方ポイント

植木鉢でのバラの育て方では、注意しなければならない点があります。バラは根が大きく深く成長する植物なので、深さのある大きめの植木鉢に植えないと、すぐに根がいっぱいになって根詰まりしてしまうのです。

また、小さい鉢で育てると、根にダイレクトに暑さ寒さの影響が及ぶので、根が傷みやすくなってしまいます。

バラは、地上部の幅と同じ幅に根が伸びるといわれているので、強健種など大きくなる品種は鉢で育てるのには向いていません。

あまり大きくならない品種を選んだうえで、直径も深さも30cm以上ある鉢で育てるようにする必要があります。

できれば直径も深さも60cm以上ある方が安心感はあります。

そんな大きな鉢は簡単には用意できない!というケースも多いでしょう。

しっかりとしたスペースがないと育たないということを念頭に育て方にも注意しましょう。

樹高も幅も1m以内に育つ品種を選ぶ

バラ苗を鉢植えで育てる場合、ラベルをしっかり見て、樹高も幅も1m以内に育つような品種を選ぶようにしましょう。

昨今のバラの新品種は、育てやすい丈夫なもので、なおかつあまり大きくなりにくいものが多くあります。

作出年が現代に近いもののほうが、あまり大きくならない品種が多いので、作出年が21世紀に入ってからのものを探すのもひとつの方法です。

大型化する品種を鉢植えで育てようとすると、あっという間に鉢の中が根で一杯になる「根詰まり」「根鉢が一杯になる」状態になってしまうので、本来のその品種の良さが十分に発揮されないまま、弱らせてしまうケースになりかねません。

ミニバラは根を大きく張らないから鉢植えに最適

ミニバラは花が小さいもの、と思われがちですが、花径が7cmを超える、中輪のものが次々に出回り始めました。

花色・花形のバリエーションも豊富になってきています。

ミニバラは根が深く大きく張らない上に、非常に安価に出回っているので、鉢植えで育てる場合は、ミニバラは特におすすめです。

鉢植えのバラ苗の植え付け手順

1.鉢底に鉢底石を1~2cmほど入れる

2.培養土を10㎝くらい入れ、バラ用の肥料をひとつかみ加えて混ぜる。

3.さらに培養土を5cmくらい入れる。

4.ポットを外した苗を中央になるようセッティングして土を周りに入れる。

5.バラ用の肥料をひとつかみ土の上にまく

6.サンデーマルチなど、マルティング材を敷く

7.流れ出た水が茶色からきれいになってくるまで水やりする

バラは冬以外は根をいじられるのを嫌うので、冬以外はポットを外したら、土を落として整え直す「根鉢を崩す」ようなことはしないで、そのまま植え付けるようにしましょう。

用いる土と鉢底石について

鉢底石は入れなくても構いませんが、入れたほうが水はけが良くなるので入れるのをおすすめしています。

培養土はバラ用でも一般の草花用でもどちらでも、肥料をしっかりあげれば大きな開きは生じません。

じっさいに、高い土と比べてみたけれど、費用対効果はそれほどじゃなかったので、おすすめしていません。

鉢植えで育てる以上、庭植えより生育状態は落ちるのはどうしようもないのに、土だけ立派にする意義をあまり感じません。

ウオータースペースと支え棒

植木鉢の縁から2~3cmは、土を入れない空間「ウオータースペース」にとっておきましょう。

ウオータースペースがないと、水やりがしにくくなります。(土が流れてしまいます)

苗がぐらつくときや、ひょろひょろして見えるときは、支え棒をつけておきましょう。

麻ひもなどで軽く縛るか、ビニタイで留めて、固定してください。

鉢植えで育てるときの肥料について

鉢植えの場合は、有機堆肥は使わないのをおすすめしています。

牛糞堆肥や鶏糞堆肥などの有機堆肥を入れると、においが強いうえに虫が寄ってきやすいので、バラ用の肥料を使うようにしましょう。

有機堆肥は地中で微生物などに分解してもらってから、根が肥料として吸収できるようになります。

培養土に施肥した場合、分解が進みにくいだけでなく、分解時に熱が出ることがあり、鉢は狭いスペースなので、根にダメージを与えやすくなってしまいます。

植木鉢は直接土やコンクリートの上に置かないように

植木鉢の下に花台を置いたりブロックなどを四隅において、鉢の下に空間を作っておくと、通気性がよくなるだけでなく、虫の侵入も防げるだけでなく、コンクリートなどの熱が直接伝わらないので根にダメージを与えなくて済みます。

土の上に直接おいていると、根が植木鉢を突き抜けてその下まで伸びてしまい、動かせなくなってしまい植え替えができなくなるので、土の上に直接おかないようにしましょう。

鉢の置き場所は、できるだけ日当たりの良い場所にしましょう。

バラを栽培する場所は、日当たりが良くないと花つきが悪くなってしまいます。

ミニバラを育てるには1本1鉢になるよう植え替えて

挿し木苗のミニバラは、複数本が一鉢に植え付けれれているので、株分けして、一株一鉢になるようにして植え付けましょう。

手でほぐしにくいときは、水を入れたバケツの中で丁寧にほぐすときれいに分かれます。

土はなるべく落とさないようにするので、根をきれいに洗い流す必要はありません。

ミニバラは根がそれほど大きく張らないので、直径も深さも25cm程度の植木鉢に植えておくと育てやすくなります。

植えつけの仕方はバラ苗の鉢植えの植え付けの手順と同じです。

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