目次
シュッと伸びたフォルムや、何とも言えない落ち着きのある葉形が好きで、サンスベリアをいくつか集めています。
乾燥に非常に強いことと、ぼやぼやしているとすぐに大きくなってしまうことから、長野の自宅にずっとお留守番させています。
もっと自宅にいたときから、基本的には4~11月は月1回、12~3月は禁水で管理しています。
大部分が栽培3~2年ほどですが、最古参のローレンティーは17年ほどになります。
そんなサンスベリアが、次々と腐ったり枯れたりカビたり、異変を起こし続けています。
サンスベリア・スタッキー”オバケ”に異変!
クライアント様に資金提供いただいて購入した「サンスベリア・スタッキー”オバケ”」(
画像真ん中)。
5月1日に見たときまで、こんな姿でした。
夫は「でっかいキュウリ」と呼んでいます。
画像手前の透明なカップに入っているスタッキーは、オバケの横から生えた子株を育てたもの。
親と似ても似つかない姿に育っているので、オバケはおそらく何かの薬剤の力で生み出されたものではないかと考えています。
先端がちょっと枯れていますが、ずっとです。
後ろのしゅしゅ~~っと伸びている大株は、サンスベリア・ファーンウッドです。
オバケよりは1年ほど長く育てています。
元は、長さ5cmくらいの小さなものでした。
オバケの横から子株がまた伸びていました。
2019年6月21日 オバケがぶよぶよに!
帰宅して、1か月半ぶりに水をやろうと思ったら、オバケが腐った育ちすぎのキュウリのようになって、ぐったり倒れていました。
起こしてみたところ、土がついているあたりはカビたように白くなっています。
隣のファーンウッドは何ともありません。
触るとぶにょぶにょです。
子株は普通です。ローレンティーの子株にそっくり。
軽く引っ張ったら簡単に土から取り出せました。
子株の根は異常なし(細根はほぼゼロ)。
オバケの根っこは、上の部分がかたまりのようになっていて、下の方の根っこ(細根)は問題ないように見えます。
根腐れもしていないのに、なんでこうなったんでしょう。
オバケは仕方なく処分しました。
子株は小さめの深さのある鉢に植え替えることにしました。
サンスベリア・ボンセレンシスが消失!
在りし日のサンスベリア・ボンセレンシスです。
手前の小さい鉢のものは、子株を取り分けて育てたもの。
角のように3本出ていたもので、画像ではまた子株が出ているのがわかります。
2019年5月1日 突然の消失!
消えたという表現しかしようがないほど、どこにもサンスベリア・ボンセレンシスがいない鉢が自宅に残っていました。
上の画像は、実は6月21日のもの。呆然として何もせず放置していました。
でもさすがサンスベリア。1か月半たっても緑が残っているので、何とかすることにしました。
手前の子株株分け組の方がまだ無事ですが、先端が枯れこんでいました。
コチラは5月1日に水はやりました。
ひとつ上の画像の、右側に出ているボンセレンシスらしい2本が、こちらの左右に伸びている2本なので、しわが1本入ってヨレているのがわかりますね。
焼失したボンセレンシスを掘り起こしてみた
消失したボンセレンシスを掘り起こしてみました。
元は3株だったのがわかる内容でした。
右二つはだめでしょう。
左端の葉、子株も出ていて生き延びられそうです。
植え替えて育ててみます。
問題がないサンスベリアと問題のサンスベリアを比較する
冒頭のサンスベリアの画像を見て、気が付かれた方もいらっしゃると思いますが、今回、異変を起こしたサンスベリアには、粒度が大きなサンスベリア・サボテン用の土が使ってあり、何ともないファーンウッドは観葉植物用のバーク分が多い土を使っていました。
思い起こせば、最初にバタバタと倒れてカビが生えたサンスベリア・ローレンティーも、このサンスベリア・サボテン用の土に変えたところ、このような事態におちいりました。
「サンスベリア・サボテン用の土」だけれど、単用に向かないのでは??と思います。
普通の培養土に植えて15年、何ともなかったローレンティーが、サンスベリア・サボテン用の土に変えたらカビたり枯れこんだり。
しゃれになりません。
生き残ったサンスベリアを植え替える
現在無事なサンスベリア・スタッキー”オバケ”の子株の、どう見てもノーマルなスタッキーの土を見てみましょう。
わかりづらいんですが、底の方に苔だかカビだかが生えています。
土のにおいをかぐとかすかにかび臭い気がします。
同じサンスベリア・サボテン用の土を使っているのですが、腐植質の入っている観葉植物用の土を混ぜて使っています。
何で混ぜたか?
