四季咲きのバラってどんなバラ? 植えればいつでも咲くの?

四季咲きのバラとは 
ホームセンターで売られているバラの中によく四季咲きという品種名が書かれているのですが、四季咲きとは年中花を咲かせられるという意味ですか?苗を購入して育てればどんな季節でもすぐに花をつけてくれるのでしょうか? またもし年中咲いてくれるなら、その中でも一番綺麗に咲く季節というのはありますか?

ご訪問&ご質問、ありがとうございます♪

ホームセンターや園芸店で、「四季咲き」と書かれたバラの苗がリーズナブルに販売されていることがあります。かわいらしいミニバラも、「四季咲きですよ」と言われたり、「四季咲き性が高い」などと説明されることがありますね。

四季咲きのバラについて、そういえば突っ込んだ解説がされているのはあまり見かけません。買って来たらすぐに花をつけてくれるの?という疑問は当然だと思うのですが、そのの答えが詳しく書かれていることも稀ですね。

ここで一度、四季咲きのバラについて改めて詳しくご紹介してみましょう。

スポンサーリンク

四季咲きのバラのルーツは「庚申バラ」

19世紀初頭に、中国からヨーロッパに四季咲き性を持つ「庚申バラ」が持ち込まれ、これをもとに品種改良が重ねられ、現在の四季咲きのバラが作られていきました。

庚申バラ

そもそもバラは春のみに咲く一季咲きしかなく、庚申バラがなぜ四季咲きになったのかもわかっていません。

庚申バラは温度さえ合えばいつでも花を咲かせていました。

1867年に最初の完全な四季咲き大輪のハイブリット・ティーローズ「ラ・フランス」が登場し、さらにモダンローズが次々と生みだされてきています。

ラ・フランス

四季咲きのバラはいつ咲くの?

庚申バラの開花には温度が関係しているようですが、現在の四季咲きのバラは、温度に関係なく、咲かせようと思えば一年中開花させることが可能です。

とはいえ、通常は夏と冬は開花させないようにします。

四季咲きのバラは花を咲かせることにエネルギーを使うため、春にしか花を咲かせない一季咲きのバラに比べると成長が遅く、病害虫にも弱い傾向があります。

夏は暑さで株が消耗するので、咲かないように蕾をつけないように肥料をあげないようにします。

株を休ませるために、ついた蕾も取ってしまう人もいます。

冬は休眠して株に体力を蓄えさせ、春の開花に備えたほうがいいのですが、暖地では特になかなか休眠しませんし、寒冷地であっても、上に雪が積もっていても花を咲かせようとします。

株を休ませるために、樹高の1/3~1/2まで切り詰め、葉っぱをすべて取り除き、株元にマルティングをした後、そばに穴を掘って有機たい肥を埋める「寒肥」を施してバラの冬支度をします。

バラの冬支度のおすすめの時期は、専門家によっても多少前後しますが、私個人で言うと、いつも年末の20日前後の雪の少ないときに冬支度をします。

12月末~5月下旬まで我が家のバラは花をつけませんが、冬支度をしなければ咲き続けます。

四季咲きのバラが一番咲くのはいつ?

四季咲きのバラもバラなので、一季咲きのバラと同じく、春一番が一番花数が多く、勢い良く花を咲かせます。

花を咲かせる時期は、バラの品種によっても場所(気候)によっても多少前後しますが、春に一番早く咲くバラは一季咲きの「モッコウバラ」で、四季咲きのバラはこれより遅れて咲き始めます。

暖地では3月末~4月に咲き始めるかもしれませんが、寒冷地では5月下旬に咲き始めます。

寒冷地と言っても、長野よりもっと寒いところではもっと遅れるでしょう。

一気に咲き始めると、肥料切れさえ起こさないように気を付けていると、花数を少しずつ減らしながらも暑さが目立ってくるまでは次々に花を咲かせてくれます。

四季咲きのバラは、9月に涼しくなってきて施肥を再開すると、秋バラが一気に咲き始めます。

「秋バラ」は秋に咲くバラのことを言い、春よりも花数が少な目で花径も小さめですが、色が濃く美しいバラの花が春よりも長く咲き続けてくれます。

寒くなると秋バラもだんだんと花数が少なくなってきますが、雪が降っても冬支度するまでけなげに咲き続けます。

四季咲きのバラを買って来て植えたらすぐに咲くの?

これはとても答えにくく、YESでもあり、NOでもあります。

例えば春に買ってきて植えたら、すでに咲いていることもあり、すぐに花を咲かせます。

しかし、花を咲かせることはエネルギーを大量に消費するので、植えたばかりの新しい小さなバラの苗には負荷がかかりすぎるので、ある程度大きくなるまでは花は咲かせないようにした方が丈夫な苗に育ちます。

大体は、我慢できないので、「こんな花が咲くのね、来年が楽しみ」になるように、一輪だけ咲かせて、あとは蕾をとって我慢するようにします。

もっと我慢できない場合(←私の場合)は、蕾がつかないように、植えつけ時の元肥えはするから蕾もついてしまいますが、なるべく蕾をつけないように追肥はしないで、花は咲かせても早め早めに摘み取るようにします。

せっかくついた蕾が傷んでもいないのにとるのは嫌だし、私にとってのバラ栽培の一年二年は短いスパンなので、成長がゆっくりでもどうとでもないので、咲きたいものは咲かせています。

我が家のバラは自分のために栽培しているバラなので、その後の成長は二の次。

専門家というわけでもないし、蕾をとったら来年このバラがアクシデントで枯れるとこが絶対ない保証もないので、今ついている花を大切にしています。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする