多肉植物の育て方【仕立直し】セデベリア・グーストの仕立直し

多肉植物を育てていると、買ってきたときとは似ても似つかないお姿に変わり果てていきます。

「かわいい~~♪」なーんて、言っていられるのは、私の場合は、買ってきて数ヶ月が限度。

そのまま手入れしなくても、同じように管理し続けていれば、簡単には枯れませんが、仕立て直して、切り取った葉っぱなどを、挿し木に使い、新しい苗に育てます。

多肉の専門家の方が見られたら、「何この管理の悪い鉢!」「育て方、いい加減すぎる!」と呆れられること間違いなしですが、これも一つの楽しみ方と考えていただけたらと思います。

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買ってきたときのお姿と現在

2017年12月初頭に購入し、2~3週間経った頃の様子です。

どれもコロンとして可愛らしく、赤い色づきがとってもきれいですね。

その後、どうなったかというと、唯一そのままの姿でサイズだけ大きくなったのが、画像左上端のクラッスラ・神刀のみ。

後は、びろーんびろーんに、「あれ?アエオニウムだったっけ?」と思うほど、背が高くなって、その先端に申し訳程度に葉っぱが集まってついています。

その中で特にバランバランの、なにこれ?状態になったのが、セデベリア・グーズト。

これ、あの中にいるの?!と言われそうですが、います。

下段右端。似ても似つかない姿になりました。

剪定して挿し木・葉挿しする

伸びすぎた枝を順次切り落としていき、下の方の葉は、葉挿しの材料にできるので、茎から外して取っておきます。

葉っぱを折るようにして取るものもありますが、これは何もしなくても、触ればポロポロ取れます。

どんどん取り除いていくと、下の方から、勝手に葉挿しされたもの、芽吹いたもの、いろいろみつかりました。

茎についたまま、芽吹いているものも。

茎の付け根の葉っぱが葉挿しの親になったようです。

葉っぱを土の上に置いていると、芽が出てくることがあるのが「葉挿し」。

すべての品種が葉挿しできるわけではありませんが、グーストは葉挿しが容易なようです。

芽がでてくると、やがて親の葉っぱは枯れ果ててしまいますが、準備しなくても、出来上がっていました。

葉っぱから芽吹いているのがとてもわかり易いですね。

回りの新芽や枯れた葉っぱを取り除いたら、こんな感じになりました。

取り除いた新芽や、葉っぱ、穂先は、切り口が乾くまでしばらく放置しておきます。

全部挿し木、葉挿ししてしまうと、グーストランドができてしまうので、小さい葉っぱは処分します。

葉挿しは、葉っぱを土の上においておくだけでOK .

挿し穂は、爪楊枝などで土に穴を開けて、そこに差し込みます。

多少グラグラしていても、そのうちしっかりしてくるから、あまりいじらなくても、土をぽんぽんしてもOKですが、無理しないのが一番です。

グーストの鉢に川砂を加える「土増し」をして、空いているところに挿し穂や根がついているものを差し込み、葉っぱを更に空いているところの上に置きました。

これでいいの?! もとと似ても似つかないひどい鉢じゃない?!

はいそのとおりです。

でも、これから新しく育っていくから、それでいいのではないでしょうか。

私んちは多肉ショップじゃありませんもの。

葉挿ししたものが、全部つくとは限りません。

挿し穂についても同じことが言えます。

新しく芽吹いてこようがこまいが、傷んで茶がれてきたら葉っぱも挿し穂も取り除きます。

プロが育てた、コロンコロン状態に戻れる日が来るのか?

2019年4月17日現在のセデベリア・グースト

かった時ほどギュギュっと詰まった株ではありませんが、かわいらしく成長していました。

子株がぐんぐん育っています。かわいい感じでぷっくりしていますね。

びろろんとした徒長苗でなくなったのが本当にうれしいです。

2019年6月26日現在のセデベリア・グースト

一株一株が大きくなって、みっちみちになってきました。

鉢が手狭な感じに育っています。

全体に高さも出てきたように思います。

だんだん大きなロゼッタ状に戻っていくようです。

徒長しないようにベランダにずっと置いていますが、その環境がよかったようです。

挿し穂は立てておくものと言うけれど

多肉植物の挿し木をするとき、挿し穂は立てておくと、茎が真っ直ぐになって扱いやすくなります。

植木鉢の穴とかに挿しておくといいと言いますが・・・やってもやらなくても、大きく違ったという記憶がありません。

丁寧な方はされるのをおすすめしますが、私なんぞは、他の品種と混ざらないように、同じ鉢皿に入れておくのみ。

置いているうちに、しわっしわになることがあります。

もちろん、茶がれてしまうものも。

茶がれたものは使いませんが、しわしわになっても問題ありません。

水をやれば、元気になるから。ついた時は。

植物を育てるときに、100%を期待するのは間違いだと思います。

プロなら、あるかもしれません。

自分の楽しみでやるなら、ついたらいいなで十分かと。

そのため、数撃ちゃ当たるで、たくさん挿しておきましょう。

どれかはつくでしょう。

挿し木した直後、水やりしてもいいもの?

切り口をしっかり乾かしてからなら、挿し木した後、たっぷり水やりして、土が乾くまで放置しておきましょう。

切り口が乾いていないと、ダメになる率が高くなります。

サボテンの場合は、切り口を1週間ほど乾かして、土の上に置いてからも1週間以上水をやらないほうが根付きやすいのですが、サボテンなどの超乾燥種以外の多肉の場合は、もうちょっとあげたほうがいいと私は考えています。

サンスベリアは、普段、月1回位しか水やりしません。

切り口を10日ほど乾かし、乾いた土に挿して、更に1ヶ月ほどしないと水やりしないほうが、根付きやすくなります。

これよりどのくらい水を好むか?

初めて育てる植物ではないので、これまでどんな状態を好んだかで、切り口を乾かすタイミング・水を与えるタイミングを自分で加減します。