初心者に最適なバラの選び方|初めてのバラ栽培での注意ポイント

バラ栽培にはあこがれるけれど、難しそうで面倒に思える人が多いかと思います。

確かにバラはこまめな世話が必要な植物ですが、実際に育てるのは難しくはありません。

バラ栽培に初めて挑戦するとき、気を付けておくべきことはどんなことでしょう。どんな条件であれば、上手に栽培できるのでしょうか。

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初心者のバラ選びは品種がポイント

例えば、根を大きく張る品種を鉢植えで育てようとすると、すぐに鉢の中が根でいっぱいになってしまって、すぐに弱ってきてしまいます。

病害虫に非常に弱い品種を選ぶと、育てるのに容易ではないのですが、強健種を選ぶと確かに病害虫には強いのですが、ものすごい勢いで育つため、地植であっても小スペースでは育てることが難しくなってしまいます。

スペースがあまりないなら「ミニバラ」に

ベランダなどスペースがあまりないとき、使える植木鉢が直径も深さも25㎝くらいしかない場合は、「ミニバラ」を栽培するのがおすすめです。

ミニバラは根をあまり広範囲に張らず、樹高も1m以内に収まる品種を言います。

ミニではない品種を育てる場合、できれば地植がおすすめです。バラは通常1本につき1m四方はスペースが必要であり、強健種になれば1本について2m四方は欲しいところです。

これが一部の超強健種になれば、6m四方はいるだろうというものもあります。

鉢植えでミニバラでないバラを育てたい場合、あまり大きくならない品種を選び、直径も深さも1mくらいある植木鉢で育てるのがおすすめです。

もちろん、はじめのうちはもう少し小さい鉢でも育つでしょうが、毎年地上部と地下部の両方を切り詰める必要があり、すぐに根詰まりして枯れやすくなってしまいます。

大輪・中輪・小輪は花の大きさで品種は関係ない

ミニバラは花も小さいと思いがちですが、株が大きくならないだけで、花の大きさは品種によりまちまちです。

また、ミニではないバラも、花が大きいとは限らず、大輪・中輪・小輪と様々な大きさに分かれます。

株が小さいときは、大輪のものでも小ぶりの花が咲くころがありますが、植えて2~3年たつと従来の大きさの大きな花を咲かせるようになります。

四季咲きのバラを選ぶ

バラの季節は5~6月と決めてかかって、6月以降、花殻がつきっぱなし・虫に食われて葉っぱが貧弱なバラをよくみかけますが、5~6月にしか咲かないバラはモッコウバラやピエールドゥロンサールなどに代表される「一季咲き」のばらで、「四季咲き」のバラは年末まで咲き続けます。

四季咲きのバラに、真夏に花をつけるようにすると株が消耗するので、肥料を控えめにして蕾をつきにくくしますが、つけようと思えば真夏でも花をつけます。

雪がどかんとふりつもっても、真冬でも、四季咲きのバラに屋外で花を咲かせることは可能ですが、冬は休眠させて十分に休ませるほうがいいので、年末には強剪定して、蕾も葉もみんなとってやすませます。

四季咲きのバラは年中花をつけるので、花を咲かせることに体力を使うため、春以外に花を咲かせない一季咲きのバラに比べると、強大化するスピードはゆっくりです。

スペースが有り余っているのならともかく、スペースを有効に使い、できるだけ長い間花を楽しむのであれば四季咲きのバラを選ぶのがおすすめです。

バラは屋外で栽培する

室内栽培できるバラ、というキャッチフレーズで売り出されているバラもありますが、バラはそもそもできるだけ日当たりの良い屋外で育てるのに適した植物です。

日当たりの悪いところでは、屋外であっても蕾が付きにくく、本来つける花数よりもはるかに少ない花数しか望めません。

栽培スペースの中で、できるだけ長く日が当たる場所に植えるのがおすすめです。

同じ日当たりでも西日はいまいち、という方もいらっしゃいますが、西日でもしっかりと長い時間当たるのであれば、バラ栽培は可能です。

一日6時間以上、できれば8時間以上しっかりと日が当たるような場所が最もバラ栽培に適しています。

バラ栽培をしようと思うお庭やベランダの中で、そんな場所がどのくらいあるのかで、育てられる本数や品種がおのずと決まってきます。

バラは1株ずつ1鉢ごとに植えて

バラは同じ鉢に複数本植えていると、地下部での競争が激しくなり、全部の株が枯れてしまうことがあります。

管理に慣れないうちは、1株ずつ、できるだけ深さと直径のある鉢に植えるようにしましょう。

バラは根を深く張るので、深さと直径、どちらがより優先されるかというと、深さの方が優先されます。

バラは休眠している真冬以外は根をいじられるのを嫌うので、なるべく根鉢を崩さないようにしながら一回り大きな鉢に植え替えます。

ミニバラも1株1鉢に植え替えて

ミニバラの多くは、挿し木苗で、一つの鉢に複数本植えられていることがよくあります。

これらは、買ってきてしばらくは花を楽しめますが、そのまま育てていると地下部の競争が激しくなってすべて枯れてしまうので、株分けして1株1鉢に植え替えてそだてるようにします。

株がまだまだ本当に小さいときは、比較的小さめの直径15㎝くらいの鉢でも育てられますが、鉢底から根が見えてきたり、弱ってきたりするようなら一回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。

株分けは真夏を除いて、春から秋にかけて行う場合はなるべく根をいじらないように株分けし、根を切らないように、優しく手でほぐしていきます。

ほぐしにくいときは水を入れたバケツの中で株分けします。

まとめ

はじめてのバラ栽培で失敗しないためには、栽培スペースがどのくらいあるのかしっかり調べてそれに合った品種を選ぶことです。

バラは日当たりの良い屋外で地植で栽培するのが適しているので、ベランダなどで栽培する場合は、どこが最もひあたりがよく、長く日が当たるか考えて、あまり大きくならない品種のバラを選ぶようにしましょう。