目次
大輪のクレマチスもいいのですが、花が大きく開かないベル状のクレマチスもなかなかキュートで可愛らしいものです。
一口にクレマチスと言っても、いろんな花色・花形のものがあります。
我が家の庭には、大輪の名前を忘れた紫色のクレマチスが、春~秋にかけて咲き続け、ピンクのモンタナが可愛らしく咲きますが、これは春のみ。
地植えにしたのでどんどん大きくなっていますが、ほぼ放置。
肥料はほぼあげたことはありませんが、よく咲いています。
隣のバラの肥料をつまみ食いしているのは間違いないでしょう。
我が家の庭植えのクレマチスを顧みて
我が家のクレマチス・モンタナ(八重)の花の画像が取れたので、新しくご紹介しました。
はじめに入れていたこの画像のクレマチスは、モンタナの一重のタイプ。
我が家のモンタナは、八重咲きなので、ちょっと花が違いますが、似たようにびっしり咲き誇ります。
クレマチスには常緑の品種もあるようですが、我が家のクレマチスは冬、葉っぱもなくなり、ほぼ枯れ枝に見えます。
「どこを切ったらいいのかまるでわからない」というのが本音。
どれも枯れ枝に見えるので、この際そのままに。
問題があったら工夫しようと思いつつ10年を超え、もはやなにかしようという気は失いつつありました。
庭植えならこれもアリ。
しかも私はバラのおまけとしか見ていない。
今回、プリンセス・ダイアナの見切り苗(500円)をゲット、鉢植で育てることもあって、クレマチスについてもう一度おさらいして、見切り苗の復活を試みるとともに、庭のクレマチスの仕立直しに挑戦したいと思い立ちました。
VIVA貧乏性!品種がバッチリ
購入して10年以上経過しているのに、しっかりと札が残してあるあたり、キングオブ貧乏性の私。
名前がわからないと思っていた大輪のクレマチスは、マルチブルーでした。
マルチブルーは、新旧両枝咲きのよう。
やはり、剪定しなくても、どこからでも咲くと思っていたのは、あながち間違いではなかったようです。
モンタナが7月まで咲くと書かれていますが、これは過大評価ですね。
マルチブルーは新旧枝咲き
マルチブルーは、取り置いていた札から、品種を新旧両枝咲きと判定できました。
春先であれば、半分にすると、枝が伸びてきて次の花が満開になります。
切り詰めてこなかったものの、まあ、咲かないわけではなく、年中咲いていました。
つまり、切らなかったら、咲かないというわけではありません。
切ればもっと咲いたところを、宝を持ち腐れたといったところでしょう。
また花が終わる頃、半分にして、満開になり・・・を繰り返すのが、新旧枝咲きですが、9月下旬の信州では、今年はもういいかな~~という感じです。
なので、明らかに枯れている部分だけ切り取ります。
ほぐして、枝先の方から順に切っていって、切り口が緑色のところから、生きているので残します。
節のところに芽があると、なおよしですね。
品種がわからないとき
品種確認しようにも、札がない場合もありますね。
品種がはっきりしない時は、どのへんから咲くのか、よく思い出してみましょう。
よくわからない場合は、ほぐして、誘引し直すだけでもOK。
切ってしまったものは取り戻せないからです。
剪定を行うには、花殻がある場所が剪定ポイント。
枝先ばかりなら、枝を半分くらい切り詰めてみるのもおすすめです。
よくわからないけど、切ってみたい時は、半分くらいに切り詰めて、これから伸びるスペースを残して下の方にまとめて誘引し直します。
いずれにしても、節の両端に芽らしいものを、必ず残すようにすると、切ったら芽が出てこなくなったという心配がなくなります。
新枝咲きだったら?
新枝咲きの場合は、咲き終わったら、下の方の2節くらいの、両端に新しい芽がついているところを残して、その上をバッサリ切り落とします。
ごっそり上がなくなると、ぎょっとしますが、また伸びてきて、花を咲かせてくれます。
冬になると、やっぱり下の方2節くらいを残して切り落として冬を迎えます。
地際で切り取ってしまっても構いません。
春になると、水遣りを忘れなければ、また芽が伸びてきます。
旧枝咲きだったら?
