室内栽培の観葉植物の水管理を考え直そう

現在、長野の自宅でお留守番をさせている植物は、乾燥を好む観葉植物ばかりです。

9月下旬から2ヶ月間、自宅に戻る機会がありませんでした。

乾燥を好むとはいえ、盛夏を越しているとはいえ、2ヶ月ものロングスパンのお留守番に、観葉植物たちが耐えられるだろうか、枯れるものが出てくるのではないだろうか、心配していました。

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サボテンにはちょうどいい?

サボテンについては、全く心配はしていませんでしたが、案の定、我関せずといった具合に何ら変わらないような姿でした。

土にザーッと水をやると、じゅ~という音がするくらい土が乾いていましたが、元気が無いようなサボテンはありませんでした。

マミラリアは我関せず

上の画像のマミラリアの親が、下の画像です。

おそらくエロンガータだと思います。

ちぎって土の上においているだけで株分けができますが、更に株別れして大きくなっていきます。

ちょうどよかった?セレウス

セレウスは、買ってきたときよりも若干株が大きくなってきたような気がします。

2ヶ月水やりをできなかったのは、セレウスにとっては、耐える環境ではなく、ちょうどいい環境だったのでは?と思いました。

更に巨大化!頭の良くなる鉛筆

10年以上前に、ネット懸賞で頂いた、「頭の良くなる鉛筆」。

実は、角ばった四角柱に育つ「ユーフォルビア・デビリスピナ」と円柱形の「ユーフォルビア・セドロルム」が寄せ植えされているのですが、デビリスピナのほうは段々と枯れ込んでいって、株元に1本残るだけになり、ほぼ枯れています。

つまりは、ほぼセドロルムのみ。

2ヶ月経って見た姿は、明らかに、伸びも広がりも、ひどくなっています。

数年前から、「短く切ったら?」と夫に言われていますが、手が出せないでいます。

5年ほど前、上の方をカットして、株分けしたものだって、かなり成長しています。

こうなると、もはや鉛筆と言うより、謎の植物かも。

株分けした方は花が咲いて終わったものが頭についています。

大きい方、上の方が枯れ込んでくれたら、ちょうどいいくらいだったのですが、そうは問屋がおろさないようです。

マミラリア月影丸と刺無短毛丸

ピンクの小さなドライフラワーのような花が咲くマミラリア月影丸(左)と、白いでっかい花が咲く刺無短毛丸(右)は、ともに次男が育てていて、進学するため上京する時おいていったサボテンです。

次男が家にいたときから私が水やりしていましたが、だんだん大きく育ってきました。

刺無短毛丸は、本当は「大豪丸」「エキノプシス・スブデヌダタ」という名前のようですが、どの名前も覚えられなかったので、でっかい花が咲くから「バズーカ」と呼んでいます。

どちらも、2ヶ月の水やりなしが、何らかの影響を与えたとは思えませんでした。

息子たちの置き土産のサクララン・ホヤ

上が次男の部屋にサボテンと一緒に置き去りにされたサクララン・ホヤ。

下が次男の部屋のサクララン・ホヤを株分けしたもので、三男の部屋に置き去りにされたもの。

三男の部屋のものの方が、葉っぱがイキイキしていました。

次男の部屋のものは、シオシオになった葉っぱのものがいくつかありました。

多肉植物なので水がなくてもある程度耐えられますが、2ヶ月はギリギリのところのようです。

枯れているかと思ったのですが、耐えてくれました。

1ヶ月だとなんともないのですが、ちょっとつらかった様子です。

結果、3ヶ月水やり忘れた【リプサリス】

2ヶ月前、家路についたときに、「リプサリスに水やったっけ?」と思い出し、後でやろうとして忘れたことに気が付きました。

時すでに遅し。

その前に水をやったのが1ヶ月前だったので、合計3ヶ月水をやっていないことになりました。

絶対枯れている。

三男が生まれたときに買ったから、20年育てているのに、20年の節目にからしてしまったかも。

ものすごく心配していましたが、枯れていませんでした!

