バラ苗を購入するとき|現物を見て購入するときのポイント

春になると、園芸店やホームセンターの店頭にバラ苗がたくさん並びます。

きれいな花を1~2輪つけているので、実際の花の大きさ、花色、香りなども確認でき、枝の質感も実際に触って確認できるので、大きく育った時の様子もある程度想像ができます。

所狭しと置かれた新苗を見ているだけで幸せな気持ちになり、欲しい!!と思う苗が必ず2~3鉢はあるので、とても悩ましい季節でもあります。

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バラ祭りでバラ苗を購入するときの注意点

「バラ祭り」「ガーデニングショウ」などでは、TVでおなじみの講師陣がいらっしゃることもあるのですが、人員を大量に配置するため、あまり信用できないトーシロな販売員を数多く見られます。

詳しい説明もできない人が多いので、本当にはじめてなら、ここでバラは購入しない方がおすすめです。

私なら絶対すすめない「やめときなよそんなもん!」と言いたくなるものが大々的に売られていたり、これがなぜこんなに高い?とご祝儀相場みたいな価格帯になっていることもあり、何も知らないビギナーに決してやさしくはありません。

しかし、バラ栽培にある程度慣れてきて、手に入りにくい珍しい品種を手に入れるなら、バラ祭りはうってつけだと思います。

こちらが賢くなって、いい状態のいいもの適正価格で購入しないと、後でがっくりしてしまいます。

バラ祭りのスタッフは使えない

バラ祭りで購入してきた苗からコバエがわんさか沸いて、鉢を外してみたら、培養土の下半分に、バーク堆肥のみと思われるどろどろの土がそのまま塊で出てきたことがあります。

慣れない作業員が突貫工事で適当に苗を増やした結果だと思います。

どのような性質があるのか?など、突っ込んだ質問をすると、答えられないスタッフが多いので、目が泳いでいたら、答えは期待できません。

所狭しと売られている会場で一目ぼれした苗を買いに行ったとき、品種名しか知らなくて、「○○はどこら辺にありますか?」と品種名で聞いたとき、膨大なリスト(なぜか横文字)を片手に、「そのバラはどういう分類ですか? えっと~~HTとかFLとか、デルバールとか・・・」ナニソレ知らん!といった顔で困っていました。

TVでちらっと見て一目ぼれしただけだし、「モダンローズの新しめの品種だけど・・・」知るかそこまで!まだ持ってないし!と思っていたら、少し離れたところで愛好家らしいやさし気なお姉さんが、「あっちの方に3鉢ありましたよ~!」と教えてくれたことがあります。

バラ祭りではスタッフに聞くよりも、そこらにいる愛好家らしき人に声をかけたほうがためになることが多いのではないか?と思っています。

私がバラ苗を購入するときに必ずチェックすること

トゲについては、少ない方が扱いやすいのですが、多すぎたからと言って生育にいい悪いは出ないので、チェック項目ではありません。

四季咲きであることと、植えるスペースが決まっているため、大きさや樹形は必ずチェックします。

花の色形については、他に育てているものに似ていないか、本当に欲しいと思うかどうか、よく考えます。

「四季咲き」であること

四季咲きのバラは、春から年末まで、開花量は増減しますが、ずっと花を楽しめるので、四季咲きであることは私のバラ苗としては必須条件です。

物凄く気に入ったときは、「くり返し咲き」も買うこともありますが、たいていはあきらめる要因になります。

大きさ・形が植えたい場所にあっている?

どのような大きさに育つのか、ラベルがついていればすぐにわかるので、樹形とともにチェックします。

バラの「強健種」は、病害虫に強いだけでなく、巨大化しやすいので、どの程度巨大化するのか、必ずチェックが必要です。

我が家のアイスバーグ(FL)は縦横1.5mくらいに成長しましたが、再購入するとき、「1m」「1.2m」「1.5m」と、販売店によって違う表記が見られました。

つまり表示からわかるのは、「3mを超えるように巨大化しない」ことと、「表記通りに育つとは限らないものの、大体の大きさはわかるようになっている」ことで、表記はあくまでも目安なので、育ててみないとわからないところが多くあります。

葉っぱの病害虫は問題点!?

葉っぱに虫食いがある、アブラムシがついている、というのを気にする方もいらっしゃいますが、私自身はほとんど気にしません。

バラは病害虫が付きやすいので、「家に帰ったらすぐに処理しよう」と思うことになります。

もちろん、複数同じ株があるなら、虫がないもの、病気がないもの、生育状態がいいものをなるべく選びますが、それしかないなら、明らかに回復不可能なほど病害虫にやられていない限り、「ま、いっか♪」程度の問題にしています。

状態が悪い「見切り苗」を購入するとき

見切り苗については「私の力でリカバリー可能か否か」が最終判断基準になっているので、多少虫食いがあっても、弱っていても、真夏であっても、あまり気にしていません。

値段は、100円にどれだけ近いかのみが判断基準です。

自宅にあるバラと同じバラを買っても仕方ないので、条件に合っていても、自宅にあるものと似ている場合は購入しません。

即購入しないと判断する苗はこんな苗

「一季咲き」「返り咲き」「つるバラ」「クライミングローズCL」といった表示が出ている場合は春以外にほとんど花を楽しめないことが多いので、購入をさけます。

つるバラは、四季咲きのものも出てきましたが、大半が開花時期が短いために大きくなりすぎやすく、支え・誘引が不可欠なばかりか巨大化しすぎて手に負えなくなりやすいからです。

春にしか咲かないし、剪定しないと見苦しいくらいに育つし、虫も四季咲きと変わらずつくので、面倒極まりないのでまず避けます。

挿し木苗で、一鉢に5本以上植えられているものも避けます。

一鉢一株に植えなおして育てるので、5鉢以上同じものが増えて面倒極まりないからです。

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