バラの葉につくアブラムシ・チュウレンジハバチなど|バラの葉につく害虫退治のコツ【その1】

バラの育て方自体は難しいことではありませんが、とても虫が付きやすいので、虫退治は重要になってきます。

何日も見回らないでいると、ムシムシ大行進になってしまうことも。

被害も拡大し、虫自体が巨大化するので手に負えなくなります。

バラが健康的で生き生きと育っていくために、葉っぱにつく虫を退治していきましょう。

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アブラムシは殺虫剤で手軽に予防して

アブラムシの駆除方法と対策についてですが、殺虫剤を使わない、また無農薬で採るために、牛乳スプレーや木酢・竹酢スプレーなどを駆使する人もいますが、においやカビのもとになり、あまりおすすめではありません。

バラにつく虫の中で、アブラムシはあまり強くないオルトランなどの農薬が最も効きやすく、春先にちょっと撒いておくだけでほとんど見ないで済む虫です。

時間が有り余っているのならいざ知らず、食べ物でもないバラに関しては、ほかの壊滅的な被害をもたらしやすい虫より被害も追い払うことも容易なアブラムシに手間暇をかけるのはどうかと思います。

ローズヒップを採る場合は無農薬で

ドッグローズやハマナスをローズヒップの採取目的で育てるのであれば、オルトランもできれば避けておきたいところです。

これらの原種に近いバラは、非常に頑丈なので、アブラムシなどいくらかついてもものともせずぐんぐん育ち、花は絶えず、ローズヒップもガンガン取れます。

アブラムシの日頃簡単にできる駆除方法としましては、水やりのときに枝先を持って強めのシャワーを掛けて洗い流しておくと、かなりの部分が取り除けます。

アブラムシが多少ついても物ともしないので、牛乳や木酢・竹酢スプレーなど様々な手段を講じなくても元気です。

殺虫剤が効きにくい厄介な虫たち

バラの葉っぱにつく虫では、殺虫剤が効きにくい厄介な虫ほどバラに壊滅的なダメージを与えやすいので、見つけたらなるべく早く取り除く必要があります。

バラの葉っぱにつく厄介な虫のワースト3は、チュウレンジハバチ、ホソオビアシブトクチバ、ミノムシです。

え?ミノムシ?と思われるかもしれませんが、1匹見逃すととても大変な目にあいます。

青虫やアゲハチョウの幼虫など、蝶の幼虫は、オルトランを撒いているバラには寄り付かないので、ワースト3には含めていませんが、処分の仕方は基本的にはチュウレンジハバチと同じです。

テデトールで丸ごと取り除いて処分

殺虫剤が効きにくい虫に対しては、テデトールで対応するのが一番です。

殺虫剤を強くすればいいと思いがちですが、強い殺虫剤はバラにも深刻なダメージを与えることがあるので、できる限り使用は控えるようにしましょう。

テデトールで丸ごと取り除くというのは、虫だけを取り除くという意味ではありません。葉っぱごと、あるいは、枝ごと、ごっそり虫ごと取り除いてしまいます。

穴の開いた葉っぱには、虫の卵や気が付きにくい小さい虫がついていることも多いので、丸ごと取り除いて処分しておくと確実性が増します。

また、穴の開いた葉っぱが増えたときは虫が出たときと、バラに虫がついたときに一目でわかるので、異常のある葉っぱは取り除いておく方が後々の管理がしやすくなります。

葉っぱが混んでいるところに巣くいがち

虫も考えるもので、葉っぱ同士が重なり合うような込み合ったところに集中的に巣くう習性があるようです。

夏場、葉っぱや枝が伸びてきて、枝と枝が絡み合ってきますが、この絡んだところを狙って虫がやってきます。

混みあっているなと思うところの、これがなくなると風通しが良くなるなと思う枝を、思い切ってばっさり切り落とします。

風通しが良くなると虫が付きにくくなり、同時に、すでに虫が巣くっているとこれで見つかるので、処分もしやすくなります。

集団で捕食!チュウレンジハバチとは

チュウレンジハバチの成虫は、バラゾウムシのように丸く葉っぱやつぼみをを食べたりしませんが、茎に縦に長い亀裂を入れてそこに卵を産み付けます。

チュウレンジハバチは集団で孵化して、葉っぱを次々と食害していきます。

小さいうちは、小さな穴がいくつも空いたレースのような葉っぱを作っていますが、大きくなってくると、葉っぱの筋だけ残して食べつくしてしまいます。

幼虫は緑色をしているため、本当に小さいときは見つけにくく、あっという間に大きくなっていきます。

チュウレンジハバチの駆除対策方法はテデトール

威嚇したように体を伸ばしていますが、枝ごと・葉っぱごとそっと切り落としても落ちないので、虫に触らないようにしながら丸ごと切り落としてゴミ袋に入れて、封をしておき、ゴミの日にまとめて出すようにします。

葉裏にもついていることが多いので、穴の多い葉っぱがあれば、その周りも含めて多めに切り落としておきましょう。

切った枝をそのまま置いておくと、虫も逃げるので、必ずゴミ袋に密封します。

蕾が穴だらけ【ホソオビアシブトクチバ】

小さいうちは2cmに満たない体長をしていますが、大きくなると5mmくらいの太さで、5cm

位の長さに成長し、下の方の枝に長~~く張り付いて寝ていたりします。

葉っぱの陰や穴の開いた蕾や葉っぱのそばで一生懸命お食事中のところに出会うこともしばしばです。

蕾が特に好きなので、穴だらけの蕾や花を見つけたら、ホソオビアシブトクチバがどこかに潜んでいるので探して処分しましょう。

一匹いると必ず3~4匹以上いるし、チュウレンジハバチよりももっと大食漢です。

ホソオビアシブトクチバの駆除対策方法は切断

ホソオビアシブトクチバも触らず葉っぱごと取り除きたいところですが、葉っぱを切り落とした拍子に逃げ出したり、クモの糸のようなものを出してたらーんとぶら下がったりするので、まずはホソオビアシブトクチバそのものを退治してから、食害された葉っぱや蕾を取り除くようにします。

大きくなってくると本当に気味が悪いので、ハサミで真ん中からチョキンと切って捕殺し、小さい物なら、葉っぱや茎も切ってもいいから一緒に、虫の真ん中から切り落とします。

残酷?と思われるかもしれませんが、バラ全体をまるはだかにされ、たくさんの蕾がすべて中身がない状態にされてしまうよりははるかにましです。