バラの強剪定と冬支度|来年のバラのためにやっておきたいこと

年末がすぐそこに近づいてきました。

いよいよ、バラの強剪定&冬支度の時期になってきました。

強剪定で、樹高の1/2~1/3くらいまで切り詰め、葉っぱをすべて取り除きます。

庭植えでは穴を掘って有機堆肥を埋め込み、マルチングを厚く敷き詰め、あれば敷き藁などもして冬支度をします。

鉢植えは、鉢内の容積が小さいので、根に影響が出ないように、肥料については、普通のバラ用の肥料を使うのがおすすめです。

いつ強剪定&冬支度するのか?は個々人の自由ですが、遅くとも大寒のころまでには終わらせておきたいものです。

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バラの強剪定をしないとどうなるの?

四季咲きのバラの強剪定をしなければどうなるのか?

ぶっちゃけ、強剪定しなくても、翌春、バラは咲きます。

真冬にもぼちぼち花を咲かせるでしょう。

翌春、スタート時点で大株なので、さらに大株になります。

いいことづくめじゃん!と思うかもしれませんが、そうでもありません。

病害虫を持ちこしてしまう

秋が深まると、葉っぱに黒いぽつぽつ「黒星病」が出てきやすいのですが、強剪定をして全部葉っぱを取り除かないままにしておくと、翌年春にも黒星病は収まっていません。

葉っぱの陰には各種の虫が潜んでいますが、葉っぱが残っているとそのまま無事に越冬するので、春先に爆発的に広がります。

葉っぱがないと潜みにくいのですが、なまじ潜む場所があるので通常以上に虫を呼び込んでしまいます。

樹高が高くなりすぎ扱いにくい

しっかりと枝切りしない”強剪定が甘い”場合でも、無駄に樹高が高くなってしまい、扱いにくくなってしまうのですが、まったく強剪定しない場合は、手に負えない樹高になってしまいます。

庭植えの場合は、花を上から見るのに脚立が欲しいと思うくらいで済みますが、鉢植えの場合、樹高ばかりが高いアンバランスな鉢に仕上がってしまうので、鉢をさらに大きくしないと風にあおられやすくなってしまいます。

つるバラは誘引しなおしにくい

つるバラを大きくしたい場合、長い枝を切りつめる必要はありませんが、葉っぱを取り除いて細い枝分かれを切り詰めておく強剪定をやらないのは、デメリットしかありません。

横方向になるつるができるだけ長くなるように、横へ横へ誘引しなおさないと、枝のてっぺんにしか花が咲かなくなります。

強剪定をしないまま誘引しなおすのは、わしゃわしゃしすぎて作業が困難になります。

暴れる枝をきれいに並べなおせる機会を先送りしてしまうと、翌年もまた成長するので、結果的にこの後、手を出せなくなってしまいます。

バラの強剪定&冬支度はいつ頃したらいい?

バラの強剪定&冬支度をいつ頃やればいいのか?悩むところです。

個人的な意見ですが、大寒のころまでにやっておくのがおすすめです。

暖地では、3月には葉っぱが展開してしまうことがあります。

強剪定が遅れすぎるとバラが休眠してエネルギーを貯める暇がなくなってしまうので、早めでもいいのではないかと思います。

寒冷地では、12月には雪の下だ!というケースもあると思います。

根雪に埋もれてしまう前に剪定しないと枝も折れやすいので、その場合も早めがおすすめです。

私自身は、12月下旬に行うことにしています。

私が12月下旬に強剪定&冬支度を行うわけ

長野市街地では、12月中旬に一度雪がどん!と積もりますが、すぐに溶け、大晦日前後まで雪がない状態のため、花が咲き続けています。

できるだけ長く花を楽しみたいので、できるだけ強剪定を遅らせます。

しかし、強剪定をしないとバラは完全には休眠しないので、かなり寒くても水を吸うため、寒くても水やりが欠かせません。

年末にバタバタしていて水やりを忘れ、枯れていた!なんてことも考えられるので、クリスマス前後までには強剪定をしておいた方が安心です。

暖地の浜松では、暖かいので12月でもほぼ毎日水やりは欠かせず、年末に不在にしている間に枯れないように、バラを休眠させるために12月中に強剪定しています。

芽吹きが異様に速いため、休眠期間をしっかりとるためにも年内の強剪定が必須だと思っています。

また、後から長野に戻る夫にくどいように頼んでおけば、私の不在期間に1度くらいは水やりしてくれるでしょうが、土の様子をこまめに確認してくれるとも思えないので、ぎりぎりまで待ちますが、長野に戻る前に強剪定します。

強剪定の目安は樹高の1/2くらいの芽の上

どの辺の位置でバラの枝を切ったらいいのか?難しいところです。

せっかく伸びたのに切りたくない!と思うものですが、がっつり切ったほうが、春になっていい感じに成長してくれるので、私自身、年々、よりがっつり切るようになってきています。

樹高の1/2くらいの位置にある芽をみて、よさそうな芽を選び、さらにその下にいくつか芽があることを確認してから、いい芽を残すように、その上の部分を切り落とします。

いい芽とはいえ、その芽が出てこない場合もないとはいえないので、下に保険があるようにします。

絡み枝・細枝も剪定しておく

隣の枝と絡み合っているような枝は、どちらかを残して、片方を切り落とします。

細くてひょろっひょろの枝は、冬を乗り切れず枯れることが多いので切り落としておきますが、春になってから切り落とすこともできるので、切るか切らないか悩むのなら残しておくのをお勧めします。

極太になった古枝は根元から切り落とす

直径3cmを越えた極太の枝、茶色く木質化してきた枝などの古枝は、緑の枝が何本も出ていて、シュートもたくさんある場合、根元から切り落とします。

ハサミでは切り落とせないものは、鋸でぎこぎこ切り落とします。

枝数が少ない場合は、残しておきますが、古枝は花を咲かせにくいので、切り落として株をリフレッシュさせます。

本当に太い枝を切り落とすとき、株が弱らないか不安になる人もあるかもしれませんが、他に枝がたくさんある場合は、株が元気になるのでおすすめです。

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