週末ガーデナーでもココまでできる!【室内編】その2

週末しか植物の世話ができない週末ガーデナーでも植物を育てるための水やりのコツをご紹介してます。

その1では、シダ植物や水を特に好む植物と、フィカス属とフィカス属と同じような水管理を好む植物をご紹介しました。

続いて、その2では、もうちょっと変わった水管理を好む植物を紹介していきましょう。

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サンスベリアは月1回の水やりで十分

土質にもよりますが、サンスベリア用の粒度の大きいつぶつぶの土を使っている場合、サンスベリアの春~秋にかけての水やりは、月1回株元から、鉢底から流れ出るまで水やりし、しっかり水切りをしておくことで十分です。

サンスベリアは超乾燥を好む品種です。

冬の寒さに耐えるには、水をギリギリまであげないほうがいいので、12~4月まではほとんど水やりしません。

ではどういうときに冬に水やりするかというと、エアコンの普及で冬でも温度が下がらず、土がカラッカラに乾いて来たときです。

それでも超乾燥種なので、月に1回以上水やりはしないのをおすすめします。

サボテン・ハオルチア・コーデックスなどは種類に合わせて

多肉植物や塊根植物は、土が乾いたら水をあげたほうがいい水を好むタイプから、サンスベリアに近いような月1回で十分な品種もあり、季節によって水を多く上げるべきときとそうでないときがあります。

それぞれの品種に合わせる他ないので、このあたりは慣れですが、もともと水やりは1~2週間に一度で十分なので、世話できるときに株元から、底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりし、しっかり水切りしておきます。

次の週末に水をあげるか否かは、土の状態を見て決めます。

ストレリチアも乾燥種ですが、サンスベリアほどではないので、多肉植物同様毎週水やりするようにしましょう。

胡蝶蘭やデルフィニウムなど

胡蝶蘭もデルフィニウムも、水苔やバークチップが常に水浸しなのは嫌いです。

ある程度の期間は肉厚の葉っぱやバルブにためた水で生きながらえるので、あげられるときに水苔やバークチップが湿ってくるまで水やりする方法でお留守番がさせられます。

ただし、乾ききった水苔などは水を吸い込みにくいので、少量の水を時間を開けて繰り返しあげて、しっかりと湿らせておく必要があります。

大きな葉っぱに虫が付きやすいので、濡れタオルなどで葉の表面を拭っておきましょう。

エアプランツはテラリウムの原理を活用

エアプランツは、60%の多湿状態を好む半面、要所要所に水が残っているとすぐに枯れてしまいます。

水につけているのは厳禁です。

ではどうやってお留守番させるかというと、テラリウムの原理を応用して、瓶詰めにして管理します。

完全に蓋を締めても構いませんが、蓋がない状態でも十分生育できます。

瓶の中が多湿であれば良く、いい状態を時々維持してあげれば枯れずに過ごせます。

夜でないと気孔が開かないといいますが、世話できるときに瓶の中全体に霧吹きで水をしゅ~っとかけておくだけで、十分です。

ポインセチアは長期のお留守番が苦手

お留守番に向かない植物はいくつかあります。

特にこれほど手こずるとは思わなかった植物が、「ポインセチア」です。

腰水を続けると、根腐れして枯れてしまいます。

水が切れると、しおっしおになって枯れてしまいます。

株元にペットボトルをさしておいても、枯れそうになります。

現在のところ、一番いい状態で維持できるのは、世話できるときに鉢底から水が流れ出るまで水やりし、しっかりみずきりするものの、鉢皿に5mmほど水を残しておくと、根腐れするほどでもなく、なんとか10日位ならお留守番できます。

毎週末水やりができるなら、毎週末、株元から、鉢底から水が流れ出るまで水やりして、しっかり水切りしておくのが最もいい状態が維持できるかと思います。

ポインセチアは南国生まれで、原産地では街路樹にもなっている樹木です。

国内で流通しているのは樹木の幼苗なので、デリケートです。

お留守番が苦手な植物は諦める

どんなに一生懸命世話しても、お留守番が苦手で、どうやっても枯れてしまう植物はあります。

根が水に長く浸かっているのに耐えられない上に、ペットボトルを株元に挿しておく「ペットボトル給水」をしても耐えられない、週末だけの水やりでも耐えられない。

そんな場合は、諦めるしかありません。

もともと、どんな植物でも誰もが育てるのに向いているわけではありません。

実はわたしは、朝顔やサフィニアを育てるのは得意ではありません。

向いていないので、これらを育てるのは半ばあきらめています。

毎日世話できる環境になったら、また育ててみてもいいなと思いますが、向いていない植物なので、上手く育てられるかどうかという点の問題もあります。

何かを枯らしてしまったから、育てるのに向いていないと決めてしまうより、今度はうまく育てよう、今度はどうやって育てよう、考えるほうが楽しめると思います。

植物を育てるのは、とても楽しいので、週末しか時間が取れないのであったら、そのタイミングだけの世話で上手に管理するコツを掴むのもひとつの方法だと思います。

その場合は、植物を育てる上でのセオリーを無視している場合もありますが、なんにせよ、長くともに行きていけることが大切なので、セオリーは二の次ではないかと思います。