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基本的に寄せ植えはやらない派ですが、早春に楽しむ寄せ植えを作ることにしました。
なぜかって?
ゆり根から百合を育てるためです。
地上部に何もないところに、水をやり続ける・・・・無理!
百合が育って地上に現れるまでの間、ビオラに地上部に賑わいを作ってもらいます。
百合もビオラも、冬でもある程度水をほしがる植物なので、水管理が似ている点が最大のポイントになります。
どんなふうに育ってくるの?
ユリの上にビオラを植え付けると、ビオラがこんもりと育ってきて、その間からユリが茎を長く伸ばしていきます。(画像は2018年4月25日撮影)
不在がちなので栽培期間中、中央にペットボトルを挿して給水して、水管理していました。
2018年6月25日に、きれいに開花しているユリが見られました。
寒冷地ゆえ、ビオラも未だ残っていますが、途中ペットボトル給水が詰まったようで水が出ない期間があり、ビオラの大部分が一度枯れてしまいました。
水管理がきちんとできる環境であったなら、ユリとビオラの見事な寄せ植えが作れたのにと思うと、残念です。
ただ、ユリが非常に背が高いので、ビオラより大きく伸びすぎて、チューリップとビオラの組み合わせよりは、バランスが少し悪いかもしれません。
また、チューリップは開花がユリよりもかなり早いので、気温が上がってくる前に咲いてくれるから、暖地であってもコラボとしては維持しやすいかと思います。
ビオラは春まで店頭に!
ビオラは秋口から園芸店に出回り始め、春まで苗を手に入れることができます。
寒冷地では、そろそろ雪などで植えたとしても地上部がくた~~っとなりやすいので、厳冬期は店頭から消えることもあります。
きゅっと締まってあまり背が高くなっていないものを選ぶとよいといわれますが、12月の今、植えるとしたら剪定してからなので、徒長しているかどうかは置いておいて、色のバランスと、葉っぱの良さで選びます。
ゆり根の方が、12月の頭だと、ちょっと出遅れ気味なので心配でしたが、無事手に入れることができました。
ゆり根は深く素早く植えつける
ゆり根、食べても美味しいし、食用のゆり根を栽培しても百合の花がちゃんと咲きます。
ゆり根、スーパーでもおがくずにくるまれて売られていますね。
ゆり根は乾燥を好まないため、湿らせたおがくずで保湿されています。
ゆり根は買って来たら乾かさないように、即植える!鉄則です。
一口にユリと言っても、日当たりが好きなものや日陰が好きなもの、じっめじめが好きかと思うと、乾き気味がすきなもの、と、いろいろあるので、どういうタイプの百合なのか、よく確認して育てる必要もあります。
百合は、ゆり根の下側にも根が伸びるのですが、ゆり根の上側の、伸びていく茎の両サイドにも、根がわしゃわしゃ伸びていきます。
茎を支え、養分をたんまり吸収するのがこの上側の根っこ「上根」の方なので、こっちが充実するようにします。
十分に上根が伸びるスペースを確保するために、なるべく深さのある植木鉢の、真ん中~より下側に球根をセッティングします。
百合とビオラの寄せ植えの植え付け
朝、庭に軽く雪が積もっていたのですが、すぐに植えつけたいので作業を開始しました。
順に手順を紹介しましょう。
鉢底石を入れて培養土を入れる
ビオラも百合も、半年程度で終わる鉢なので、すぐに鉢底石が取り出せるように、大きな鉢なので玉ねぎネットに入れてセッティング。
その上に、培養土1/3くらいの深さまで入れて、鉢の上でゆり根を袋から出したところ、おがくずがどっと出てきて乗っかってしまったので、ま、いいかと。
このあと軽く混ぜて、このまま使います。。
ゆり根を植えつける
ゆり根が二つ入っていたので、離してセット。
ちょっぴり見えるところまで土を入れましたが、もうちょっと土を入れたい。
ビオラを真上に置いてしまわないためにゆり根の周りだけ場所がわかるようにちょっと掘っておきました。
ビオラをセッティングしてポットを外す
色バランスをとって、こんな感じでいいかしら♪とならべてみたところで、ゆり根の位置を確認しつつ、一鉢ずつ出して、ポットを外します。
もったいなくてもビオラを剪定!
これから厳冬期に入っていくこと、早春前にもう一度株を充実させるために、一番下のかわいらしい小さな芽を残してすべてカットします。
ポットの縁の土もエッジをとるように落とし、底の根も少しちぎっておきます。
元気に育てるためのポイントです。
一鉢ずつ手入れしてから、土を上まで入れ、しっかり根を張るように、土の周りも抑えて軽く固めておきます。
もったいないので、これらの花はドライフラワーにして、ハーバリウムの素にしましょう。
ビオラの作業はさらに続く
苗を上からポンポンと軽くたたいておきます。おっきくなるように、願いを込めてぽんぽんぽんです。
この後、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりしておきます。
液体肥料を月2回程度、水代わりにあげるのもおすすめです。
パンジーの方はやらないけれど、ビオラにはした方がいいそうです。
パンジーにはビオラほど横張を期待しないからでしょうね。
趣味の園芸でおなじみの金子先生のがYouTubeの動画でも紹介されています。
サンデーマルチで根を保護する
長野ではこれから厳冬期に入ると、軒下でもビオラが凍てつくので、せめてものサンデーマルチで根の保護の防寒をしておきます。
マルティング材は手に入るお好きなものをご利用ください。なくても枯れません。
寄せ植えはとても難しい上級者向けだと思う
寄せ植えをすると、省スペースで色々育てられるから、ガーデニングの初心者向けと思われがちですが、実際性質が異なるものを同じところで植えるのは難しい栽培方法だと思います。
例えば、根を広げていく力の強い弱い、季節ごとの水を欲しがる量、ぴったりの土の乾き具合、この3つだけでも、見た目のバランスで寄せ植えした植物たちが全員そろっていることはまれではないでしょうか。
慣れている人でも性質が似ているものをうまくそろえるのが難しく、根の張り方が深く張るとか、浅く広がるとかコンパクトでおさまるとか、うまくバランスよく共存できるよう配置できるか??となるとさらに難易度が高まります。
寄せ植えを上手に維持できる人は、まさに園芸上級者だと思います。
寄せ植えしない派が日常的にやっている寄せ植え
寄せ植えを基本的にやらない人が日常的にする寄せ植えはどんな寄せ植えだと思いますか。
多肉の寄せ植え?
いえいえ、休眠期と水やおひさまの好みもそろえて、根のタイプも揃えた上で、見た目のバリエーションも豊富にするのは私には無理なのでやりません。
では何をやるかというと・・・
バラの下草に、クリーピングタイム。
バラの下草に、ローマンカモミール。
だけ。
でも、これは雑草防止になるし、バラの生育を妨げないのでおすすめです。
以前、小さなゴールドクレストを縦横大きな鉢に後ろに寄せて植え、前のスペースに空の植木鉢を埋め込み、その中に鉢植えの鉢花をポットごと入れて、枯れたら取り換えるってのをやっていました。
不在がちで面倒くさいのでやめましたが、根が絡み合わないような寄せ植えでないと、難しいですね。
寄せ植えより、鉢をたくさんより集める寄せ鉢の方が、楽だし好きです。