バラの咲き方・花形ガイド2|半剣弁高芯咲き

2018年5月12日に、はままつフラワーパークで咲き誇っていたバラの花々から、分類を見ていく「バラの咲き方・花形ガイド」その2です。

ここでは、「半剣弁高芯咲き」についてご紹介していきましょう。

スポンサーリンク

ブッシュ状って?

ハイブリットティー(HT)の樹形として、「木立性」が言われていますが、多少広がってもまあまっすぐ育って、ビロロ~~ンとならないものを、「木立性」「直立性」といい、「ブッシュ状」ともいいます。

ちょっとぐらい広がってもブッシュ状です。

シュラブ(S)はツルバラとブッシュ状の中間くらいの状態で、まあまあビロロンとひろがるよ、と考えます。

背が低いシュラブ(S)ローズは、ブッシュ状に育ちます。背が低いから、広がりようがないからです。

半剣弁高芯咲き

花びらの縁が反り返っていて尖った部分があるものを「剣弁」、花びらの縁の部分の反り返りがない上に、尖った部分もなく丸いものを「丸弁」といいます。

「半剣弁」は、そのどちらでもない、中間のような花びらのものを言います。

「高芯咲き」は、横から見たときに花の中央部分が高く盛り上がっている形をいいます。

咲き進むと平たくなるものもあるんじゃない??と思われるかもしれません。そのとおりです。

まあ、一番きれいなときに、中心が盛り上がっていれば高芯咲きといえばよいかと思います。

丸弁?剣弁?迷う時があるので、中間である半剣弁が最も多く分類されるのではないでしょうか。

ブライダルピンク

1967年アメリカ・バーナー社作出

名前の通り、「花嫁を飾るのにふさわしいバラ」で、花もちがよく、切り花としても人気があります。

四季咲き、花径9cm【中輪】半剣弁高芯咲き 花びらの数は28枚

樹高0.8 ✕ 幅1.2m 半横張り性があり、背が低いまま、広がるように枝を伸ばします。

フロリバンダローズ(F)

花束のように房状に花をつけるので、「フロリバンダローズ」といいます。

コンパクトな樹形に育つので、鉢植え栽培に向いています。

香り:微香

花色 : みずみずしいピンク色

フレグラント アプリコット

1999年アメリカ・ J&P社作出

四季咲き、花径10cm【大輪】フリルがかった半剣弁高芯咲き 花びらの数は30枚

樹高1.0m 半直立性があるので、木立性(ブッシュ状)に育ちます。

フロリバンダローズ(F)

花束のように房状に花をつけるので、「フロリバンダローズ」といいます。

樹高があまり高くならないので、鉢植えも。

香り:強香(ダマスク✕ムスク)

花色 : アプリコット色

マルコポーロ

1993年フランズ・メイアン社作出

四季咲き、花径8~10cm【大輪】半剣弁高芯咲き 花びらの数は28枚

樹高1.5~1.8m ですが、直立性があり、横に少し広がるもののブッシュ状に育ちます。

ハイブリットティーHT

香り:強香(スパイシー系)

花色 : 鮮やかで濃い黄色

フレグラント・プラム

1990年アメリカ・クリスチャンセン 作出

繊細な薄い花びらなので、花は雨に痛みやすいのですが、ブルーローズの中では育てやすい品種です。

四季咲き、花径10~12cm【大輪】半剣弁高芯咲き 花びらの数は20~25枚

樹高1.2~1.5m 直立性がありますが、横にも少し広がります。

ハイブリットティー(HT)とフロリバンダ(F)の交配種であるグランディ・フローラ(Gr)に分類されます。

両方の親の中間的な性質を持っています。

香り: 強香(フルーティな香り)

花色 : 蕾のとき濃いライラック色からラベンダー色に変わる

フリュイテ

1985年 フランス・メイアン社 作出

オレンジ色から外側に向かって赤色のグラデーションが入る美しい花色が魅力。

四季咲き、花径8~10cm【中輪】半剣弁高芯咲き

樹高1.2m 直立性がありますが、半横張り性。

花が房状につくフロリバンダ(F)

香り:微香

花色 : オレンジ色から外側に向かって赤色になり、裏が黄色

琴音

2002年 日本・京成バラ園芸・武内俊介氏作出

四季咲き、花径8cm【中輪】半剣弁高芯咲き 花びらの数は20~28枚

樹高1.5m ✕ 幅1.2m 横張り性があり、広がるように枝を伸ばします。

フロリバンダローズ(F)

花束のように房状に花をつけるので、「フロリバンダローズ」といいます。

香り:中香

花色 : 白っぽい淡いピンクの中心部分がアプリコットピンク色

ミスター・リンカーン

1964年 アメリカ Swim & Weeks 作出

同じ交配親を持つ「パパ・メイアン」「オクラホマ」「ミスターリンカーン」は「黒赤ばらの名花3兄弟」と言われています。

四季咲き、花径11~15cm【大輪】半剣弁高芯咲きとも、半丸弁高芯咲きとも。

花びらの数は26~40枚

樹高1.8m

ハイブリットティー(HT)で、直立性の強いブッシュタイプ。

香り : 強香 (ダマスク香)

花色 : 黒赤色ですが、開花が進むと濃い赤色に。

モナリザ

1980年 ドイツ・コルデス社作出

四季咲き、花径10cm【中大輪】半剣弁高芯咲きですが、咲き進むと花びらにウエーブがかかり、平咲き状になります。 花びらの数は20~40枚

樹高 1.2~1.5m

花が房状に咲くフロリバンダローズ(F)で、枝が横張りになります。

香り : 中~強香(青りんごの香り)

花色 : 花びら全体がアプリコットオレンジで、縁がピンクに染まります。

ビクトル・ユーゴ

1985年 フランス・メイアン社作出

中香ですが、1985年ハーグ国際コンクールで芳香賞を受賞しています。

四季咲き、花径15cm【大輪】半剣弁高芯咲き。 花びらの数は25~30枚

樹高 1.6m

ハイブリットティー(HT)なので直立性ですが、少し横張り性もあります。

香り : 中香

花色 : 濃赤

ビバリー

2007年 ドイツ・コルデス社作出

2008年バーデンバーデン国際コンクール銀賞、芳香賞を受賞しています。

四季咲き、花径10~12cm【大輪】半剣弁高芯咲き。 花びらの数は25~30枚

樹高 1.2~1.5m

ハイブリットティー(HT)なので直立性ですが、横張り性があり、シュラブ樹形(S)になります。

香り : 強香(すももとライチが混ざったようなフルーティな香り)

花色 : ピンク

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする