コストコの店内の一角に、ヒヤシンスの芽出し苗の鉢植えが棚にずらっと並べられているのを見つけました。
きれいに咲いているものもあるのですが、なんだかまっすぐ伸びていなくて斜めを向いているものが多く、中には球根にざっくり傷があるものも。
ヒヤシンスに混じって、シクラメンやデンマークカクタスも見えます。
この中から一鉢選んで持ち帰り、植え替えて育てることにしました。
コストコ印のヒヤシンスの芽出し苗の寄せ植え
コストコのヒヤシンスの芽出し苗の鉢植えは、お正月前にも見たのですが、年末年始でおしゃかになる可能性もあったので、このときは買わずに帰りました。
「お正月前に買ったよね」
「これね~そうね~」
「あ~あ、すぐに枯れたよね!」
私に聞こえるように、背後からどこかのご夫婦が大きな声でコメント。
やっぱりね~そんな感じだもん、としみじみ。
このままでも育てられないことはないのですが、上級者向き。
このままだと枯らす人が多いかと思います。
根っこが土の上に飛び出している
コストコ印のヒヤシンスの芽出し苗の芽出し苗の鉢植えは、大体がしっかりとしているいい球根が植えられていました。
しかし、土の上に根っこが飛び出しているのが、老眼の私にもはっきりくっきりわかります。
つまり、下はもうパンパンで、行くところが無いから上に行っているということ。
外側の、チューリップをイメージしたような白い鉢には、底穴がありません。
手に一鉢持ったら妙に軽い。
ココピートなどの繊維質の土に球根をセットし、上まで水を入れてそのまま旅に出て(出荷されて)棚の上で発芽・発根して、そのまま売られて行くのでしょう。
すでに、底の水はなくなって、土の中にわずかに残っている分だけと見ました。
このまま育てるのは結構難しい
件のご夫婦が、「枯れた」というように、このままで、3球とも開花まで持っていくのは、結構テクニックが必要になってきます。
水のやりすぎもダメだし、やり方が不十分でも難しい。
根っこがギュウギュウなのは間違いないので、ちょっとしたきっかけでガタガタと調子を崩しやすい状態になっています。
大雑把な私には難しいので、例のごとく植え替えます。
ヒヤシンスの寄せ植えを植え換えて育てる
このまま育てて、このラベルのように花を咲かせるために、植え換え作業をおこないます。
ヒヤシンスのみならず、球根植物は、根っこが切れたら結構なダメージになるので、扱いには注意が必要です。
茶色い方の鉢を優しく持ち上げたら、簡単に取れました。
外側の鉢の底に、中の鉢が下まで落ちないように工夫がされていますね。
おそらく最初に入れる水の量までマニュアル化されているんでしょう。
鉢底から根っこも飛び出していました。
細長い鉢のほうがいいかな?と思ったのですが、径が小さくて、周りに入る土が少なくなりそうです。
どどんと2周りか3周り大きいのにしましょう。
鉢を外して根をチェック
ヒヤシンスをひっくり返すように手で持って、鉢を上にしてから、上へそっとひっぱりだすと、簡単に鉢が外れます。
根っこだらけですね~想定以上です。
下手にいじると根が折れるだけなので、そのまま植え替えます。
鉢底石をセットする
鉢底石をネットに入れて、鉢底にセットします。
水はけを良くするために入れています。
無いならなしでも可能ですが、ネットは付けたほうがいいですね。虫よけです。
土を5cmほど入れる
培養土が切れているので、種まき挿し木用土を入れました。
肥料分ゼロですが、無菌です。
そこで、元肥に良さそうな肥料を入れます。野菜用の肥料ですが、良しです。
適度にまぜまぜします。
混ざったところで、さらにその上に土を加えます。根に肥料分が当たらないために、肥料をブレンドしていない土を入れました。
培養土でも構いません。
根を守るように土を入れていく
鉢を外した苗をセッティングします。
下の根も守るために、あまりぐりぐり下に押さえつけないようにします。
上に伸びてしまった根も、なるべく守るように、優しく作業します。
根が隠れるまできれいに土を入れたら、鉢底から流れ出る水の濁りが少なくなるまでしっかり水やりします。
鉢の上に、置き肥を適当に配置しておきます。
何しろ、培養土でなくて種まき用土なんですもの。
こうして見ると、花色と併せて、球根の色もはっきり違うのがわかりますね。
ヒヤシンスの花を楽しむ
コストコからヒヤシンスの芽出し苗を購入してきたのは2019年1月17日、翌日の18日に植え替えました。
その後の様子をお伝えします。
日常管理と育て方
ヒヤシンスも、秋に球根を買って植えつけたり水栽培するのが通常ですが、植え忘れたときや、長く育てるのが面倒くさいときなど、芽出し苗がおすすめです。
短期間で花が咲くのを楽しめます。
