バラに最適な有機堆肥は?|有機堆肥を考える

バラの堆肥は何が一番?

いつも気になるところですね。

有機堆肥・有機肥料・化学肥料の使い分けの理由とともに、有機堆肥について今一度掘り下げて考えてみましょう。

私の個人的な意見を言わせてもらうと、

  • 高いけれど高いだけの事はある馬糞堆肥
  • 臭いけれどコスパ最高!鶏糞堆肥

この2つがおすすめです。

でも、両方共、庭植え専用で、鉢植えには使わないようにしています。

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バラの冬支度【私流】と堆肥・肥料について

↑あくまで我流なので。【私流】としています。

色んな意見がありますから。

私の場合は、バラの冬支度として、3年以上育てた古株は、樹高の1/3~1/2まで切り詰める強剪定し、残った葉っぱも全部取り、寒肥を施肥し、寒さから根を守るマルチングマルティング)を厚くして仕上げます。

寒肥は、冬に行う施肥のことで、春になってからゆっくり効くように施肥します。

庭植えの場合は、株周りにしっかり穴を掘って、有機堆肥を埋め込み、土をかぶせて仕上げます。

鉢植えの場合は、堆肥ではなく、肥料を使い、化学肥料は株の上にまいて、有機肥料は土に埋めて施肥します。

寒肥はゆっくり分解されて春に効いてくれれば良い

休眠させたバラは、冬にはほとんど水は吸わず、活動を休止しています。

水を吸わないので、肥料を吸収することもありません。

それなのになぜ肥料をたっぷりあげるのかと言うと、春までに肥料がしっかり地中で分解されて、やがて春に肥料として吸収されてくれればいいと考えているからです。

有機堆肥も有機肥料も、施肥してもすぐに肥料分として根に吸収されません。

地中で微生物に分解されて初めて、植物が吸収できる肥料として有効になります。

有機肥料は、有機堆肥を含めた有機物を原料にして、微生物などの力で作られた肥料のこと。

原料が有機物であっても、化学的に肥料として合成した場合は化学肥料とされます。

化学肥料は水に溶けたものが根で吸収されればすぐに効きますが、冬は水をやらないから、あまり溶け出しません。

結果として、有機堆肥・有機肥料・化学肥料、どれを使ったとしても、春までにゆっくりと効いてくれます。

有機堆肥は分解時に根にダメージを与えることもある

有機堆肥は肥料分が少なく、「肥料=植物のご飯」というより、「地中の微生物のご飯」なので、土をふかふかにする土壌改良材としての効果が高くなります。

「完熟」と書かれていても、有機堆肥がしっかり堆肥化されていることが少ないため、分解の過程で熱が出ることも多く、狭い鉢の中で使うと逆に根にダメージを与えかねないことから、私は鉢植えには使っていません。

庭植え専用にしています。

たいていの有機堆肥は匂いも強いので、土の中に埋め込んで使い、熱のダメージを受けることがないように、根に直接堆肥が当たらないように気をつけます。

分解が進むよう土に埋め込むことで同時に匂いがもれなくなるので、ご近所の平和のためにも、絶対に埋めて使うべきだと思います。

夏でも、苗を植え付けるときに、有機堆肥を植え穴の底に混ぜ込むことがありますが、地表近くに追肥するときには、土をかけたぐらいでは臭うこともあるので、使わないようにしています。

有機堆肥にはいろんなものがブレンドされている

有機堆肥というと、牛糞堆肥・馬糞堆肥・鶏糞堆肥・バーク堆肥などが容易に手に入ります。

鶏糞堆肥はたいてい鶏糞100%ですが、牛糞堆肥や馬糞堆肥は落ち葉や伐採枝、米ぬかや油かすなどなど、いろんなものがブレンドされているのが一般的です。

バーク堆肥も、牛糞堆肥や馬糞堆肥にブレンドされていることがよくあります。

バーク堆肥の「バーク」は、植物の樹皮のことなので、バーク堆肥は樹皮を主成分とした堆肥のこと。

樹皮以外の、腐葉土や剪定枝・分解前の落ち葉などもブレンドされていることがよくあります。

要は、葉っぱについて、分解してから混ぜたか、混ぜてから分解させたかの違いでしょう。

堆肥の中には、「食物残渣」つまりは、食堂とかの食べ残し食材が混ぜられているものもあります。

「それって偽物?」「えーやだー」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、土に返すんだし、ちゃんと分解されていればいいのでは?と思います。

効きが悪くなるまで混ぜものが多いものも

有機堆肥にブレンド物があっても、アリか、ナシか?

発酵をより促すためにも、肥料分としての偏りを補正するためにも、アリではないかと思います。

食物残渣にしても、焼却処分するより堆肥にして、いい有機堆肥になればいいし、その有機堆肥を原料の一部として、いい有機肥料が出来上がるなら、良いことだと思います。

気になるのは、ブレンドするのはいいけれど、効かないまで薄めたら意味ないじゃん!ということ。

例えば牛糞堆肥って、牛糞以外のものが多すぎるものがよく出回っています。

結果として、堆肥として効きがイマイチのものも!

