デンドロビウムの育て方|蘭の見切り苗復活プロジェクト

100円で売られていた、3株以上植えられているのに花が1輪だけになり、しおしおのバルブになっていたデンドロビウム。

バークチップに植え付けられていました。

胡蝶蘭も、バークチップに植えられていることがあります。

もともと水苔なら水苔で、バークチップならバークチップで育て続けたほうが、環境を変えずに育てられます。

水苔からバークチップに、バークチップから水苔に切り替えられないわけではないのですが、合わないこともある点がネックです。

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ポピュラーなデンドロビウム・ノビル系

一口に「デンドロビウム」と言っても、品種が多く、バルブがぷくっとしたのが特徴のポピュラーな「ノビル系」、バルブは下の方だけで、上の方が細くなる「キンギアナム系」、バルブに黒い起毛がみられる「フォーモサム系」など、いろいろあります。

品種によって育て方に若干の違いがありますが、一番流通しているノビル系が丈夫で育てやすく、鉢が凍らない限り、屋外で栽培したほうが元気に育ちます。

見切り苗で希少種が手に入ることは稀なので、手に入ったらまずは「ノビル系」と考えて育てればよいのではないかと思います。

デンドロビウムは10℃くらいまでは屋外で

デンドロビウムは、ある程度寒さに当てないと花芽をつけなくなるので、10℃をやや下回るくらいまでは屋外で栽培します。

鉢が凍らなければずっと屋外でも構わないし、長野のような寒冷地では最低気温が5℃くらいになったら室内の明るい窓辺に移していました。

暖かいところで注意しなければ行けないのは、8℃前後を2週間ほど経験しないと花芽をつけてくれなくなる点。

8℃になった、それ!と取り込んだら時期尚早です。

日差しのもとが好きだけど真夏は遮光も

我が家のデンドロビウムは4月から屋外に出しっぱなしなので、直射日光になれきっているので、猛暑の間も屋外のままでした。

調子が悪くなったら考えるつもりで遮光しなかったのですが、問題なく「めちゃ元気」です。

慣らし期間が短いときは、やはり、遮光するか、真夏の間は室内の窓辺に置場所を替えるなど工夫は大切です。

デンドロビウムも蘭なので、直射日光で葉焼けしてしまうことがあるので、注意が必要です。

花が終わったら根本ギリギリでカット

デンドロビウムの花が終わったら、花茎ごと花を取り除きますが、できるだけギリギリのところまで切り落としましょう。

花茎、というのは、花の下の、細くて短い茎のことで、真っすぐ伸びた緑のバルブのことではないのでお間違えなく。

花茎が残っていると、そこから花は咲いてきませんが、根っこができてしまい、「高苗」状態になってしまいます。

そこから切り取って新しい株にしたりするんですが、花の終わった茎からは花はでてこないので、株分けするのも面倒くさい。

ということで、なるべく根本ギリギリで花殻摘みします。

バルブは枯れるまでそのままに

花の終わったバルブは、花のついていた茎の後がプチプチ残っているただの緑の太い棒。

葉っぱもついていたり、いなかったり。

上まで全部花が咲き終わったら、もう咲きません。

きれいな緑色だけど、う~~ん、つまらない。

でも、これは切っちゃだめ。大事なバルブ。

終わったバルブの横から新しいひょろけた芽が伸びてきます。

こんなんでランが咲くのか?不安になりますが、長々育てているうちに、いつの間にやらぷっくりでっぷり。

そうなるまでの間、古いバルブには頑張ってもらいます。

最終的に、新しいバルブが育ってくると、古いバルブはいかにもお役御免というショボショボ状態に陥ります。

そうなってから、はじめて切り落とします。

購入直後枯れかかったデンドロビウム

我が家のデンドロビウムは、見切り苗を秋口に購入後、屋外のウッドデッキ上において約3日、枯れそうになりました。

明らかに弱ってきて、株全体が広がってきました。

デンドロビウムの育て方をしっかり把握する以前だったので、なにか失敗したか!?と鉢を持ち上げたところ、大量のアリ!

