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バラに蕾が付いて、だんだんと色づいてくると、ワクワクします。
花開くとそれぞれに美しく、香りの強弱はあるものの、素敵な香りでも楽しませてくれます。
蕾が付いたのはいいけれど、にょにょにょ~~ん!と突出してバランス悪く伸びてくる枝が何本か出てくる株があります。
どうしたらいいの?蕾が付いてるから残したいよね?残したらダメ?切ってもいいの?
様々な疑問が浮かびます。
今回はバランスの悪い新芽について考えていきましょう。
突出した新芽は早めに切り戻して
元気のいい新芽がにょにょにょ~~ん!と伸びてくると、周りの他の枝葉があまり伸びなくなってきます。
元気のいい子にエネルギーを奪われるためです。
全体的に仲良く伸びていった方が、全体にこんもりと育ち、見た目もよくなります。
元気のよすぎる枝は、周りより少し低めの位置で、下に葉っぱを必ず残して切り落としましょう。
できれば、10cmくらい飛び出した時点でさっさと手でぽきっと折っておく「ソフトピンチ」するのがベストですが、思い切れなくてどんどん伸びてしまった場合はハサミで切っておきましょう。
剪定をためらったらどんどん伸びた
2019年、増えすぎたミニバラの鉢植えをラクマに出品し、売れないままどんどん伸びた芽がいくつも出ましたが、出した以上勝手に切ったらだめだよね?となぜか思い込んでいました。
「自分のものなんだし、いい状態に維持した方がいいじゃん!」と気づき、切っちゃえ!と好きに剪定したら、すっきりしました。
突出した枝がないと、コンパクトになり、発送もしやすくなっていいと、今更ながらに気が付きました。
新芽シュートを大事に育てる
新枝のことを、まとめて「シュート」といいます。
シュートは、株元からふっとく元気に伸びる「ベイサルシュート」、枝の途中からふっとく元気に伸びる「サイドシュート」、ヘロヘロ細く伸びている「シュート」と区別することもあります。
ベイサルシュートもサイドシュートも、これから何年も花を咲かせてくれる大切なシュートです。
ふっとく育った古い枝は、だんだん花を咲かせなくなるので、株をリフレッシュさせるとき、冬の強剪定で切り落とし、新枝のシュートの方を大切に育てます。
株元から出るベイサルシュートをより太くする
株元から伸びてくるベイサルシュートは、ともすれば伸びすぎます。
そちらにエネルギーが集中しすぎて、他の枝がエネルギー不足に陥りかねません。
全体から飛び出しかけてる!というときに気が付くので、周りより少~し低めで、その下に葉っぱが残っている状態でぽきっと手で折っておきます。
伸びを抑えることで、他の枝にもエネルギーが回り、シュート自身も、太くなって葉がしっかり茂る方向にエネルギーを回すようになります。
枝の途中から出るサイドシュートもしっかり育てる
枝の途中から出てきたふっとい元気な新枝は、ベイサルシュートと区別して「サイドシュート」と呼ぶこともありますが、これからの株の花付きを担う大事な新枝なのには変わりありません。
サイドシュートも、ベイサルシュート同様、にょにょにょ~~ん!と飛び出しやすいので、周りよりもちょっと低い位置で、下に葉っぱを残した状態でぽきんと手で折っておきます。
伸びを抑えることで、他の枝にもエネルギーが回り、シュート自身も、太くなって葉がしっかり茂る方向にエネルギーを回すようになるという点も、ベイサルシュートと同じです。
途中で細々出たシュートは適宜剪定する
途中で細々出てきたシュートは、つく葉っぱも花も小さめにちまちまついてしまいます。
育ててもいけないわけではありませんが、取っ払って元気のいい蕾にエネルギーを集中させた方がよい花が咲き、株全体もよく育ちます。
また、ちまちま密集した部分は風通しが悪く、病害虫が発生しやすい傾向にあります。
ちまちましていたものが急に大きく太く伸びていくことはないので、細々伸びている先端に近い枝は、全体のバランスと合わせて考えて、適宜切り落としておきましょう。
大事に育てているのに下の方の葉っぱが黄色い!?
大事に育てているのに、下の方の葉っぱが黄色くなっていくことがあります。
管理が悪いわけではなく、日当たりや風通しの悪いところの葉っぱは黄色くなって落ちやすくなっています。
シュートに黄色い葉が出たとしても、必ずしも病気というわけではありません。
見つけたら、風通しを良くするためにも、黄色い葉っぱは取り除いておきましょう。
病気を発生することがあるので、土の上にほったらかしにしないようにします。
毎日花殻摘みと葉っぱ取りに明け暮れています
毎日バラの花殻摘みと、うどん粉病やハダニの付いた葉っぱ取りに明け暮れています。
まだ5月だというのに、気温が高くなってしまっているので、乾燥に弱いバラにダメージを与えないために、朝夕の水やりも開始しています。
めんどくさい~~と思う反面、バラたちが毎日違った顔を見せてくれるので、作業もつい熱が入ります。
庭でバラの手入れをしていた時よりも、ベランダガーデニングしている今の方が、手軽に作業でき、よりバラが身近に感じられます。