バラの分類の意味|分類からわかることは意外と多い?

バラ苗を購入するとき、花の形や香り、フィーリングなどもとても重要な要素ですが、育てている場所にあったバラかどうかもポイントになってきます。

四季咲きのバラなら長い間花を楽しめるので、四季咲きかそうでないかは花を長く楽しめるか否かにかかわってきます。

バラは根を深く張る植物なので、庭植えで管理するととても育てやすいのですが、いくらでも植えるスペースがある人はそう多くありません。

昨今、育てやすさに重点を置いた品種改良がどんどん進み、根をあまり深く張らないため鉢植えで管理しやすいバラが続々登場しています。

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モダンローズは作出年も決め手

1867年作出の「ラフランス」によって四季咲き性が確立されて以降に作出されたバラを「モダンローズ」といい、それ以前のものを「オールドローズ」や「原種」に分類します。

原種には、「ばら?」と首をかしげたくなる品種もあります。

庭植えは21世紀より前のバラがおすすめ

庭植えでバラを育てるのに向いているものを探す場合、作出年が「ラフランス」以降で、だいぶ前かしら?と思う年代、どっぷり20世紀になるものを探すと、大きく育ち、多花性で四季咲きのものが見つけやすくなります。

「ニュードーン」は1930年作出、「アイスバーグ」は1958年作出、「プリンセスミチコ」は1966年作出、「ストロベリーアイス」は1971年作出、と言ったように、大型になりやすいものが20世紀作出のものにそろっています。

人気の高い「ピエール・ドゥ・ロンサール」は1987年作出で、大きくなる庭植え向きですが、「返り咲き」に分類されることも多いものの、「一季咲き」としてもいいくらいほとんど返り咲かないので、花を春だけ楽しみたい方向けです。

でかく育つので、春以降も花が咲かなくても世話は必要です。

鉢植えで育てるなら新しい品種を

アイスバーグやピエール・ドゥ・ロンサールを鉢植えで育てるのはチャレンジャーで、栽培になれた方がチャレンジするものだと思いますが、近年作出のバラは鉢植えで育てやすい点を集中的に改良されている物が多いので、21世紀に作られたものを優先的に選べば、鉢植えで育てやすくなります。

続々登場しているので、これ!と名前を上げられませんが、作出年が新しく、「鉢植え向き」「大きくならない」と言った記載がある品種であれば、鉢で育てた方が管理がしやすくなります。

「スノーグース」のように20世紀の終わりごろの1996年作出でも、あっという間に巨大化する庭植え向きのものもあります。

数としては多くはありませんが、近年作出のものでも鉢植えに向かないものもあり、成長が著しく早いので、その場合は庭植えを検討しましょう。

覚えておけば間違えない!分類の意味

バラの分類で、「クライミングローズ」「CL」、「シュラブローズ」「S」、「フロリバンダローズ」「FL」、「ハイブリットティーローズ」「HT]、「ミニチュアローズ」「Min」などの表記が見られますが、これらの分類からそのバラがどう成長していくかの、特徴も含めて目印になるので、しっかり意味を把握しておきましょう。

これ以外にもいろんな分類があり、あげているときりがないので、特によく見かける分類についてご紹介しますが、意味がだいたい分かっていれば、うっかり自分ちの栽培環境に全然合わないものを買ってしまうミスを防げます。

「クライミングローズ」「CL」

つるバラのことをクライミングローズと言い、記号CLとだけ書かれていることもあります。

でっかくなって壁をよじ登っていくイメージにぴったりですね。

四季咲きのクライミングローズのは品種は多くありません。

クライミングローズの中には、小輪の花が一季咲きする「ランブラー」「R」、大輪か中輪の花が咲く「ラージ・フラワード・クライマー」「LCL」、他の樹形の突然変異で生まれた「枝変わりのつるバラ」「CL」があります。

「シュラブローズ」「S」

シュラブローズは、つるバラか?と思うほど、ホワンホワンに横に広がって自立していない枝の伸びをする樹形をしています。

木立性のバラを「ブッシュタイプ」というので、この対語によく使われます。

「フロリバンダローズ」「FL」

フロリバンダローズは四季咲き中輪の房咲きのバラで、樹形はまっすぐに伸びる木立性です。

「フロリバンダ」は「花束」を意味しています。枝の先端で枝数多く枝分かれして、たくさん花をつける品種を言います。

「ハイブリットティーローズ」「HT」

香りが強く、四季咲き大輪系のバラで、樹形はまっすぐに伸びる木立性です。

花もちと優れた四季咲き性、豊富な色彩がポイントです。

紅茶(ティー)の香りがするティーローズが交配種の親になっています。

とはいえティーの香りがどういうものか、私自身、ちゃんとわかっているかどうかはなはだ疑問ですが、微香性のものもあったとしても、バラの香りのするバラだと思うことにしています。

「ミニチュアローズ」「Min」

樹高が大きくならない、50cm程度でコンパクトに収まるバラをミニチュアローズと言い、まあ通常は「ミニ」で済まします。

ミニバラにフロリバンダローズを交配した大きな花を咲かせる樹高の大きくならない品種を「パティオ系」と言います。

インフィニティはまさに、パティオ系ですね。

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