でも、流石にしょぼっしょぼ、しわっしわ。

水をタップリやって、2日ほどしたら、元のようにプックリしてきました。

ぷっくりしてきた画像を撮り忘れたので、しわっしわの画像のみですが、さすが古株。

生命力は折り紙付きでした。

もともと水やりは月イチのサンスベリア

サンスベリアは、もともと乾燥種なので、4~11月まで毎月1回水やりし、12~3月一杯は禁水で育てていました。

2ヶ月水やりしなかったからと言って、絶対に枯れないと思っていたのがサンスベリアですが、先端が枯れ込むかもしれないなとは思っていました。

また子株が出たスタッキー・オバケ

中央のでっかい角みたいなサンスベリアは、スタッキー・オバケ。

クライアント様が買ってくださった、お気に入りのサンスベリアです。

オバケの鉢を見た夫が、「きゅうりに草が生えたよ」と言いました。

オバケの横からボンセレンシスに似た子株が出ていました。

手前のびろ~~ンと伸びたスタッキーは、オバケを買ってきたときに横から出ていた子株を株分けしたもの。

スタッキーは丸い棒状の葉が出ますが、出始め、葉が割れていることがあります。

出てきた子株は割れていました。

「きゅうりじゃない、サンスベリア・スタッキー・オバケ」

反論しましたが、聞いていないと思います。

かっこよさ健在!ファーンウッド

ファーンウッドは、買ってきた時、直径10cmくらいの鉢に植えられていて、10cmくらいの草丈だったのですが、どんどん大きくなっていきます。

2ヶ月間のお留守番で、更に草丈が伸びたように思いますが、大きな違いはないように思います。

大好きなので浜松に移したいのですが、とにかくでっかいので我慢しています。

なんだかまた増えたローレンティー

右側は増えすぎたので、株分け・葉挿ししたもの。

左側は、15年育てていたのに、昨年何故かバタバタ倒れて、ロイヤルブルーのカビが根本に繁殖していたことがわかった株の、無事なものを新しく植え直したものです。

縁に白斑が入らないタイプの葉や株がどんどん増える中、手前の黄色い葉っぱは枯れているのではなく、全く緑の部分がないアルビノタイプの葉っぱです。

右側の鉢は葉が増えていますが、左側は増えていません。

子株が出ているかな?と思っていたので、その点だけはがっかりしました。

そのうち生えてくるといいなと思います。

先端の枯れはそのままのボンセレンシス

3本立ちのボンセレンシスから新芽が伸びてきたので、株分けしたのが手前の小さな鉢のものです。

また、新しい子株が伸びてきました。

新芽は株が別れて広がるので、三本立ちのかっこよさを維持するために株分けして植え替えますが、冬に植え替えるのは向かないので、「きゅうり」と言われたスタッキー・オバケとともに、植え替え・株分けは春まで待ちます。

ボンセレンシスは先端がちょっぴり枯れますが、こんなものだと思います。

小さい方は枯れ込みがひどくなるかと心配しましたが、現状維持でした。

多少シワが寄っても花が咲いた熊童子

熊童子は10年以上育てているので、童子と言えないサイズになって、金のなる木にも見えます。

2ヶ月の不在でシオシオになったら浜松に移そうかと思っていた熊童子ですが、多少葉っぱがしわしわになっているものがあったものの、元気でした。

花まで咲いています。

水やり頻度が高いほうが、葉が落ちるように思います。

サンスベリア並の水管理を今後も続けたほうが良さそうです。

シャコバサボテン(デンマークカクタス)は強い!

100円で買ってきたシャコバサボテン(デンマークカクタス)も、10年育てるとかなり大株に育ちます。

もはや、持ち上げる気にもならないくらい重いです。

多少シワが寄っている葉があるようですが、概ね元気で、蕾も上がってきています。

シャコバサボテン(デンマークカクタス)は、昼間が短くならないと花芽をつけない短日性植物なのですが、不在がちだと、勝手に短日処理できてしまいます。

次に帰る時、花が見られるといいなと思います。

絶対枯れたと思ったのに健在?ドラセナ類

ドラセナやコルジリネは、多肉植物ではないので、水が切れると枯れ込みやすい傾向があります。

増える一方なので、枯れてもいいやと思っていたのですが、2ヶ月のお留守番を耐え抜きました。

ちょっと枯れた葉もあったので、2ヶ月が限界だったように思います。

水をやると、葉っぱもいきいきしてきました。

室内観葉植物の水管理を考え直す

これらの植物の他に、ドラセナのミリオンバンブーと、栽培5年めのシクラメンの画像を撮り忘れました。

ミリオンバンブーは、水がすっかりなくなり、2~3枚葉っぱが枯れていました。

シクラメンも、水がすっかりなくなり、葉っぱが全てたれていましたが、水をしっかりやったら葉が立ち上がって、復活しました。

水がタップリ必要な植物には過酷

ミリオンバンブーやシクラメン、ドラセナ類やサクラランホヤなど、水がタップリ必要な植物群は、2ヶ月のお留守番はギリギリのところのようです。

容器の水の容量もあるので、秋は出来れば2ヶ月も放置しないほうがいいでしょう。

冬季になると、しっかり休眠して寒さに耐えるために、2ヶ月の放置は、秋よりもやりやすいかもしれませんが、月1回は水の確認はしたほうが良いかと思います。

乾燥種の水やりはやりすぎになりがちかも

サボテンやサンスベリアなどの乾燥を好む品種は、水やりが毎月1回でも、2ヶ月に1回でも、生育環境としては問題がないように思いました。

もともと、サンスベリアの水やりは、4~11月は毎月1回でした。

2ヶ月やらなくても、ちょうどいいくらいだと思っていましたが、ちょうどよかったようです。

サンスベリア以外のものは、毎週、土の状態を確認して、表面の土が乾いていたら水やりしていました。

土が乾いていない場合は、その次の週に確認して、大抵は水をやっていました。

今回、2ヶ月、奇しくも3ヶ月水をやらなかったものもありましたが、枯れたものはありませんでした。

水のやりすぎで、サボテン類などをよく枯らしてしまうことがあります。

今回2ヶ月水やりなしで過ごした植物を見て、私は、これまで、水やり頻度が高すぎたのではないかと思いました。

秋に2ヶ月水をやらないのは、極端かもしれませんが、決して少なすぎたわけではないようです。

乾燥を好む品種の水管理について、改めてやりすぎないようにしなくてはと思いました。