目次
ウサギ耳のように2本の耳が丸い球体からにゅ~と伸びていく姿がかわいい!とSNSでひそかに人気のある多肉植物「モニラリア」。
どうしても地見目な植物・多肉植物は、育てているのはどちらかと言えばマニアが主体でした。
最近、世話に手間がかからないし、場所も取らず、意外にかわいいぞ!ということから、人気が出てきています。
モニラリアはマイナー多肉植物
モニラリアは、南アフリカ原産の多肉植物で、現在国内で比較的容易に手に入れることができるのは「オブコニカ」と「ビシフォルミス」の2品種です。
多肉植物の中でもマイナー品種、いわゆる希少種なので、詳しい生態を調べるのも難しい多肉植物です。
オブコニカの方がビシフォルミスより乾燥度合いが高い地域に自生しています。
モニラリアのウサギ耳部分は葉っぱ
モニラリアの2本のウサギ耳のように、にゅ~っと伸びるものはモニラリアの葉っぱで、周りはびっしり小さな水疱のようなものでおおわれているので、きらきらしています。
葉っぱは通常きれいな緑色ですが、直射日光に長時間当て続けると赤っぽくなってきます。
うさ耳”モニラリア”の種 10粒 +育て方の簡易説明書付き 【多肉植物】 うさぎ cute
|
モニラリアは塊根植物コーデックスの仲間
モニラリアは、木質化した太い根や幹を持つ塊根植物(コーデックス)の仲間です。
緑のウサギボディ(葉っぱ)の下の木のような部分が本体の木質化した部分です。
コーデックスは膨らんだボディに水をしっかりため込むので、長期の乾燥に耐えられるようになっています。
逆に言うと、水やり頻度を多くしすぎてしまうと、簡単に弱ってくるので、成長してきたら水やり頻度をできるだけ長くとるよう、コントロールする必要が出てきます。
小さいうちは水をためる力はそんなにはないので、水のやりすぎにならないように気を付けながらも、時々水やりして、乾きすぎで枯れ果てることがないようにする必要があります。
コーデックスの成長はとてもとてもゆっくり
コーデックスは通常の植物レベルから考えると、想定外というか、常識外というか、恐ろしいほど成長が遅いので、気長に管理していく必要があります。
大人サイズと思われるサイズになっても、育てていて数年前と大してサイズが変わっていない気がするのがコーデックスです。
種から育てる場合、水をしっかりため込めるほど大人になるまでかなりの日数(月数?年数?超長期スパン)を要します。
種が取れることからもわかりますが、成熟してくると薄いピンクのきれいな花を咲かせます。
木質化した部分が大きく育ってきたら、「そういえばこの子はコーデックスで超乾燥種だった」と思い出してください。
水管理をタイトに行うようにして、特に夏に弱ってきた?と思ったら、水やりを極端なまで減らすようにして管理する必要があります。
モニラリアは冬型種の多肉植物
モニラリアは、「冬型種」に分類される多肉植物です。
冬型種というと、耐寒性がものすごく強いように思われがちですが、たいして強くありません。
霜に当たったりするとてきめんに枯れてしまいます。
モニラリアの生育適温は10~25℃です。
多肉植物 希少 モニラリア属 モニリフォルミス 約8cm陶器ポット付
|
10℃を下回る環境で元気に成長していくわけではないので、遅霜の心配がなくなるまでは室内管理を行うようにしましょう。
日当たりを好むので、生育期の春と秋は屋外管理をした方がより健康な状態に育てられますが、しっかりと光の入る明るい窓辺であれば、通年室内栽培も可能です。
モニラリアは夏に休眠する
冬型種の多肉植物は、冬は休眠しない代わりに、夏はガッツリ休眠します。
成長期でも育っているのかいないのか、非常に読みにくいコーデックスですが、夏には極端なほど元気がなくなり、「枯れた?!」と騒ぎたくなるほど弱ります。
せっかくのかわいいウサギ耳も枯れたり落ちたりしてしまうことが多々あります。
夏は枯れ果てたような姿になる
枯れたような姿になって、「終わってしまった~!」と処分してしまっては早計です。
梅雨に入るあたりから、水やり頻度をより長くとるようにし、乾燥気味に管理し始めますが、それでもかなり弱ってきて、枯れたようになります。
できるだけ風通しの良い涼しい日陰で管理して、9月ごろまで水を極力あげないようにして、カラカラ気味に管理します。
ただし、小さいうちは、カラカラ気味にしすぎないように気を付けてください。
9月に入ったらゆっくり水やり再開
9月に入ったら、元の日当たりの良い窓辺に置き場所を戻して、水やりを再開します。
株元からたっぷりと水をやり、しっかり水切りしておき、次に水をあげるのはかなり土が乾いてからにします。
水をやると、徐々に復活して、新しい葉っぱ(ウサギ耳)が出てくるので、徐々に水やり頻度を高くしますが、基本的には乾燥気味に管理し、表面の土がしっかり乾いてからでないと水やりしません。
モニラリアの肥料は?
モニラリアは肥料をあまり必要としない植物ですが、成長期の春や秋は液体肥料を規定量よりも薄く薄めたものを、時々水やりの時、水の代わりに与えます。
置き型の緩効性化成肥料を株もとにおいても構いません。
たくさん肥料を与えても大きくなるスピードはUPしないので、肥料は控えめを心掛けましょう。