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ジャスト ジョーイは、2017年年末に長野の自宅の庭に植え、2019年1月2日に掘り上げて鉢上げし、浜松に運んできました。
寒冷地からもってきたせいでしょうか。
「ちょっとー春じゃないの!?寝てる場合じゃないわ、咲かなきゃ!」
と思ったらしく、それ以前から浜松にいるグループに先駆けて素早く2019年4月20日に開花を始めました。
ジャスト ジョーイ「Just joey」
ジャスト ジョーイは、1972年イギリス・カント農場作出のハイブリッドティー(HT)ローズ。
半横梁性があるといわれていますが、木立性が強く、ブッシュ樹形といってもあまり広がらずまっすぐに立ち上がります。
樹高1m×幅1mくらいまで育ちます。
ジャスト ジョーイは丸弁高芯咲きから抱え咲きへと咲き進む
ジャスト ジョーイの花は、正統派の丸弁高芯咲きに近い咲き方から、だんだんと丸弁抱え咲きへと花開いていきます。
花びらの先端に少しウエーブがかかってフリルっぽく咲くので、「波状弁」に分類される方も。
花びらの数は26~40枚ですが、花径14cmもある大きな花を咲かせます。
強香で、丈夫で育てやすい強健種です。
ジャスト ジョーイは1994年殿堂入りバラに
3年ごとに開催される世界バラ会議では、「世界中で愛されている名花」として「殿堂入りのバラ」を選出します。
ジャスト ジョーイは、1994年 クライストチャーチ大会(ニュージーランド)で殿堂入りバラに選ばれました!
妻にささげるジャスト ジョーイ
ジャスト ジョーイは、バラ栽培家ロジャー・ポージー氏が妻ジョアンナさんに捧げるためにの愛称「ジョーイ(Joey)」から「ジョーイ・ポージー」とつけようとしたところ、言いにくかったらしく、お父さんに「そのまま(just)ジョーイにしたら?」といわれて、「ジャスト ジョーイ」と名づけられたバラです。
ジャスト ジョーイ、ジャスト ジョイ、どちらでも流通しているようですが、楽しいことを意味する「joy」と「eのはいっているjoey」を区別するためには、ジョーイがいいかと思っています。
「eのはいっているjoey」、素敵ですね。
赤毛のアンでアンが「eの入っているアン(Anne)」と言っていたのをほうふつさせます。
ジャストジョーイはぐんぐん元気な強健種
ジャストジョーイは、強健種というのは飾りではないようで、ぼやぼやしているとぼん!と出現したかの如く、かなり太いシュートがいつの間にやら伸びてきます。
アンブリッジローズやナエマのように、「首ちょっと重いの」と言っているかのように花首が垂れたりしません。
かなり花茎がしっかりしているので、ちょっとやそっとでは首が垂れません。
花は両手の手のひらにやっと乗るくらいの大きなものなのに、びくともしません。
葉っぱも分厚くて大きい
ジャスト ジョーイは葉っぱも分厚くて大きくて、丈夫です。
大きめの葉っぱの一枚の長さを測ってみたら、10cmもありました。
もちろん、5枚葉全体の大きさではなく、5枚葉の中の1枚の長さです。
時々、本当に1m以内に収容しきれるんだろうか??と不安になったりもしますが、
突出して背が高くなることもなく、まとまって育ってはいます。
ジャスト ジョーイの四季咲き性は高い
ジャスト ジョーイはハイブリッドティーでもあるので、「四季咲き」と書いてあるけど大きく育てると四季咲きじゃなくなる「つるバラ」のような性質はありません。
正真正銘の四季咲き性が高いバラです。
2018年は月に1度しか長野の自宅に帰れず、ほとんど世話ができなかったジャスト ジョーイでしたが、帰るたびに花殻と蕾が付いていました。
これだけほったらかしで、しかも一年目で、長く咲くなんてすごいなと思いました。
2019年1月2日に鉢上げして、浜松のベランダに運んだので、毎日じっくり観察ができてうれしいです。
花殻か、かなり咲き進んだ状態しか見たことがなかったので、開花していく様子がじっくり見られました。
大きさが大きさだけに、ゴージャスです。
ただ、超大輪種にありがちな、花と花の間隔が長く空きやすい性質はしっかりあるようで、蕾がなかなか開いていかないので、ジレジレしました。
ジャスト ジョーイは強香・香りのバラというけれど
2019年5月、ホームセンターのバラのコーナーをうろうろしていて、「香りのバラ」コーナーにジャスト ジョーイがいるのを発見しました。
「香りのバラだったの?」ジャスト ジョーイについ問いかける私。
そういえば、苗を注文するとき、強香でコンパクト樹形だから選んだんだっけ?と今頃思い出す私。
でも、香った記憶がなかったので、帰宅して咲いているジャスト ジョーイの花に鼻を突っ込んでクンクンにおいをかいでみました。
さわやかでいい香りがします。
でも、弱い。
これで「香りのバラ」って言われちゃうアナタ、大変ね、とバラに話しかけました。
病害虫に強いバラ。
誰でも育てやすいバラ。
豪華できれいなバラ。
そしてここにきて、香りのバラ。
次は、どんな戦略がやってくるのかな。