シマトネリコは、害虫がつきにくい木ですが、病気にもなりにくい木です。
病気の基となる病原菌にとっても、住みにくい木なのかもしれません。
良い状態の場合には、緑の葉っぱがしげしげと茂っています。
シマトネリコの葉が落ちる
シマトネリコは、なんだかんだと言って、葉を落とします。
寒冷地では、毎年秋に、葉が黄色~茶色になって、丸裸になります。
これは自然現象で、春になるとまた、葉っぱがでてき、何事もなかったかのように復活します。
画像のバラは、秋バラです。
その後ろの葉っぱがひとつもないのがシマトネリコです。
黄色い塊はシマトネリコの葉っぱではなく、山吹の葉っぱです。
シマトネリコの葉っぱは、わかりにくいのですが、山吹の直ぐ側の茶色っぽいものです。
暖地では、ちょろっと葉っぱが落ちることがあります。
春先にも一部の葉が、黄色~茶色になって落ちることがあります。
急な寒波が来たときなども、葉がおちます。
急激に暑い日が続いたときも、葉っぱが落ちることがあります。
シマトネリコは、ちょっとした状況の変化で葉を落とす性質を持っています。
そういう性質なので、病気ではありません。
鉢植えや2mに満たない幼木の場合は、水切れで葉っぱが落ちることがあります。
土が乾ききる前にしっかり水やりしましょう。
鉢の中が根でいっぱいになっている「根詰まり」状態の場合も、葉っぱを落とすことがあります。
この場合は、一回りか二回り大きな鉢に植え替えましょう。
シマトネリコが枯れる
樹高が2mに満たないような幼木の場合、急な寒波がやって来るなど、0℃以下になると枯れることがあります。
鉢植えや幼木は、水切れを起こしやすく、水切れが続くと、枯れてしまうこともあります。
また、土が全然乾いていないのに、水ばかりやっていると、根腐れして枯れてしまうこともあります。
丈夫なはずのシマトネリコであっても、幼木は弱いので、こまめに様子を見るようにしましょう。
水は、表面の土を触ってみて、乾いていたらたっぷり与えて、鉢皿に水はのこしません。
冬場など、たまたま葉を落としているだけのこともあるので、即枯れたと判断しないようにしてください。
鉢植えでシマトネリコを育てている場合、根っこが鉢の中でパンパンになる「根詰まり」を起こしても植え替えないでいると、やがて弱ってきて枯れることがあります。
水切れも地植えよりもなりやすく、乾燥しすぎても枯れます。
鉢植えの場合、寒さで根がダメージを受けるのも、地植えよりも強くなります。
鉢植えの小さなシマトネリコは「幼木だからダメージを受けやすい」と考えて、暑さ・寒さ・水切れ・水のやりすぎにならないよう、気をつけましょう。
鉢植えのシマトネリコの場合、地中に害虫がついている場合も枯れそうになります。
地植えのシマトネリコでも、2m以下の幼木の場合は、根のダメージに耐えられなくて、同じ様になることも考えられます。
水切れでもない、寒くもない、葉っぱにも虫食いがない、それなのにどんどんどんどん弱ってくる場合、根に害虫がついているケースがあります。
鉢を外してみて、根の状態を確認してみてください。
地植えで掘り起こせないときは、周りを掘ってみてください。
虫が出てくることがあります。
シマトネリコの葉が赤くなる
急激に寒さが進んだとき、シマトネリコの葉っぱが赤くなることもあります。
茶色ほどではないため、葉は落ちませんが、これも病気ではなく寒さでダメージを受けています。
植えたばかりのシマトネリコは、大きくても、慣れるまで調子を崩す場合もあります。
暑さが続いたときに、植えてそれほど月日が経っていなければ、葉やけしてしまうことも考えられます。
枯れるほどのことではないので、もうしばらく様子を見るのが良いかと思います。
冬でもないのに、一部分だけ枯れたように茶色くなっている場合は、病気より害虫がついているケースもあります。
その部分を手繰り寄せて、状態をしっかり確認しておきましょう。
シマトネリコの葉っぱが黒くなる・黒星病?
我が家の場合は、下の方の、ひこばえについている葉っぱに黒い斑点がついていたことがあります。
バラを育てていると、黒星病と言うには大げさに思います。
すす病に近い状態ですね。
すす病の葉っぱがあるときは、周りに端っこが茶色くなって太くなったような部分がある葉っぱが出ますが、シマトネリコでは見たことがありません。
カビか何かの一種だと考え、ひこばえなので、枝ごと切って処分しました。
冬に、暖地では、葉が黒っぽくなることがありますが、紅葉して黄色くなるほど寒くないけど、やっぱ寒~~い!とシマトネリコが言っているような感じだと思っています。
葉が赤くなる、というのと同じくらいなんですが、黒か?赤か?微妙なところですね。
新芽が赤くなることもあるようで、全体に艶を失っていなければ、気にせず様子を見守っていればと思います。
「シマトネリコは常緑」といいますが
シマトネリコは、常緑樹といいますが、なんだかんだと葉っぱを落とす植物です。
また、松や杉、といった常緑樹でも、葉が生え変わるときや、寒波が来たとき、水が切れたときなど、葉を茶色く替えて落とします。
常緑樹は、葉っぱを落とさない木ではありません。
丸裸にならないだけです。
なんだかんだと言って、葉っぱを落とします。
しかしシマトネリコは、寒冷地では葉っぱをすべて落とします。
シマトネリコの紅葉は、黄色です。
茶色い葉っぱもあります。
春になれば、何事もなかったかのように葉っぱを出してくれます。
葉色が悪い場合は、つやがあるかどうか?確認することが大事です。
病害虫がついている葉は、変形していたり、艶がなくなっていることがあります。
2mに満たない小さな株の場合は、寒さのダメージを受けやすいので、防寒処理をしたり、鉢を室内に取り入れたりするだけでなく、夏場の水切れにも注意しましょう。
鉢植えは、根詰まりの可能性も含めて気をつけるようにしてください。
明らかにおかしいほど弱ってきたときは、根に虫がついているケースも考えられるので、鉢を外して確認してみましょう。
シマトネリコを育てていると病気を心配してしまう時もあると思いますが、まずは環境など手近なところから検討してみましょう。