キッパリ!気が向いたから!!
こっちの子株が助かったのは、サンスベリア・サボテン用の土単独じゃなかったから??と考えました。
土と容器を熱湯消毒して植えなおす
土を全部取り出して、排水溝ネットに入れ、上から熱湯をかけて消毒しました。
鉢底石は、それだけ取り出してガシガシ洗ってから、やはり熱湯消毒しました。
容器もしっかり洗って熱湯をかけて消毒しました。
容器は穴が5個開けてあったのですが、追加で開け、すでにある穴を拡大しました。
アルコールランプで目打ちをあぶって、熱で穴をあけます。
水がザーザー流れるように改良しました。
このまま無事育っていってくれることを願っています。
ちなみに、根っこは細根も含めて、問題ない状態でした。
墨片を混ぜて植え替えた
ローレンティーもまた、株元だけがからからに枯れ、バタバタ倒れ、ぶにぶにになったものもありました。
根っこは干からびたようになっているものの、根腐れしていない状態だったので、スタッキーとともに植え替えました。
新しいサンスベリア・サボテン用の土に墨片を適当ブレンドした土を使いました。
何で墨片?というと、手元にあったから。
バークがいっぱいの観葉植物用の土が切れていたから。
底に根腐れ防止剤のゼオライトも少し入れてあります。
左から、オバケの横に残っていた子株、ボンセレンシスの生き残った株、ローレンティー(葉挿し状態)です。
ローレンティーは株元が枯れこんでいたので、枯れたところで切ってそのまま挿してあります。
サンスベリア・サボテン用の土ですが、単用にしたのが悪かったのでは??と思います。
すでにブレンドしてあるはずの培養土を単用にしたら枯れるってどうよ!と思うのですが。。。
からからに乾いているのに腐るってどういうこと??という感じです。
コメント
こんにちは。
突然すみません。問題が起こった土の商品名やメーカー名を教えていただけないでしょうか。
わたしも先日自宅で植え替えをしたばかりで、サンスベリア専用土を使っており、記事を読んですこし心配になってしまいました。(園芸初心者です)
お手数ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
たやこさん、こんにちは。
サンスベリアの栽培に不安を抱かせて申し訳ありません。
我が家は不在がちなので、異変の始まりに気が付きにくいため、ことが大きくなりやすい状況にあるので、通常栽培していたら、ここまで異常が出る前に気が付けたのではないかと思います。
たいていの方には何の異変も起こらないのでは?と思います。
ご質問のサンスベリアの培養土ですが、「サンスベリア・金のなる木の土」あかぎ園芸さんのものを使っておりました。
購入そのものは確か2度目でしたが、しばらく使っていなかったものです。
室内に口を縛って保存しておりましたが、その間に何らかの菌が混入した可能性もゼロではありません。
同じものを使っていたとしても、総とっかえした方がいいとは言えません。
もしご心配なら、炭粉などをブレンドして使われることをお勧めしますが、気にしすぎないで栽培を楽しんでいただけたらと思います。
kinarinosumomoさん、
早速返信いただきありがとうございます!!
うちで使用したものとは違う商品のようでしたので、とりあえずはこのまま様子をみたいと思います。商品名だけでなく状況や対策についても教えていただき、大変助かります。本当にありがとうございました。今後もブログを参考にさせていただきます♪