魅惑のバラ・ガブリエルの栽培記録と育て方

バラ・ガブリエルを育てることになりました。

ガブリエルは、デリケートで癖のある性質で、簡単に枯れてしまう危険性がある、バラ栽培に慣れた上級者向けのバラです。

栽培には様々なノウハウを駆使する必要があります。

それでも、優雅な美しさと香りの高さに高い人気があります。

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ガブリエルは河本バラ園のヘブンシリーズ

ガブリエルは2008年、河本バラ園 河本純子氏作出のシュラブ樹形になるフロリバンダローズ(F)です。

つまり、樹形はちょっとボヨーンと広がった感じになり、枝の先端が枝分かれして花がたくさんつくタイプのバラ。

ガブリエルの花びらは純白とも言えるシルバーが主体で、花びらの縁の中央あたりでとんがりのある剣弁咲き。

花びらにウエーブが入るので波状弁咲きともいわれるます。

中央に紫色が入った、シルバーパープルの中輪のふんわりとした花が咲きます。

こんなに優雅なお姿なのに、四季咲きで強香。

「ブルーシトラス」の香り!?それ、どんな香り??

楽しみですね。

樹高も幅も1mくらいまでしか伸びないので、鉢でも育てられる品種です。

ブルーシトラスの香りに触れる

2019年7月19日、秋まで咲かせるつもりが全くなかったのに、雨続きの間に、気が付いたら一輪咲いていました。

びっくり!でしたが、うれしいです。

早速香りに触れてみました。

すっきりとした、気品のある香りでした。

強い香りではありませんが、優雅な香りです。

ガブリエルは癖のあるバラ

ガブリエルは、たくさん蕾をつけるようですが、育てて3年位までの間は、ついた蕾を全部咲かせると弱って枯れることがあるとか。

適宜花芽を減らして開花調整が必要です。

ガブリエルは、冬の剪定は遠慮しいしい、5cmくらいしか切っては行けないとか。

がっつり1/3まで切り詰めると、そのままお亡くなりになることもあるそうな。

強健種とは真逆の、生育が脆弱なタイプなので、気を配って育てる必要があるようです。

3~5年経てば、それなりに耐久性は出てくるでしょう。

我が家にガブリエルがやってきた

ガブリエルが我が家にやってきてくれました。

私が一目惚れした美しい花姿がついたラベルにうっとりしてしまいます。

しかし、この姿に出会えるまで、何年かかるなかな。

1月初旬にガブリエルが届く

12月の初め、鈴木バラ園芸さんに注文して、2月下旬に届くと思いこんでいましたが、1月初旬に届きました。

あら誕生日に届くなんて、なんて偶然ねと言う私に、夫が「合わせたに決まってるだろう!甲斐のないやつだな!!」とぼつり。

あら~~鈍くてごめんなさい。

しかし、2月下旬に届くと思い込んでいたから、いつもの10号鉢も培養土も鉢底石も長野においてきて手元にない。

届いたときの6号鉢で、2月まで耐えてもらいましょうか。

妙に細長い箱でガブリエルが届く

河本バラ園さんから購入したい気持ちもあったのですが、楽天のセールに便乗したので、信頼の鈴木バラ園芸さんから、また購入してもらいました。

ガブリエルは妙に縦にでっかい箱でやってきました。

結婚記念日のバラの花束が入っている箱の、横幅が小さめの物といった感じの箱です。

ひと苗なので、こんなもんかなと思う反面、いや、これまでになく背丈が高い??といった感じです。

前面をカッターナイフでチキチキチキ~とオープン。

新聞紙で空きスペースを埋めたバラ苗が出てきました。

やっぱり妙にでっかいです。

手元が暗いんでわかりにくいですが、6号とおぼしきスクエア鉢に植えられていました。

私が購入したことがあるバラ苗の中で、最もでっかい鉢で登場です。

届いたのが夜なので、手元が暗くてすみません。

ガブリエルをまず増し土する

朝、しっかり水やりをした上で、株の状態を確認しました。

地表に、もじゃもじゃ細根が見えます。

すぐに10号鉢に植え替えたいところなのですが、あいにく、予定より早く届いたので、手元に鉢がありません。

そして、培養土がちょうど切れている!!

壊滅的な状態でございます。

鉢底石と培養土は、長野の自宅でお留守番中なのです。

とりあえず増し土する

ウオータースペースが5cm近くあったので、とりあえず増し土します。

え?培養土がないのに?

