進化していくハーバリウム|ハーバリウムオイルについて

前回ハーバリウムについて記事を作成したのは2017年12月。一年以上経過しました。

今では100均でハーバリウムの完成品も買える時代に。

オイルを注ぐだけの状態になっているアイテムや、色とりどりのカラーオイル、ハーバリウムオイルまで100均でも購入できるようになりました。

本来は”植物標本”だから”植物を入れる”という固定概念も飛び越えて、ドライフルーツや雑貨まで、何でもあっておしゃれ度が格段に進化しています。

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ハーバリウムオイルとは何か調べたら(2017年当時)

以前記事にしたとき、ハーバリウムオイルがなんなのか、ミネラルオイルが何なのか、今一つどういうものなのかわかりませんでした。

結構調べたんですが、なんだかよくわからない、そんな感じでした。

ミネラルオイルがなんだかわからない

ミネラルオイル???鉱物油のことかな?と疑問に。

「ミネラルオイル=鉱物油」という当たり前の方程式が私にはなかったです。

車に詳しくないおばはんは、こういうことが思いつかないようです。

鉱物油知っててもミネラルオイルが何なのかわからないあたり、ちょっと頭でっかちのおバカさんです。

シリコーンオイル・・・自動車?

シリコーンオイルの場合もある??

当時、無味無臭の透明なオイル・・・っていえば、真っ先に思い浮かぶのがシリコーンオイルでした。

初めてハーバリウムを作った人が使ったオイルは、自動車用のオイルだったのかしら??

大量に買いたいとき、ドラッグストアよりイエローハットに行くのかなぁ・・・と思いました。

ミネラルオイルはベビーオイルの主成分??

私を混迷のるつぼに陥れたのが、”ベビーオイル”の登場です。

自動車とベビーオイルが結びつかない!

精製度合いを高めれば、シリコーンオイルもベビーの顔に塗れるのか??いや、ミネラルオイルか?まさかどっちも塗れるんだろうか??

さらにわからないのが、「ベビーオイルの方がちゃんとしたハーバリウムオイルより長持ちしない」という意見が多いこと。

添加物で長持ちさせるんじゃない限り、不純物が極限まで入らないようにしているベビーオイルの方が物がいいはずなのに、なぜ?

せっかく流動パラフィンまでたどり着けたのに

もうミネラルオイルが、ハーバリウムオイルが、どんなものでもいいやと思いかけた頃、「流動パラフィン」という言葉が飛び出してきました。

流動パラフィンは、安定性も粘度も高い、無色透明なトロっとした液体。

実験室以外で見かけたことがありません。

最後に見て10年以上経過していたし、ドラッグストアでも見たことがなかったので、一般に手に入らないものを使うはずがないだろうとよく調べもしませんでした。

【2019】ハーバリウムオイルについて調べなおす

100均にカラーハーバリウムオイルまで出回るようになり、ついに完成品のハーバリウムが100円でも購入できるようになったので、ハーバリウムがここまで普及したのかと感心していました。

ハーバリウムの進化がすごい!

人気が出ると必ずどこからか現れる公式の協会、ハーバリウム協会もいつの間にかできています。

ということで、「ハーバリウムオイルとは何ぞや」から調べなおすことにしました。

ミネラルオイルは流動パラフィン

実はあごが外れるかと思うほど、愕然としました。

よもや、ミネラルオイルが流動パラフィンとは!

何にも使えないドロドロ液体だと常々思っていたのに!溶媒になるわけじゃなし、揮発性もないし・・・あ、だからハーバリウムにいいのか!

気づけよ・・・。

それよか、ベビーオイルが流動パラフィンってことの方があ然。

アレ、精製すれば顔に塗れたのね。

ベビーオイルはおろか、化粧水や乳液にも使ってあった!

知らなかった・・・。

実験室にあったやつ、もともと純度高いから、塗れたかしら??

シリコンオイルも流動パラフィンも安定性が高い

シリコンオイルも、流動パラフィンも、日常的に室内に密封した瓶に入れて置いておくだけの場合、変質とはあまり縁がありません。

長期保存して酸化・劣化・変質が全くないとは言いませんが、室内に置いておくだけなら安定性が高い。

でも、「ハーバリウムが変色してしまった」「オイルが黄色くなってきた」という声をよく耳にします。

直射日光にガンガン当てると変質しやすい

ハーバリウムは光を当てるとキラキラするので、できれば当てたいのですが、光がよくあたるところに置いていると、変質が早くなります。

オリーブオイルや食用油を直射日光がガンガン当たるところに置いていると変質しますが、シリコンオイルも流動パラフィンもほぼ安定。

変質させるには、200~300℃に加熱が必要。

それなのになぜハーバリウムが変質しやすいのでしょうか。

オイルじゃなくて、中身が変質する

ハーバリウムで変色するのは、オイルじゃなくて、中身の方ではないでしょうか。

染料は、日光でも簡単に退色します。

オイルに漬け込んだドライフラワーも、容易に変色するでしょう。

しみだした色が、オイルを変色させ、中身の色合いを悪くします。

自作のドライフラワーでも、黄色くならないように、一度漂白してから退色しにくい染料・塗料で着色すれば、長持ちするかと思います。

変色したオイルの再生は可能?

黄色くなってしまったオイルをどうすれば戻せるか??

オイルそのものが変質したわけではないので、活性炭をつめたところにオイルを通せば、出てきたオイルは透明に戻っているのでは??と考えました。

変色したハーバリウムはとっとと処分したので、現在手元に変質したハーバリウムオイルがないので、やってみるのはそのうちに。

エンジンオイルも活性炭に通せばまた使える??と聞かれそうですが、熱のかかり具合がハーバリウムの比じゃないので、オイルの変質もあるでしょうから、お勧めしません。