長野では、牛糞堆肥にとっても人気があり、ホームセンターで山積みになっていても始終欠品します。

でも、牛糞堆肥の1/3くらいの値段で流通している鶏糞堆肥は売れ残りが多いです。

鶏糞堆肥はさすが鶏糞100%だけあって、匂いがきついこともありますが、効きは速効性肥料並で超強力と言われていて、私もそう思います。

私が馬糞堆肥が気に入っているわけ

牛糞堆肥・鶏糞堆肥・馬糞堆肥・バーク堆肥を使ってきて、思ったことは、冒頭に述べた、

  • 高いけれど高いだけの事はある馬糞堆肥
  • 臭いけれどコスパ最高!鶏糞堆肥

にいきつきました。

牛糞堆肥・鶏糞堆肥・バーク堆肥は、近所のホームセンターで山積みされているものを愛用していました。

いわゆる汎用品であって、牧場や養鶏所から分けてもらったものではありません。

牛糞堆肥は鶏糞堆肥の3倍してもあまり効かない

牛糞堆肥は、牛糞の含有率のばらつきか、堆肥化のばらつきか、匂いはちょいとありますが、効きが良いときと悪いときのばらつきがひどく、効きは比較的穏やかでした。

鶏糞堆肥は、はっきり言ってクッサイですが、コンスタントによく効きました。

しかも、大量入荷しても欠品が多い牛糞堆肥に対して、コンスタントに安くて欠品なし。

牛糞人気がすごいから当然なんですが、化学肥料か?と疑いたくなるほどよく効きました。

3倍出して、コスパが1/3のものを使っても意味がないので、我が家から牛糞堆肥は消えました。

コバエが大発生したバーク堆肥

バーク堆肥は、腐葉土代わりに、マルチング(マルティング)材代わりに、多用していました。

匂いも森っぽい匂いがするだけなので、結構気に入って愛用していました。

コバエが網戸に大量について困ることが度々あり、原因を探したところ、バーク堆肥が原因だったので、以来我が家からは消えました。

くだんのホームセンターのバーク堆肥には、様々なブレンド物があったので、コバエと相性が良かったようです。

良質なバーク堆肥なら、かなり意見も違ったでしょうね。

馬糞堆肥はとにかく高い

「バラには馬糞堆肥がおすすめ」という記事を時々見かけますが、件のホームセンターでは扱っていませんでした。

ネットで買うと・・・・「たかい~~!!」

悲鳴を上げたくなりますね。

馬糞堆肥は堆肥の中では高い牛糞堆肥の2~3倍。

使ってみないことには、何の批評もできないので、とにかく一度使ってみようと思いました。

馬糞堆肥は匂いも少なくサラサラしている

ネットで取り寄せた馬糞堆肥は、チップ状の木切れを寄せ集めたような外観で、鼻を近づけても不快な匂いはしません。

手触りは少ししっとりしながらもサラサラしています。

効くのか?効かないのか?使ってみないとわかりませんよね。

こんだけ高くて効かなかったら、二度と買わない!私です。

水を含んでしまった状態は↑上の画像のようになりますが、しっとりしていてもパラパラしています。

馬糞堆肥は穏やかにかつパワフルに効く!

使って2年目?いや、3年めか。

馬糞堆肥の効き具合には、大満足しています。

馬糞堆肥は、鶏糞堆肥ほど、パワフルには効き始めません。

鶏糞堆肥は効きすぎる感もあって、施肥した植物は、急かされたように、ヒーヒー言いながら、一生懸命咲く感じなんですが、馬糞堆肥はいやー元気が出たから、しっかり咲かせていただきますよ~って感じで咲いてくれます。

すみません、個人的な感想なので、何だそりゃと思われる方は、それぞれ使ってみて感じてみてください。

バラに施肥した場合、馬糞堆肥がよく効いてくると、葉っぱがよく茂って、その上で蕾もたくさん上がってきます。

株そのものに体力がある上で咲いている感じがします。

バラには馬糞堆肥・野菜には鶏糞堆肥

現在、庭植えのバラの施肥は、馬糞堆肥愛好家の私です。

鶏糞堆肥のコスパには、とても満足していましたが、現在、鶏糞堆肥は使わなくなっています。

貸し菜園を続けていたら、そちらで使い続けたでしょうが、返納してしまったので、使っていません。

野菜には、コスパのほうが大事です。馬糞堆肥なんて、もったいなくて使えません。

鶏糞堆肥を車でホームセンターから畑まで、5分かからなくても辛かったのですが、馬糞堆肥は、嫌な匂いが全くしません。

とはいえ、鉢植えに使うと、分解時に根にダメージを与えてしまうのではないか??と思って、鉢底に施肥する元肥には使いかねています。

馬糞堆肥をマルティングに使ってみるとどうなるか?

におわないし、馬糞堆肥をマルティング代わりに、土の上に敷き詰めたらいいんじゃないかしら?

ふとひらめいて、鉢植えのバラに、サンデーマルチの下に、馬糞堆肥を1cmくらいの厚さで敷き詰めてみました。

今の所、匂いにもコバエにもうるさい夫からは、苦情は出ていません。

もう少し暖かくならないと、匂いについてもコバエについも、問題なしとは言えませんが、とりあえず現在のところ、私も不満を持っていません。

そして、鉢植えのバラに対する効果はいかに!?

ものすごく効くんですよ、庭植えのバラには。

土の上にマルチング(マルティング)代わりに敷いただけでも、鉢植えにも効くかしら??

土の中に埋めてないからだめかしら??

それでも効いたりして??

いや、いつもどおりかも??

期待と不安が渦巻いています。

今年の春は、はじめての暖地での冬越しのあと。

庭植えのバラを鉢上げしてきたものもあるので、その時のダメージも考えると、例年通りの反応と比較するわけにはいきません。

比較対象になるのは、去年から浜松で暮らしているバラたちのみですね。

結果がたのしみです。