使用済みの培養土の再利用方法|日光・熱湯消毒で土を再生

栽培が終わってしまった鉢植えの土は、庭や菜園がある場合は乾かして根やごみを取り除いたものを敷地の隅にまいて処分できますが、生活環境の変化から、そういったスペースがある方ばかりではなくなって来ています。

土の処分は自治体によって差があり、それに合わせて処分しますが、東京23区内のようにごみとして出すことが禁止されている地域も増えてくることを考えると、処分せずに再利用する方法や、可燃ごみや不燃ごみとして処分することが可能な園芸資材を利用することが望まれます。

ここでは、使用済みの土をごみとして出さずに、再生処理して再び培養土として利用する方法をご紹介していきましょう。

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使用済みの培養土って再生できるの?

栽培に一度使った土をそのまま別のものの栽培に利用するのはよくないといわれるのはなぜでしょう。

植物が育つためには肥料分が必要になり、土に含まれている養分を吸収して成長していくので、使用済みの土に含まれる肥料分はその分少なくなっています。

虫が住み着いていることも、病原菌が繁殖していることも考えられるため、そのまま使わず再生処理する必要性があります。

これらのデメリットを解消するために再生処理をして、使うことができる土として、使用済みの土をよみがえらせます。

土の再生は「しっかり日光消毒」が基本

土を再生するには、日光消毒が最も効果的です。

自然ものもは、自然の力で再生できます。

使用済みの土から枯れた根や葉・ごみなどを取り除いたら大きなビニール袋に入れて、水を少量加えて混ぜ込んで全体を湿らせてから袋の口を縛ってなるべく表面積が大きくなるように広げて日光消毒させます。

なるべく気温が高いときに黒いビニール袋で行うと効果的です。

少量の水を加えるのは、蒸気で蒸らして消毒効果を高くすることを目的としています。

夏場であってもできれば10日以上、それ以外の季節は1か月以上、冬場は一冬中、時々混ぜ返すなどしながらしっかりと日光消毒すると安心です。

病害虫が出たときは熱湯消毒も

前に栽培していた植物が虫だらけになって枯れた場合や、土の中にコガネムシの幼虫やヨトウムシが巣くって枯れてしまった場合、虫ではないけれど何か変な病気が出て枯れてしまった場合など、不測の事態で枯れた植物を育てていた土をそのまま使うと、また病害虫が発生しやすくなってしまいます。

土をしっかりリフレッシュさせるためにも、土に熱湯をかけて熱湯消毒してから再生処理した方がより安心です。

根や葉、ごみなどを取り除いた土を空いたプランターなどに入れてその上から熱湯を大量にかけて、しばらく放置しておきます。

プラスチックの容器は溶けることがあるので、瀬戸物などを利用しましょう。

ある程度乾いてきて土全体が湿っている状態になったら、黒い大きなビニール袋に詰めて口を密封した後、できるだけ広げて日光に当てて日光消毒します。

再生材や腐葉土を混ぜてからしばらく寝かせて

日光消毒した土に、市販の土の再生材や腐葉土を混ぜてビニール袋の口を縛っておき、しばらく寝かせておくと、土全体がふんわりしてきて、土の香りそのものも、森の中の香りのような不快感のない香りになります。

何日くらいなじませるといいかは再生材や腐葉土のもともとの状態の良しあしや気温などでも差が出てきますが、土が全体にふんわりとしてなじんできて、森の香りのような香りがしてくるのがうまくできたしるしです。

時には白いカビ状のものが出てくることがありますが、発酵がうまくいっているサインでもあるので、もう一度よくかき混ぜてから袋の口を縛ってもうしばらく置いておくようにしましょう。

ある程度水分がある状態でないと発酵が進んでいかないので、乾燥気味だと思うときは、水を加え混ぜて全体にしっとりとした感じにしてからもう少しおいておきましょう。

素材ごとにおすすめのブレンド割合が若干異なりますが、大体土の2割程度を目安として加えるとよく、多すぎても少なすぎても使えなくなることはないので、大体で構いません。

植物にとって良い土ってどんな土?

植物の栽培に適した良い土というのはどういう土の状態をいうかというと、手に取ってぎゅっと握ったときに、ほろほろと崩れる程度に固まるふんわりした土の状態を言います。

有機物を土壌微生物が分解すると小さな土の塊にくっつけてくれるのですが、即席でそれをつくるのは難しいため、あらかじめ土が塊になった赤玉土などを混ぜ込むことでもいい状態の粒がたくさんある土に仕上げることができます。

再生処理した培養土に、肥料を一つかみと赤玉土を2割程度混ぜ合わせると、肥料分がしっかり含まれているだけでなく、小さな土の粒がたくさんできている土に仕上げることができます。

これを使うことで、土を処分することなく再生させて、またガーデニングに利用することができます。

まとめ

使用済みの培養土の再生には、日光や腐葉土などに住む土壌微生物の発酵する力など、自然の力を利用して行います。

難しい作業やセオリーはありませんが、ある程度の日数はかかるので、気長に取り組む必要がありますが、園芸では1か月2か月のスパンは短い方なので、しばらくのことと考えて取り組むようにしましょう。

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