わずか3日で、バークチップに巣食ったようです。

アリは、バークチップがいっぱい入ったところが大好きです。

乾いているし、通気性はいいし、彫りやすいんでしょう。

バークチップにたかったアリを退治する

水を張ったバケツに鉢ごとインサートして溺死させようとしたのですが、うまくいかない。

何度水を替えてもアリがでてくる。

水から出して、バークチップの上に、あり巣コロリを噴霧。

ありの脱走を防止するために、デンドロビウムごと、でっかいゴミ袋に包んで密封放置。

数日後、動いているものがいないのを確認して袋からだし、まだ枯れていなかったので、上からジャージャー水をかけて薬剤とありを流そうとしました。

全体が水切れできてから室内に置場所を移しました。

流石に、その年は全く咲きませんでした。

いや~、それよりも、よく枯れなかったなあ。

アリ退治から3年後

以来、約3年。

一度も屋外に出しませんでした。

花が少なかろうとなんだろうと、アリがたかるよりはまし。

↑上の画像は3月に蕾があがってきたときのものです。

現在、4月から約半年、浜松の屋外のベランダで元気にしています。

下の画像は現在の様子なので、上の画像の半年後です。見違えるほど生き生きした葉っぱがついています。

アリが上がってきた模様もないし。

花は4月~6月まで、しっかり咲き続けました。

デンドロビウムをバークチップで育てるときは、アリには十分ご注意ください。

デンドロビウムは肥料を控えめ

言い忘れましたが、デンドロビウムに肥料はほぼあげたことがありません。

液体肥料を極稀に、余っているときにあげたことがあるくらいかな。

植え替えも、買ってきてから5年ほど経っていますが、したことがないので、アリからのサバイバルのまま。

来年春には、やってみようかと思いますが、調子が悪くないので、悩み中です。

冬に一度も室内退避しなかった2019年のデンドロビウム

上の画像は2019年4月17日現在のデンドロビウムです。

暖地浜松では、多肉植物が屋外で越冬します。

デンドロビウムは、5℃を2週間ほど経験しないと、花芽が付かないのですが、浜松では最低気温が5℃を下回るのが厳冬期のみ。

枯れそうになったら家に入れようとおもいつつ、そのまま越冬してしまいました。

元気に生き生きしています。花芽もたくさん出てきました。

しかし!

一度咲いたバルブには花芽は付かないはずが・・・・葉っぱが一枚もないのに花芽だけはついてる!?

肥料はほぼやっていませんが、この環境が気に入ったようです。

開花までカウントダウン中です。

2019年のデンドロビウムの花は一段と豪華に

2019年5月4日、いよいよデンドロビウムの開花までカウントダウンになりました。

2019年5月9日、大部分の蕾が膨らんできました。

そして、ついに開花しているものが出ました!

デンドロビウム2019年の一番花です。

2019年5月12日には花盛り状態になりました。

ボリュームもさることながら、一輪一輪がキレイ!

2019年5月15日もてんこ盛り花状態です。まず前から見てもてんこ盛り。

上から見てもてんこ盛りです。

2019年5月31日もまだてんこ盛り。

2019年6月4日になってもまだまだてんこ盛り。

2019年6月6日もまだ結構花がありますが、終わった花が増えていき、次に開花する蕾がなくなってきました。

2019年6月18日のデンドロビウムです。ほとんどの花が終わってきて、花殻摘みに明け暮れています

2019年7月4日に、最後の花殻摘みをしました。

5月9日の一番花から始まり、終わったのが7月4日なので、ピークは1か月、開花期間は2か月ありました。

元の株が100円(税込)、肥料をほとんどやったことがなく、たまに水を上からじゃっと上げるだけの簡単お世話でこの花盛り状態が毎年やってきます。

実にコスパの高い花だと思います。