プリンセス・ミチコの育て方|プリンセス・ミチコとはその魅力について

美智子皇后陛下の皇太子妃時代、イギリスのディクソン社から送られたバラ、「プリンセス・ミチコ」は、落ち着いた朱色のひらひらと軽くウエーブが入った花びらが半八重咲きになるバラです。

中央の花芯がきれいな黄色になるので、オレンジとのコントラストが美しく、派手に自己主張しないものの、落ち着きのある清楚な花をたくさん咲かせてくれます。

プリンセス・ミチコは丈夫で育て方も難しくありませんので、日本人ならばぜひ挑戦していただきたい品種の一つです。

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プリンセス・ミチコはまっすぐに伸びる

プリンセス・ミチコは、上へ向かってだんだんと枝分かれしながら伸びていきますが、枝はあまり広げず、まっすぐにすっと伸びる感じに伸びていきます。

枝そのものは太めのとげがびっしりなので、手入れするとき痛いのですが、ほぼ直立と言えるほどまっすぐ伸びるので、しっかりとした筋の通ったバラという感じがします。

枝はすぐに太くしっかりしたものに成長します。

プリンセス・ミチコはフロリバンダローズ

近年、正確には1867年以降、作り出されたバラをモダンローズ(現代バラ)に分類します。

プリンセス・ミチコもこのモダンロースの1つで、フロリバンダローズ「FL」に分類されます。

「フロリバンダ」は「花束」を意味していて、「フロリバンダローズ」は先端に一つの花が咲くのではなく、先端が枝分かれして花が複数咲く「房咲き」になる品種であることを示しています。

「プリンセス・ミチコ」が「フロリバンダローズ」ということは、近年作り出された四季咲き中輪のバラで、房咲きになる品種ですよと説明していることになります。

同じフロリバンダローズの強健種の白バラ「アイスバーグ」と花の形はよく似ていますが、花数そのものはアイスバーグが圧倒されるほど花つきが良いのと比べると、プリンセス・ミチコの方はやや少なめになります。

プリンセス・ミチコの育て方

それではプリンセス・ミチコの育て方についてご紹介します。

プリンセス・ミチコはフロリバンダローズなので、その分類が示す通り、四季咲きの中輪のバラです。

四季咲きのバラは、肥料と水、日光があれば、通年花を咲かせる性質を持ったバラです。

もちろん、真夏は暑いので株が消耗してしまうので花を咲かせないように肥料を控えめにし、年末以降春まで休眠して株に栄養を蓄えさせるために、強剪定して花を全部摘み取り休眠させるので、真夏と真冬は花を咲かせないようにしますが、咲かないわけではありません。

春の一番最初に咲く一番花が最も花数が多いのですが、その後夏に肥料を控えるまではたくさん花を咲かせて楽しませてく、秋にまた施肥を再開すると花をたくさんつけてくれます。

プリンセス・ミチコも、四季咲きのバラなので、年末に強剪定するまでは、雪が降っていても花がちらほら咲いています。

プリンセス・ミチコは強健種

プリンセス・ミチコは強健種に分類されます。

バラの強健種は、病害虫に強いバラを意味していますが、同時にぐんぐんにょきにょき育ってはびこる元気な奴という意味も持っています。

プリンセス・ミチコは、病害虫に強く、少々の虫の攻撃にはへこたれませんが、横にはびこるわけではないので、強健種の割には勢力争いにかけては控えめな品種です。

かつて、我が家のプリンセス・ミチコは、テッポウムシに攻撃され、瀕死の重傷になりました。

のこぎりで株元を切り落とし、直径10cmはあった株元が半分くらいになったところで、テッポウムシの白い体を発見し、撲殺。

地上部は貧弱になり、株も切り口が生々しい状態。

「もうだめか?」誰もがそう思ったのですが、数年で、何事もなかったかのように元のサイズに戻りつつあります。

痛々しいすっきりシャープな切り口のままの株だけが、テッポウムシの被害をアピールしています。

プリンセス・マサコ&アイコはピンク系

プリンセスつながりバラというと、皇室関係ではプリンセス・マサコ、プリンセス・アイコがメジャーですが、どちらもピンク系です。

ちなみに、プリンセス・サヤコもありますが、そちらもピンク系。

プリンセスはピンクのキュートなイメージなんですね、やっぱり。

プリンセス・ミチコの神々しいまでのオレンジ色は、美智子皇后陛下の生きざまを表しているようにも思えます。

残念なのことに、プリンセス・キコ、ないんですね~。

プリンセス・チチブもあるので、キュートなプリンセスたちのためにも、プリンセス・アキシノ、生まれるのが楽しみですね。

四季咲きのはずが2017年6月18日にたったの一輪?…

NHKで、天皇皇后両陛下が旧正田邸の跡地の公園「ねむの木の庭」をご訪問されたことを報じていました。

皇后さまがプリンセス・ミチコが見ごろを過ぎてなお一輪だけ咲いているのを見られて、「まあ咲いていますね」と話されたとか。

6月18日。

確かに、一番花の見ごろは過ぎています。

プリンセス・ミチコは何度も言うようですが、四季咲きのバラ。

真夏の炎天下でない限り、一輪だけしか咲いていないなんて、係員の怠慢以外の何物でものない!と私は思います、あくまで個人の意見ですが。

無論、我が家の庭のプリンセス・ミチコを見ると、5輪どころじゃなくいくつも咲き誇っておりました。

美智子皇后さまが生まれ育った旧正田邸の公園にあるプリンセス・ミチコが、皇后さまの前で一輪しか咲いていないとはこれいかに。

見ごろを過ぎてなお?

一番のピークは過ぎていても、年中見ごろだよ、四季咲きなんだから!!!と一人テレビに向かっていちゃもんつける私でした。

2018年6月24日のプリンセス・ミチコ

2018年もNHKが、天皇皇后両陛下が旧正田邸の跡地の公園「ねむの木の庭」をご訪問されたことを報じていました。

皇后さまが皇太子妃時代にイギリスのメーカーから贈られたプリンセス・ミチコが見ごろを過ぎてなお咲いているのを見られて、「まあ咲いていますね」と話されたとか。

おおっ!今年は一輪ではない♫

蕾もいっぱいついている。

よかったよかった。

と思った私ですが、アナウンサーの「見頃を過ぎてなお~」の下りが去年といっしょ。

たくさん咲いても、一輪だけでも、「見頃を過ぎてなお」という、ワンパターンぶり。

いや、十分見頃だよ、と今年もひとりでツッコミを入れました。

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