旧枝咲きは、古枝から枝を3節くらい伸ばして、その先端に花を咲かせます。
夏場、長くつるが伸びてきたら、伸びた枝先だけ半分くらいに切り詰めると、枝分かれするので枝数が増えていきます。
長くなったな~と思った分を半分に、花が咲いたら、また、長くなったな~と思った分を半分に、もう咲かないなと思った頃、先の方の枯れているところだけを切って冬に備えます。
マルチブルーの仕立直しと剪定
マルチブルーは、2018年9月22日現在、葉っぱを少し残して、枯れた様な姿になっていました。
毎年のことです。
冬になると、緑の葉っぱはすべてなくなります。
そうなると、ますます枯れているのか、そうでないのかわかりません。
枝をほぐした後は、先端から節の上を切っていきます。
順に先から切らないと、どこから枯れているのかはっきりしないので、途中からいきなり切ったりしません。
切り口が緑色になったところから、生きています。
節から両端に伸びた茶色い柄は、枯れた葉っぱの付け根なので、じゃまにならないところから切っておきます。
新芽がはっきり伸びているものもあります。
1本ずつほぐして、次々その上に置いておいたら、またからまっていました。
株元に、棒を三本差し込んで、先端を縛っておき、そこに一本ずつ絡めていくつもりでしたが、もう無理。
先に棒を差し込んでおいて、ほぐしては巻き付け、ほぐしては巻き付けを繰り返せばよかったです。
巻くときも、ただ棒の周りをくるくる這わせておき、先端だけずれないように少し絡めてやります。
結局絡みすぎて、ツルが折れ続けるので、まとめて棒にぐるぐる巻き付け、先端だけ絡めました。
上の方に伸びるように、上に余裕をもたせます。
翌日の画像です。だいぶスッキリしているので、来年はしっかり伸びるように思います。
2019年5月1日 その後のマルチブルー
その後のマルチブルーは、無事、花芽もついて、元気に伸び始めていました。
株元にはなぜかハナニラが生えていて、よくわからない状態になっていますが、元気に伸びているのでよしとするしかありません。
花芽がたくさんついているので、花も楽しめそうです。
2019年6月15日のマルチブルー
ぐんぐんと枝を伸ばして、上の方に蕾がたくさんついているのがわかります。
株元には花殻がたくさんついているので、開花も十分だったことがよくわかります。
満開の花が3つ残っていました。
ぼっきぼきに折れても、適当ぐるぐる巻きでもクレマチスはしっかり育つことが立証できたようでほっとしました。
秋になったらぐるぐる巻きを外して、また巻きなおしましょう。
一季咲きのモンタナの剪定はほぼ不要
モンタナは、春、1ヶ月程度の期間にのみ、一斉に花を咲かせる一季咲きのクレマチスです。
春にしか花を咲かせないので、その成長スピードは驚くほどの速さがあります。
花が終わったら、どのように剪定しても、次の春まで花は咲きません。
だから、必要な剪定は、終わった花を摘み取るだけでOK。
摘み取らないとどうなるか?
一斉に種をつけようとします。
白いホワホワがいっぱいできますが、そこらじゅうから芽吹くほど、繁殖力は高くないようです。
ミノムシ大繁殖で株元で切ったものの
直径15cmほどの小さなポット苗を地植えにしたら、3年ほどで、2階のベランダまで届くほどに育ちました。
GWに差し掛かるある日、クレマチスの小さな枝を身にまとった、体長5mmほどのよたよた歩くミノムシを、2階のベランダまで伸びたクレマチスの枝の先に見つけました。
おや、かわいい。
でも、捕まえて処分しなくちゃ。
よく見ると、その先にも、同じようなミニみのむしが。
おや、ここにも・・・と思って、上から覗いてみると、クレマチスの株の真ん中あたりの高さ全体に、真っ黒になるまでぎっしりミノムシが大繁殖していました。
推定一万匹。
取ろうとしても取り切れず、株元からクレマチスを切り落としました。
翌年、株元から新しい枝が伸びてきました。
この年は花を咲かせませんでした。
あれから3年以上経過しました。
すでに、2m四方を目指しているようです。
モンタナを仕立て直す
モンタナの仕立直しは、やることそのものは、簡単です。
ツルをほぐして外して1本ずつに戻し、順次フェンスに仕立て直す、それだけです。
明らかに枯れている部分だけ、取り除きます。
とはいえ、ごっちゃごっちゃに生えているものをほぐすのは大変です。
絡み合っていて、全くほぐれない!
