お庭の花のドライフラワーと簡単ハーバリウム

ガラス瓶に透明な液体とともに、カラフルなドライフラワーがおしゃれに入っているハーバリウムの人気が高まっています。

おしゃれなインテリアとして、とても素敵ですね。

買うと高い。

キットを買っても高い。

自分で育てている花でドライフラワーを作ってハーバリウムにすれば、とてもリーズナブルに作れます。

生花の切り花から作ってもやっぱりリーズナブルに作れます。

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ハーバリウムについて

ハーバリウムは本来「植物標本」のことを言い、ホルマリン漬けとかをさすのが本領なのでしょうが、色はもちろん残りません。

保存液はハーバリウムオイルを使うのが本格的ですが、このハーバリウムオイルが何物なのか、よくわかっていませんが、ベビーオイルに使われるオイルと似たようなものを主成分にしているものもあります。

シリコーンオイルや、デキストリンでできている液体のりとかでも、代用ができるのではないか?と思います。

ハーバリウムオイルでちゃんと作った方が長持ちする、と言われていますが、「長持ち」をどのくらいの期間ととらえるか、個人的な問題でもあります。

自作する場合、材料費をできる限り抑えて、また作り直す!という方が、楽しめるのではないでしょうか。

10年後まだ私が飾っているか?と思うと、非常に疑問なことも、長期保存にそれほどこだわりたくない一因になっています。

できるだけ美しい生花のドライフラワーの作り方

生花のドライフラワーをできるだけ美しく作るには、グリセリンを活用する方法と、ドライフラワー用のシリカゲルを活用する方法があります。

どちらも簡単に作れるので、お好きな方法で試してみましょう。

グリセリンでドライフラワーを作る

グリセリンでドライフラワーを作る方法は、本来はプリザーブドフラワーを作る方法です。

アルコール(エタノールやメタノール、燃料用アルコールでもOK)に一晩漬けておいて色を脱色させてからインクを吸わせて色を付けたのち、「グリセリン:水=2:1」に1日漬け込んでから乾かすと出来上がりです。

グリセリンMIX液は35℃くらいにするのが効果的なので、熱水に冷たいグリセリンを加えれば手間いらずです。

これの、アルコール~着色の工程をカット、つまりは生花をそのまま「グリセリン:水=2:1」一日漬け込むとどうなるかというと、本来の花色よりも水分が抜けた分ちょっと色が濃くなった柔らかい花びらのドライフラワー(プリザーブドフラワー)が出来上がります。

グリセリンと水のMIX液は、密封して保存していると、だんだん黄色くなってきて、上の方にカビが出てきたので処分しました。半年くらいでしょうか。保存性はありませんでした。

上の画像のバラのドライフラワーは、2015年11月に作った当時の画像ですが、頑固なほど色が抜けず、玄関に放置していてだんだんくすんではきてはいますが、2017年末の今も赤色を保っています。

シリカゲルでドライフラワーを作る

シリカゲルでドライフラワーを作る場合、量産も可能な上、わずか数分で色鮮やかなまま仕上がることから、私は現在最も多用しています。

花びらはグリセリンのように柔らかにはなりませんが、花びらの薄さ、鮮やかさがもっとも残ります。

ドライフラワー用のシリカゲルと、熱で溶けださない程度の耐熱性があるプラスチック容器を用意します。(100均のものでも大丈夫ですが、PP(ポリプロピレン)を選んでおくと安全です)

ドライフラワー用のシリカゲルを青く戻す

購入当時は青いプチプチが入っていますが、使用済みのものは、加熱して青くしてから使います。

ポリ容器に入れて、電子レンジでチン!です。

600Wで5分チンしたら、乾いた割り箸などでマゼマゼします。

まだピンクなので、あと2分チンしてマゼマゼ、あと2分チンしてマゼマゼ・・・と繰り返して、ブルーの粒々に戻します。

熱くなってくるので気を付けてくださいね。

生花を水揚げして水を切る

剪定してできたビオラを水をはった洗面器に入れて置き、枝を水切りしてからキッチンペーパーの上に並べて水切りしました。

シリカゲルの上に花を並べてから埋める

ブルーに戻ったシリカゲル2/3位をこぼさないように、もとの袋にザーッと流し戻して平らにし、その上にビオラの花を重ならないように並べます。

袋の中のシリカゲルを花の上に優しく流しいれて、埋めてしまったら、電子レンジで600Wで2分、チン!します。

この加熱時間は、花の厚みで加減します。

ビオラは薄いし、すでにシリカゲルがチンチンアツアツなので、2分にしました。

取り出したところ、色の残ったドライフラワーが出来上がっていました。

加減がわからないときは、一つ掘り出してみて、様子を見て、水分が残っているようならまた加熱してみます。

茎を長くしたドライフラワーにするには

茎を長くしてドライフラワーにするには、横に寝かせてシリカゲルにセットすればOKです。

簡単に量産できる点が素晴らしいですね。

出来上がったドライフラワーをハーバリウムにする

手に入れやすさから、100均のベビーオイルを使って、空き瓶でまず、バラとパンジーを詰め込んで一つ作ってみました。

なんだかてんこ盛りのバーバリウムですね。

次に、ドラッグストアで底値のベビーオイルと、息子が食べたゼリーの空き容器、切り花で作ったドライフラワーと、道端で枯れていた猫じゃらしを洗って水けをきったものを用意しましあ。

私のセンスではこんなもんでしょう。

ハーバリウムを作ろうとしたきっかけ

四季咲きのバラの冬の強剪定をするとき、寒冷地であっても、まだきれいな花や蕾がたくさんとれます。

今回、ビオラの植え付けも同時に行ったので、きれいな状態の花がたくさん手に入りました。

「吊っておいてドライフラワーにしてリース材料にする」というスタイルをとっていた時は、ビオラのようなドライフラワーにしにくい花は水に浮かべて楽しむオンリーでした。

ドライフラワーが出来上がるのにも日数がかかり、色はかなり落ちて黄色みが強い仕上がりになりました。

「シリカゲルを使ってドライフラワーにする」ことで、ビオラもドライフラワーにでき、日数をかけずにきれいな色を保ったままドライにでき、用途が大幅に広がりました。

グリセリンを使う場合も、とてもお手軽で楽しいのでおすすめですが、2日ほどかかり、チンするだけで繰り返し使える・・・わけではない点がネックですね。

とはいえ、量産したドライフラワーの新しい用途は大歓迎だったので、さっそくハーバリウムにしてみました。

長持ちしなくてもいいこと前提に作ってあります。

春になったら大量にいろんな花が手に入るから、作り直し放題です。

回を重ねれば、うっとりするおしゃれな感じにも仕上げられるようになるはず、たぶん、きっと!

たのしみです♪