ぜひ育てたい!ピエール・ドゥ・ロンサールのような四季咲きのバラ

1989年、フランスのメイアン社作出の「ピエール・ドゥ・ロンサール」は、2006年に殿堂入りし、現在も最も人気の高いつるバラとしてその名をはせています。

フェンス一杯に広がる大株にあこがれる方は多いのですが、ピエール・ドゥ・ロンサールは一季咲きなので、大株になればちょろっと返り咲きますが、一年の大部分を葉っぱだけになるので、我が家の仲間入りをさせるかというと、その点が最大のネックになっています。

スポンサーリンク

ピエール・ドゥ・ロンサールを育ててみませんか?と聞かれたので

我が家の庭は大した広さはありませんが、四季咲きのバラが常時20本前後、所狭しと植えられています。

春先は花殻摘みをするのが嫌になるほど花殻摘みに明け暮れ、夏場は病害虫処理に明け暮れますが、冬に強剪定をするまで、バラの花が途切れることはありません。

春以外には葉っぱしか茂らない、春しか花が咲かないバラのために葉っぱの世話をし続けるのは面倒くさいので、一季咲きの、巨大化するバラの入る余地は、我が家にはありません。

クライアント様から、資金提供するのでピエール・ドゥ・ロンサールを育てませんか?と言われましたが、即お断りしました。

ピエール・ドゥ・ロンサールのような一季咲きのバラは、春のバラ園か、どこかで育てている人の庭をチラ見するだけで、私にはじゅうぶんです。

同じ理由で、モッコウバラもお断りです。

ピエール・ドゥ・ロンサールのような四季咲きのバラ

ピエール・ドゥ・ロンサールのような一季咲きのバラはお断りでも、ピエール・ドゥ・ロンサールのような美しい花姿は捨てがたいと思います。

四季咲きのバラがどんどんと市場に出回っている今、一季咲きのバラは勘弁してほしいので、ピエール・ドゥ・ロンサールのような花姿で四季咲きのバラがないか、探してみることにしました。

ピエール・ドゥ・ロンサールのようなピンク系以外にも、大輪のバラはたくさんあり、何も似ていなくてもいいんじゃないかとも思いますが、「ピエール・ドゥ・ロンサールが嫌なら、どれを育てたい?」と聞かれたときに、あげてみたいバラを選んでみました。

アミ・ロマンティカ

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

アミ・ロマンティカ(大苗予約)7号鉢植え つるバラ バラ苗
価格:3300円(税込、送料別) (2017/12/11時点)

ピエール・ドゥ・ロンサールと同じ、フランス・メイアン社2010年作出のバラです。

ティーの香りは微香性ですが、四季咲き性で、白地にピンクの色の乗る、浅いカップ咲きの7~8cmの花が咲きます。

咲き始めはころっとしていて、ふんわり大きく花開きます。

花びらの数は90~100枚!

つるバラなのに、まっすぐ誘引しても3~5輪の房が密について、株元から枝先までよく咲くうれしい性質!

ナエマ

フランスの老舗、デルバール社1998年作出の、四季咲き性のつるバラですが、2m四方で収まるサイズの樹形になるので、狭い庭にはぴったりのバラではないかと思います。

ヘリテージに似た樹形になるとか。

優しいパールピンクのディープカップ咲きで、花径が8~12cmと大型なのもうれしいところ。

強いレモンのような香りから徐々に変わっていき、最終的にピーチ・梨・あんずの三重奏の香り!?にワクワクしますね。

花びらが雨で傷みやすいことと、クライミングローズらしからぬフロリバンダローズ並みにコンパクトに仕立てないと花つき(四季咲き性)が悪く成る点に注意が必要です。

欠点が一つあり、「ろくろっ首のナエマ」という異名があります。

つるから伸びる花柄が60cm~1mも伸びるので、アーチにはわそうものなら、下の方から見上げるしかなくなるんです。

クリスティアーナ

クリスティアーナはドイツ・コルデス社が2013年に作出した香りの強い四季咲きのバラです。

房になって花開く、大きなコロンとしたカップ咲きに思わずうっとりしますね。

ピュアホワイトの花の中心部分はライラックピンクになり、花径は8cmですが、花びらが100~120枚の分厚さ。

つるバラですが、2m四方に収まり、成長もゆっくりめのなので、じっくりと育てていけ、鉢植えでも育てられますね。

うどんこ病や黒星病に強いのもうれしい。

オリビア・ローズ・オースチン

イングリッシュローズの代表ともいえるデビット・オースチン2014年作出の、デビット・オースチン・ジュニアの娘の名前(つまりはデビッド・オースチンの孫娘の名前ですね。。。)が付いたバラ!というだけでも特別感満載です。

濃いピンクのカップ咲きの蕾が徐々に花開きながら、ソフトピンクの花径10cmのシャーロットカップ状のロゼット咲きになっていき、どの段階の花もきれいで魅力的です。

強いフルーティな香りがして、四季咲き性も強く、耐病性にも富んでいます。

シュラブローズなので、1m四方くらいにしか大きくならないので、鉢植えでも育てやすく、大きくなりすぎて困ることもありません。

魅惑

ハイブリットティーローズの「魅惑」は、日本の育種家、鈴木省三氏(京成バラ園芸)が1988年に作出したハイブリットティーローズ(木立性のバラ)です。

樹高が1.2mくらいになる、やや膨らみながら縦に伸びる木立性のバラなので、鉢植えでも育てやすく、ロースペースでもたのしめるので、我が家の庭にも迎え入れたい品種です。

グリーンがかった白地にピンクがのる花色が美しく、花径も12~14cmと納得の大輪です。

微香性ですが、繰り返しよく咲く四季咲き性があります。