モンタナは、2018年9月22日現在、すっかり秋めいた長野でも、まだ全部が緑色でした。
とにかくツルとツルが絡み合っていて、バラバラにするのは至難の業でした。
上へ伸びたものだけでなく、上へ伸びて、途中で方向転換して下向きに伸びたものまであって、外すだけでも一苦労、バラバラにするのは至難の技。
葉っぱの両サイドの巻きつきを切ってほぐさないと、ほぐれません。
先端までほとんどの枝先が緑色なので、剪定の手間はほとんどありませんでした。
支柱には、特別太くて長いのを使用しました。
念のため、4本挿して先端を縛っておきました。
支柱の周りを、クレマチスのツルをくるくる巻き付け、先端だけを絡ませます。
できるだけ1本ずつやりたかったのですが、ほぐしにくいものは、もうひとまとめでいいやと諦めて、そのまま巻き付けました。
もう少し小さければ、葉っぱの向きなど考えたのでしょうが、秋が深まると枯れ葉になるだけの葉っぱを慎重に扱う気持ちになれなくて、できるだけ作業性が良くなるように作業しました。
翌日の様子ですが、なんだかいいのか悪いのかわからない茂みのままです。
2019年5月1日 その後のモンタナ
乱暴にぐるぐる巻きなおしただけですが、元気に新葉が出てきています。
全体に花芽が見えています。
ちょっとわかりにくいのですが、上の画像の場合、葉っぱの中心部から花芽が2つ伸びています。
あまり背が高くなりすぎると、また扱いにくくなってしまうので、コンパクトに仕立てられてよかったです。
2019年6月15日のモンタナ
大丈夫なんだろうかと思うお寂しい状態から、わしゃわしゃに成長しているのがよくわかります。
不在の間に大部分の花が終わってしまったのですが、4~5輪花が残っていました。
画像上の丸いものは、花芯が残っているものです。
モンタナの花殻は綿帽子のようなものから真ん丸なっていきます。。
わしゃわしゃになってくれたので、こんな仕立てでも十分と分かっていただけたかと思います。
秋になったら、マルチブルーとともに、またほどいてまきなおします。
クレマチスの仕立直しのポイント
いい加減極まりないクレマチスの仕立て直しの様子をご紹介しましたが、クレマチスはとても強いので、多少の荒行にも耐えられます。
ただし、地上部限定。
地下部は、いじられるのをとても嫌います。
「地下部はいじらない」がポイント。
鉢植えの場合は、根をほとんどいじらずに、一回り大きな鉢に植え替えます。
つるの先端だけ絡ませるのは?
クレマチスの節の両端から伸びる葉っぱは、隣のツルや支柱に、くるくる巻き付いて伸びていきます。
先端もしかりです。
つるの先端もくるくる巻き付いていきます。
下の方まで支柱に絡みつけながら巻きつけると、その後カオスが形成されて、二度とほぐせなくなってしまいます。
絡むのは先端だけにして。切なる願いでもあります。
あとで外して仕立てなおせるように、ツルの大部分を絡ませないようにします。
つるがボキボキ折れた!
クレマチスのツルは、簡単にはちぎれないのですが、簡単に折れます。
折れたからと言って、即、その先が枯れるとは限らないのがクレマチスのすごいところです。
折れた枝数が少なければ、折れたところをセロテープを巻き付けておくと、そのうちきれいに修復されます。
折れた枝数が多い場合、もう面倒くさくなって放置ですが、別にそれで枯れ果てたことはありません。
放置していたくせに、どうしてそう言えるのか?
伸び放題の枝を切り取って、残りをフェンス内に戻すくらいはやっていて、その時もボキボキ折れることがあって、もうすっかり折れることに慣れてしまいました。
折れた枝のうち、一部の枝が枯れることはありますが、大部分が枯れるような事態には陥りません。
ちぎれてしまった枝は、挿し木に使えますが、これ以上増えたら困る我が家では処分しています。
上の方を開けて誘引するのは?
新しい枝がどんどん上に伸びていくのがクレマチスです。
一番上まで誘引しておくと、その先に伸びるところがなくて、またカオスにするしかできなくなってしまいます。
そうならないためにも、伸びるスペースを残しておくのがポイントです。
春までそのままにするのに?と思うかもしれませんが、春にやり直すよりマシですね。