大丈夫。

手元には、種まき用土ならあるので、それを使います。

種まき用土には、肥料分は含まれていませんが、清潔感だけは保証付き。

細根がびっしりだったので、肥料が接するとダメージも考えられました。

そこで、薄っすらと覆うように種まき用土を敷き詰めました。

ついで、鉢のふち近くにぐるり~~と有機質のペレット状のバラ用の肥料をばらまきました。

今回使った肥料はこれ↓

そして、肥料を覆い尽くすように土を更に入れていきました。あくまでちょびっとね。

いい感じまで埋めました。

たっぷり水やりした後、サンデーマルチをこの上に敷き詰めました。

早く鉢を大きくしたい

スクエアポットがガブリエルですが、右下と左下のミニバラに比べると、ガブリエルの枝が断然太い枝なのがよくわかります。

右側は、たぶん3年以上育てているインフィニティです。

これより太いので、脆弱な品種にしてはよく育っています。

青龍はこのサイズの太さになるまで、3年以上かかります。

ガブリエルは、左後ろのジャストジョーイよりも育った苗ではないかと思います。

でも、鉢がちっさい。

脆弱な品種こそ、大量の土で育てたいです。

バラは、急すぎる鉢増しをしたほうが、鉢増ししなかったり、ゆっくり大きくするよりももっとずっと生育が良くなります。

土が少ない小さな鉢では、寒さにも影響を受けやすくなるので、とりあえず周りを鉢植えで固めてガードしました。暖地だし。

これでしばらく様子を見ますが、なるべく早く植え替えたいです。

出来れば冬のまだまだ休眠しているこの好機を逃したくないですね。

花に早く会いたいです。

【ようやく実現!】ガブリエルの植え替え

長野に戻る機会がなかなかないうえに、長男の骨折騒ぎでさらに植え替えが遅れてしまいましたが、ようやくガブリエルの植え替えが実現しました。

掃除機ががっつり写っているうえに、ラグの上に土をこぼしまくっているのがバレバレの画像です。夫に見られないことを祈ります。

いつものように排水溝ネットに鉢底石を入れてセッティングしました。

鉢穴がそれほど大きくないので、まばらな部分があってもOK にしました。

その上に2~3cm赤玉土を入れたいところですが、粒状の土を入れました。

赤玉土を切らしているので、↓こっちにしました。

これももうじきなくなります。

粒状の土のさらに上に普通の培養土を入れました。5cmくらいです。

ひとつかみ、もみ殻燻炭とバラ用の肥料を投入しました。

下の粒状の土まで混ざってしまわない程度に適度に混ぜ合わせました。

さらにその上に、培養土を5cmくらい入れ、もみ殻燻炭を一つかみ投入しました。

下で混ぜ込んだ肥料が上に来ないように培養土を入れたので、下の肥料の混じっている層まで混ざらないようにしながら混ぜ合わせます。

もみ殻燻炭をたくさんいただいたので使っていますが、なければ培養土だけでもOKです。

だいたい混ざったところで、鉢を外して苗を入れるのですが、外すと同時に鉢の上で根鉢が壊れました!

なんてもろい!!

細い根がびっしりと走っているのが確認できた分はよかったかも。

しかし、細いです。太い根がぱっと見はみられません。

6月までそのまま育てて、根鉢を崩さないように植え替えろと送ってきた箱に入っていた紙に書かれていましたが、いや~、まだ肌寒い今のうちに植え替えてよかったです。

周りにもみ殻燻炭をブレンドした培養土を詰めて、上からポンポン整えます。

さらにこの上に、サンデーマルチを厚く敷いて、上からたっぷり水をあげたら植え替え完了です。

もうすでに、芽がぴょんぴょん出ているのが分かりますね。

元気に育っていってほしいです。

初めての!ガブリエルの芽吹きと花芽かき

2019年3月11日、ガブリエルの葉っぱがぐんぐん伸びてきました。

一番上の新芽をよく見ると、画像ではちょっとわかりにくいのですが、花芽も付いていました!

こんなに早くにつくなんて、さすが暖地!?と喜びつつ、結構しっかりした株なので、1個ぐらい咲かせてもいいんじゃないかしら??と欲が出ます。

でも・・・がまんして、芽かきしましょう。

通常、はさみより手でピンチした方がダメージが少なくなるのですが、先端の芽はとにかく細っこいので、手だと下手をすると割けたようにざっくり下まで取れる??と怖くなって、はさみで切り取ることにしました。

悲しいことに、5つも花芽が付いていました。

「多花性」は偽りではないようです。

2019年4月22日現在、またまた花芽が上がってきて、大きな蕾になりかけまでもありましたが、泣く泣くピンチしました。

「一つくらい咲かせたら?」夫が誘惑します。

枯れると嫌なので、もう一回くらいピンチしないと。

今度は10こ。

新しい枝が30cmくらい伸びています。伸びもいいようです。

2019年5月21日、積んだ花芽の数はもう50個をとうに過ぎて、何個花芽を摘んだかもはやわからなくなってきています。

伸びなくていいから。花芽つけなくていいから。太くなって。

花芽を摘むって、とっても悲しい作業です。

でも、枯れたら嫌だもん。

予想外のはじめてのガブリエルの開花!

冒頭にも追記しましたが、ガブリエルが摘蕾し続けていたにも関わらず、雨続きで手入れをいい加減にしていた内に一輪開花していました。

画像ではわかりにくいのですが、中央部分がほんのり紫色に染まっています。

小さめの中輪の花ですが、はかなげな美しさにうっとりしました。

品のある香りも素晴らしい。

季節は夏に向かっているから、この後はうっかり咲かせてしまうことがないように気を付けます。

2019年8月26日 ガブリエルの開花が続く

8月になってからも、ガブリエルはどんどん新芽を出し続けています。

お盆の帰省などで、1週間ほど不在にしていたら、そのすきにガブリエルが咲いてしまった!ということを3度ほど繰り返しています。

ガブリエルを単独で見ると、白いバラにも見えるし、ピンクがかっているかもしれないと思うのですが、

他の花色のバラとまとめてみると、中心部分が紫色に染まっているのがよくわかります。

8月25日から、咲き始めたものは、26日に満開になっていました。

実際は、これじゃなくて、別の蕾が大きくなってしまい、咲くまで待っていたら、それより小さかった蕾の方が先に咲きました。

まだ咲いていない大きい方の蕾は、

まだしっかり蕾のままですが、明日には咲きそうです。

まだ暑さが残っているので、他の蕾は取ったほうがいいかどうしようか、ひたすら悩んでいます。

悩んでいるうちに咲いてしまうので、小さいのだけでも今は摘んでおきます。