ヒヤシンスの水やりは、表面の土が乾いてきたらたっぷりと。
鉢皿には水はためません。
置き場所としては、屋外でも室内でも構いません。
今回手に入れた芽出し苗は、ずっとコストコの店内にいたものなので、急に屋外に移すと枯れることも考えて、室内の明るい窓辺に置いて育てました。
肥料は、元肥と置き肥をしたので、植え替えて1か月後くらいに追肥します。
2019年2月2日(植え替え後15日目)
花芽がどんどん大きくなってきました。
ほんのり花芽に花色がついているのがよくわかります。
種まき用土が黄色いので、鹿沼土のように乾いてきたらすぐわかると思っていたのですが、黄色いまま土が乾くので、全然センサーになりませんでした。
2019年2月8日(植え替え後21日目)
一番遅れていた青い花も咲き、三色とも咲きそろいました。
ピンクが枝分かれしてしまい、2本になりました。
小さい方の花芽は花数がまばらです。
2019年2月16日(植え替え後29日目)
咲き進んでいたピンクは濃いピンクになっていき、2本目のピンクが咲きそろいました。
2本目はまばらに見えたのに、咲きそろうと結構きれいでした。
しかし、花が重いのか、全体的にばらばらとひろがってしまいました。
折れても嫌なので、支え棒をつけようと思います。
2019年2月21日(植え替え後34日目)
白い花が茶色くなってきたので、花殻を取ってみたところ・・・先端が二股。
ピンクだけでなく、白も2本咲いたようなものでした。
結局白は、株元から切り落としました。
その前に、咲き進んだピンクも一本切ってあります。
実は、青も2本に分かれてのびてきました。
結局3球とも、2本ずつ伸びたことになりますね。
2019年3月1日(植え替え後42日目)
青が一本残っている状態で、屋外に出しました。
右上に青い花がまだ見えます。
屋外に出して4日ほど経過していますが、でっかい葉っぱが元気に伸びています。
枯れるまで様子を見ることにします。
(もちろん、水や肥料は与えます)
葉が枯れたときに球根がしっかりしていれば、来年のために取っておきます。
花芽のちょりんと見えているヒヤシンスの芽だし苗も、1か月以上楽しむことができました。
イケアでもコストコでも植物には冷たい?
昨年の春、イケアに行ったときのこと。
大量にグリーンが売られていました。
ライトがきつめに当てられていましたが、グリーンに、蛍光灯の光では弱すぎる。
そこで、更に過酷な状態に置かれた商品を発見。
密閉されたプラケースに入った、ミニサボテン3点セット。
まるで、海外製の塩ビ人形のセットのようです。
上の画像はフリー画像ですが、こういうのが透明なパックに埋め込まれているやつ、それがサボテンに入れ替わったらちょうどサボテン3点セットが出来上がります。
これは究極のテラリウムか??
あまりに哀れで、買う気になれなかった私。
大量にありすぎて、1つ2つじゃ救済にもならない。
インテリアグッズのひとつとして売られているんだし、イケアの店員さんも、コストコの店員さんも、ガーデンコーナーの脆弱さから考えても、ダイソーの観葉植物コーナーの方より植物に詳しくなさげ。
なまじ水管理できないなら、パックに詰めたほうが輸送コストもかからないし、管理もしやすい、ってことでしょうか。
植物の栽培は、枯らしてなんぼと思っています。
安価な商品は大量に売らないともうけがないのもわかります。
でも、ちょっと切ないですね。
やっぱり、ホームセンターの園芸コーナーで、お姉さんたちが苦心しながら育てて、それでも状態が悪くなってきた植物を救済するほうが楽しいです。
コメント
こんばんは ヒアシンス今年は真面目に水耕栽培できれいに咲いてます!
色々な器に入れてありますが、安定の悪い球根にはしっかりとワイヤーでカバーを作ってあります。我が家のリビングの一等席に並べてありますから、さすがにガーデニングに興味のない旦那も気づきましたよ!
ちなみに昨年買い忘れた私は芽出し苗を綺麗にほぐして水耕栽培にしてみました。
根っこの色が少し黄ばんでいましたが、水の中の沢山の根を見ていると すごいなぁ!と
思いましたよ。
こまめままさん、こんばんは! コメントありがとうございます。
うちのヒヤシンスはまだまだ開花には至りませんが、少しずつ成長しています。
ツイッターの投稿を読んだ夫が、「また鉢植えが増えたのか!?気が付かなかった!」と探していました。
ちょうどウンベラータの葉っぱの下になっていて、上からじゃ姿が見えないんです。
水の中にすっと伸びている根っこって、本当にきれいなので、私も水栽培にしようかな?と悩んだのですが、
数日留守にすると、ダメージを受けるので、今年は土のままにしました。
おかげで根っこが見えないんで、今年はちょっと寂しいです。