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バラの株周りにはマルチング(マルティング)材を敷き詰めますが、さらにその周りは、何もしなければ土のままですね。
実際、バラの手入れをするときに、株の周りをうろうろするから、むやみにいろいろ植えられません。
それでも、イングリッシュガーデンのように季節の花があると、もっと素敵になるんじゃないかなと思います。
そんな悩みは庭植え専用じゃないの?と言われそうですが、鉢植えでも、そばに他の花の鉢植えを置いたり、株もとに小さな花を植えてみることもできます。
グランドカバーの失敗と成功
バラの周りの土をそのままにしていると、雑草がはびこります。
土がむき出しだと、水やりの時に土がはねて、葉っぱの裏についたりして、病気を誘発することもあります。
そこで、グランドカバーに植物を植えるわけですが、植えてよかった!という成功の裏に、植えなきゃよかったという失敗の数々もあります。
季節の花を植えてもいいけれど
季節の花を周りに植えるといいのですが、やっぱり株周りをうろうろするので、気を付けていても、踏んづけてしまいがち。
気が付いたら枯れていることもよくあります。
でも、枯れたら、また違うのを植えるだけ。
これを植えよう、いや違うのにしようと、トライアルするのも楽しいですね。
いざというとき(←踏んでしまったときですね)持ちこたえるように、種をまくとか、小さすぎる苗を植えるといった、ダメージに弱そうなものは避けるのがベストです。
茂りすぎたために起こった悲劇
ハナニラの球根が10球ほど入った球根ミックスセットを購入したことがあり、一緒に入っていたアガパンサスやチューリップなどは早々に見かけなくなりましたが、ハナニラだけはいろいろな人にプレゼントしてもどんどん繁殖していきました。
病弱なバラの代名詞で、魔性のバラと呼ばれる「青龍」から50cm以上離したところに、5株くらいのハナニラをポンと置いたら、しっかり根付いてしまいました。
ハナニラは、ニラなので、秋~夏ぐらいまで、15~20cmくらいの葉っぱが伸びています。
どんどん株が広がっていって、5年くらいしたとき、ちぎってもちぎっても青龍の株を覆ってくるようになりました。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、青龍にカミキリムシの幼虫「テッポウムシ」が2匹もついて、直径1cmしかない茎を両側からせっせと食い荒らしました。
ハナニラが生い茂って、株元が見えないまま、食害が進み、「また茂っている!」とハナニラの葉をちぎったときには、茎10cmほどが厚さ2mmの板状になっていました。
もちろん、青龍は即枯れました。
株元に葉っぱを茂らせてしまうと、バラの株元の状態の異変が分かりにくくなってしまうので、注意が必要です。
植えるなら草丈の低い繁殖しないものを
バラのそばに植えるなら、草丈が10cm以上にならない植物がおすすめです。
繁殖力がある植物のほうがいいように思いがちですが、できれば繁殖力はそれほど強くないほうがおすすめです。
繁殖力のすごい植物は、あちこちはびこって、他を駆逐していくので、邪魔になることもよくあります。
枯れたら、植えなおせばいいと考えて、枯れにくい丈夫なものは避けましょう。
はびこってしまった繁殖力の強い植物は、雑草のように、完全に取り除くことができなくなります。
ついうっかり植えた、たった一株だったツルニチニチソウは、毎年大量に抜いたりちぎったりしています。どうにかして撤去したいんですが、まったくいなくなってくれません。
ヒメツルソバも、一度植えたら撤去が難しい植物です。
根強い人気のハーブをグランドカバーに
あまり植物を育てたことがないような人も、ハーブは好き、ハーブなら育ててみたいという人はとても多いですね。
人気のハーブはヨーロッパ生まれのものが多く、アルカリ性寄りの土を好むことが多いので、酸性寄りになりやすい日本の土壌ではそれほど凶悪な存在になりにくいので、バラのグランドカバーにおすすめのものもあります。
デイルやローズゼラニウム、ペパーミント、セージ、ラムズイヤーなど、人気のハーブは育てたいという人が多いのですが、背が高くなってしまいます。
作業の邪魔になるので、バラの周りにちょこちょことはいきません。
ラベンダーやローズマリーも、苗の時は草に見えますが、低木の樹木なので、グランドカバーに使えません。
おすすめ!ローマンカモミール!
