はじめてのバラ栽培をする方に【私の鉢植えのバラの日常管理】

ベランダが鉢だらけでさすがに狭くなってしまったので、育てているミニバラなどの鉢植えを育ててくれる方にお譲りしたいと思い、ラクマにUPしています。

どれもバラ苗ではなく、1本ずつに分けたものを、それぞれ8号鉢に植えて育てた鉢植えです。

「このまま育てられます」と書いておきましたが、どうやって??難しいんじゃない??と思われそうなので、私が日常管理として、バラをどうやってお世話しているのか、ご紹介しておこうと思いました。

あくまで私流のバラの日常管理です。

なんだ、こんな程度でいいのね!ということをお伝えしたくてご紹介しました。

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日当たりと風通しのよい場所に

バラは、日当たりのよい場所を好みます。一日中カンカン照りOK!です。

室内では、付いている蕾も落ちてしまうことがあり、蕾も上がってこなくなり、ひょろんひょ論に育つので、できる限り日当たりで育てます。

遠州地方は風が強いので、風通しが良すぎる気もしますが、風が通るところがおすすめです。

風通しが悪いところでは、うどん粉病などが蔓延しやすいので注意が必要です。

花台の上に鉢を置いて

コンクリートの上に直接鉢を置くと、夏場など、コンクリートの熱が直接伝わって根にダメージを受けることがあります。

コンクリートと鉢の間の隙間は、虫には居心地がいいらしく、虫の巣窟になりやすい傾向があります。

鉢の下に、花台を置いて、コンクリートや土との間に空間を作ると、虫の巣窟になりにくく、熱の攻撃を受ける心配もなくなります。

私のお気に入りはセリアの花台。

ダイソーのは中央に直径3cmくらいの鉄板が付いているので、中央の鉢穴をふさぐ感じが好きではないんです。

なんで100均?おしゃれなのを使わないの?といわれそうですが、観葉植物も含めて花台を使用しているため、100を超える鉢数を考えると、コスパは大事です。

乾燥厳禁!バラの水やり

バラは水浸しが続いても枯れませんが、土が乾いてしまうとあっという間に枯れてしまいます。バラ栽培に乾燥は厳禁です。

水やりは花首が折れかかる前にたっぷりと

水切れが進むと、花首がくた~~と折れてきます。

そんなことになる前にさっさと水やりしましょう。鉢底から流れ出るまでた~~っぷりあげてください。

土が乾いているか確認の必要はありません。常時水浸しでも平気なので、乾かさないことが鉄則です。

花首がクタっとなってしまっても、即枯れるわけではありません。

すぐに水やりするとリカバリーします。

長期不在はプールにドボン

長くお出かけするとき、バラの水やりができなくなります。

夏などてきめんに枯れてしまいますね。

そんなことにならないように、鉢植えのバラはプールにドボンしていきます。

1つしかなければ、バケツでもOK。

帰ってきたときにまだ水が残っているくらいがちょうどいい水加減です。

寒肥以外はバラ用肥料を施肥して

鉢植えの場合、鉢の中に余分なスペースはあまりありません。

有機堆肥は発酵するとき熱を出すこともあり、根に触れるとダメージを与えることがあります。

鉢植えの場合は、有機堆肥を使わずに、バラ用の肥料を施肥しましょう。

有機肥料の場合は、分解が進むように、土に埋めるのがおすすめですが、鉢のできるだけ縁の方に施肥して、根にダメージが及ばないようにします。

花が次々咲いたらどんどん追肥して

一季咲きのバラは春に咲いたらもう咲きませんが、四季咲きのバラは追肥を続けるとどんどん花を咲かせ続けます。

年末、頭の上に雪を乗せながらも咲かせてくれます。

花がいっぱい咲いてきたら、追肥のタイミングです。花殻摘みする前に追肥しましょう。

早めに追肥することで、次の蕾が早めに上がり、花が終わったときに次の花芽が待っています。

真夏は追肥を休んで株を休ませて

バラも、夏の暑さで夏バテします。

夏に追肥を続けると、小さめの花を弱りながらも咲かせてくれます。

あまり弱ると、秋からの花数が少なくなってしまうので、人によると思いますが、私は7~8月は追肥を休みます。

追肥を休むと花が咲かなくなりますが、秋になって涼しくなって追肥を再開するとまた花がどんどん上がってくるので、夏はしっかり休ませます。

ついた蕾もとってしまう方もいらっしゃいますが、ある程度大きくなった丈夫なバラの場合、付いていたら夏も咲かせても別に枯れることはないので、そのまま咲かせています。

アブラムシはあらかじめ寄せ付けない

バラは非常に虫に好かれるので、無農薬で育てようとすると、かなり手間がかかってしまいます。

バラにつく虫の大部分は、強い農薬も効かないものが多く、強い農薬はバラの根にもダメージを与えるし、むやみに農薬は使いたくないもの。

あまり強くない、「野菜にも使える」なんて書いてある農薬をあらかじめ少量まいておくと、アブラムシなどは寄ってこなくなります。

バラは食べないので、アブラムシ程度は虫よけしておいて、それ以外のあくどい害虫に目を光らせるのであれば、楽なので、おすすめです。

花殻は花芯が茶色くなったら摘んで

どのくらい咲き進んだら花殻になるのか?人それぞれですが、私は花芯が茶色になってきたら花殻と認識しています。

花びらが散るまで咲かせていると、ローズヒップができかかり、次の花芽が上がってこなくなってしまいます。

ローズヒップができてもガンガン咲く「ハマナス」以外でわざわざローズヒップを採ろうとすると、そのあとの花が楽しめなくなってしまいます。

花殻は5~7枚葉のところで切って

花首に一番近い3枚葉から、次の新芽が出てこないので、もっと下の5~7枚葉の少し上で切り取ります。

房咲きしている場合は、その房の花が終わったら、一番近い5~7枚葉のところで切り落とします。

7枚葉の場合は、3枚葉、5枚葉から新芽が出てきません。

樹高を高くしたくない場合は、すぐ下ではなく、もう少し下の、葉の付け根にいい新芽がちょこんと除いている葉の上で切り取りましょう。

バラの病害虫を見つけたら

モダンローズはずいぶんと病害虫に強くなってきていますが、それでもよく病害虫が付きます。そんな時にどうするのか、簡単にご紹介しましょう。

個別にもっと詳しく紹介している記事もあるので、病気に悩んだら、そちらを参考にしていただけたらと思います。

葉っぱに大きな穴が開いているのを見つけたら

葉っぱに大きな丸い穴が開いている場合、ミノムシが付いていることがありますが、ハキリバチやヨトウムシなどは、虫が見つかりません。

虫食い葉っぱは付け根からとっておきましょう。

次に虫が付いたときに気が付きやすくなるからです。

ヨトウムシは、土を軽く掘ると見つかることがあります。

見つけられなかった場合、せめて虫においしくないと思わせるように、私はベニカXスプレー(シリーズどれでも適当に)を葉にかけて、被害を減らします。効果は??ですが。

小さな穴がぽこぽこ開いた葉っぱを見つけたら

小さな穴がポコポコ開いているのは、チュウレンジハバチの幼虫の印。

葉裏に緑小さな芋虫がついています。

大きくなると、ものすごく食害が進むので、早期発見が大事です。

付け根から葉を切り取って、ビニール袋に入れて口を縛って処分します。

うどん粉病を見つけたら

病巣全体にべたべたになるまでベニカXスプレーを掛けます。

翌日、ほとんど治っていますが、まだ治っていない部分は、花芽であっても病気のない部分も含めて多めに切り取っておきます。

切り取った鋏は後でアルコールで消毒しておきます。

黒星病を見つけたら

薬剤が効きにくい病気です。

なおそうとあれこれすると余計ひどくなることもあるので、私は見つけたら病巣の葉っぱをすべて取ります。(←私流です。プロの技ではありません)

葉っぱが一枚もなくなることもありますが、次の葉がすぐに出てくるし、出てきた葉は被害がないことが多くあります。

取り除いた葉はすべて集めてビニール袋に密封して燃えるゴミに出し、鋏を後でアルコール消毒しておきます。

ホソオビアシブトクチバを見つけたら

蕾に穴が開いているとき、ホソオビアシブトクチバが巣くっています。

一匹いると、必ず数匹近くにいます。下の方の茎の上で伸びて寝ていることも。

私は見つけたら、鋏で真ん中をチョン!しています。触れないから。

ちゃんと世話しているのにどんどん弱ってきたら

何が悪いのかさっぱりわからないけれど、バラがどんどん弱ってくることがあります。

そんな時は、鉢を外してみましょう。

バラは冬以外は根をいじられるのを嫌います。

土をなるべく落とさないようにそっと外します。

鉢底に、小型のカブトムシの幼虫のようなカナブンの幼虫が巣くっていることがよくあります。

虫を取り除き、土が足りなくなったら新しい土を足して、そっと株を戻します。

カミキリムシの幼虫テッポウムシを見つけたら

株元にカミキリムシが卵を産み付け、生まれたテッポウムシが株の中を食い尽くすので、被害が拡大すると、バラがあれよあれよと弱って枯れていきます。薬剤はほとんど効きません。

被害に気が付かないまま、あれ~~なんか元気ないな~~と思っていたら、ものすごく咲いて、わ~~なんて喜んでいたら、みるみる枯れこんでいく、というのがテッポウムシの被害の進み方になります。

株元におがくずのようなものを見つけたときはもう末期なので、早急に見つけて駆除しましょう。

穴に棒を突っ込んでぐしぐし挿して退治します。

テッポウムシが巣くっているあたりは木がグスグスになっているので、鋸で簡単に切れます。柔らかくなったところを鋸でぎこぎこして穴を見つけます。

アリが巣くっていたら

急にバラが弱ってきたとき、アリが大量にバラについて、巣くっていることがあります。

「アリの巣コロリ」など、アリ用の散布する薬剤を株元にしっかりかけ、アリが逃げ出さないように、鉢の周りにもかけておきましょう。

被害がひどいときは、鉢ごと大きなビニール袋に入れたうえで薬剤を散布し、袋の口を縛って1週間ほど放置しておきます。

バラがまだ生きていたら、鉢を外して卵など残っていないか確認し、できるだけ土は落とさないで新しい鉢に植え替え、全体にしっかり水を掛けて薬剤を洗い流します。