なんといっても、バラのグランドカバーにおすすめNO.1はローマンカモミールです。
踏むとかえって丈夫になるので、株元ぎりぎりまで植えられます。
また、ローマンカモミールは、花だけでなく、葉っぱをもんだり踏んだりすると、リンゴの甘い香りがします。
常緑でかわいらしい葉っぱがふわふわしています。
放置すると、背がある程度高くなってしまいますが、優しく踏むことを繰り返していると、背丈が低くなり、しっかり広がります。
バラの手入れをするときに、足元を気にしないでいられるばかりか、優しい香りに包まれながら、作業ができます。
植物のお医者さんともいわれるハーブなので、ぜひ植えてほしいハーブの一つです。
丈夫でよく増える!タイム
タイムは、匍匐生のものと、木立性のものがあるので、グランドカバーに向いているのは匍匐性のあるタイムです。
春になるとピンクや白のネギ坊主のような花を咲かせます。
タイムも常緑なので、一年中葉っぱがしげっています。
とても増えやすく、ローマンカモミールなどは駆逐されてしまうので、タイムを植えるならローマンカモミールは植えないか、鉢植えで育てましょう。
しかし、駆除するのに困るほどは強くはありません。
食用ハーブはバラのそばに植えないで
チャイブやペパーミント、スイートバジルなど、食用のハーブはちょっとあると食卓が華やぐので、育てるのがおすすめのハーブですが、バラのそばに植えるのはおすすめではありません。
バラは非常に病気になりやすく、バラを無農薬で育てるのは、こまめで体力がある方限定です。
私自身、オルトランを散布しておいて、アブラムシなどの殺虫剤が効きやすい虫を防御し、うどん粉病やちょっとした病害虫にはベニカXスプレーを散布して除去します。
どちらもあまり強い薬剤ではありませんが、口にするものに大量にかかって気持ちのいいものではありません。
食用のハーブだけでなく、野菜などもバラの近くに植えないことをおすすめします。
コメント
こんばんは グランドカバー!奥が深いです。敷地内に建てられた工場跡地には
砕石をひいてあります。そろそろ草が生える季節ですねー 旦那はピンセットの様なハサミで摘んでいます。でも周りには私の大事な薔薇のレイズドベッドがズラーっと並べてあります。彼はガーデ二ングには全く興味ありません。ひたすら草取りです!こ
ちょっとでも土が落ちると、大騒ぎです!砕石の場所は自分の担当だと決めているようです。今年は水やりの為に ジワジワ滲み出るホースというものを設置しようと思っていますが、雑草には水を撒くな?と 難しいこと
庭の地植えの薔薇の周りにはクラピアがたんまりと植えつけてあります。挿し芽で育ててせっせと増やしました。浜松辺りでは冬でも枯れず、薔薇の寒肥を与える時は周りをぐるっと剥がさなくてはいけませんでした。ほかにもグレコマも恐ろしいことになりそうです
カラカラ天気から少しずつ雨が降るようになると、雑草との闘いのシーズンですねー
ローメンテナンスの庭を目指したはずなのに…
こまめママさん、こんばんは。
返信が遅くなり申し訳ありませんでした。
強健な植物は、一度植えたら撤去が本当にむずかしいですね。
かわいい見かけはあくまで見かけ、思っていたコンパクトな育ち方には興味がないらしく、すごく増えてしまいますね。
うちでは、アイビーを毎年、わしづかみにして散髪して、直径50cmに収めています。
上に雪が積もっても、枯れることもありません。
今年、二つあるアイビーの山のうち、片方を完全撤去して、後にバラを植えましたが、意外に根っこはバラより大したことがなかったです。
ローメンテナンスの庭には、やっぱりローマンカモミール程度の繁殖力のやや弱い程度の植物が一番だとしみじみ思いました。