目次
これまで、いろんなサイトで胡蝶蘭について記事を書いたことがありますが、どれも人気がありません。
きっとそれは、間違いなく、「ブルジョアな植物」というイメージが横行しているせいでしょう。
現在、我が家に胡蝶蘭は3本立ちと換算して、4鉢分ほどありますが、一鉢に1000円以上かけたことがありません。
通常、ワンコインか、さらにおつりが来る値段で購入します。
今回は、324円(税込)で購入してきました。
見切り苗の胡蝶蘭を探せ!
胡蝶蘭の見切り苗は通常、お値段1000円くらいから流通しています。
中に、ワンコインまで値下がりしてしまうお店もあるので、要はタイミングです。
足しげく通ってワンコインの胡蝶蘭をGETしてください。
花の数が少なくなっていても、プロが手塩にかけて育てたものなので、たいてい充実した葉っぱがついています。
たとえ、すぐに枯らしてしまっても、豪華な鉢だけは残ります。
通常ワンコインで買えない豪華な鉢に栽培されているので、「豪華な鉢をワンコインで買って、見切り苗の胡蝶蘭がおまけでお試しについてきた」と考えましょう。
胡蝶蘭の育て方
それでは胡蝶蘭の育て方について解説していきます。
手に入れたときに最初にすること
見切り苗でなくても、胡蝶蘭を手に入れたとき、最初にすることは決まっています。
もちろん、プロの方は違うでしょうが、アマチュアがすることは決まっています。
一番上についているミズゴケをそっと取り除く
一番上についているミズゴケをそっと取り除くと、中からチープなポリポットに植えられた胡蝶蘭が詰め込まれているのが見えてきます。
ミズゴケをつけたままにしていると、鉢でないところに水をやってしまったり、胡蝶蘭の根の周りのミズゴケが乾いているのかいないのか、全然わからないので、外してしまいます。
葉っぱが重なり合う鉢を出す
葉っぱと葉っぱが重なり合っていると、日照不足になって、下側の葉が黄色くなって落ちてしまいます。
そうならないために、3ポット入っているような胡蝶蘭の鉢の場合は、一鉢出して別に育てるようにします。
右端のポットの花茎は、中央のポットのものと重なっているので、花があるように見えますが、花茎は花の手前で切れています。
大きな鉢にもどしたポットも、葉の向きを調節して葉と葉が重なり合わないようにします。
出したポットは、ポリポットがちょうど入る大きさの素焼き鉢にポリポットのまま入れて育てます。
今回は、花が終わっている真ん中の鉢を出して、二番花を咲かせるために4節目のところで花茎を切り取りました。
胡蝶蘭はせまっ苦しいところが好き
胡蝶蘭の育て方で間違いやすいポイントですが、「こんなショボいポリポットに入ってるなんてかわいそう」と思って胡蝶蘭を出して、豪華な鉢にミズゴケをたっぷり詰めて植え替えてやるというもの。
広いところに植えた胡蝶蘭はあっという間にしょぼくれ枯れてしまいます。
胡蝶蘭はせまっ苦しいポリポットサイズに栽培されるのが大好きです!
最近、このポリポットもなしで流通している鉢もあるらしいので、ミズゴケを外して根の周りにポリポットがなければ、すぐにポリポットにミズゴケと一緒に詰めてあげましょう。
素焼きの鉢 VS ポリポット
栽培に慣れた方は、ポリポットでなく、素焼きの鉢に一鉢ずつ植え替えて育てます。
もちろん、素焼きの鉢はポリポットサイズ。
その方が胡蝶蘭も育ちやすいようですが、素焼きの鉢に植えると、根が張り付いて鉢がなかなか外せなくなることがあります。
時々豪華な鉢に戻したくなる私は、素焼きの鉢に一株だけ育てるときは、ポリポットを中に入れた上で素焼きの鉢で育てます。
胡蝶蘭は本来、木や岩の上などにくっついているものなので、素焼きの鉢に入れると強力にくっついてしまいます。
胡蝶蘭の日常管理
胡蝶蘭は、直射日光が大嫌いで、屋外で栽培した方がいいのですが、遮光率70%とか、よくわからない決まりがあって、しかも15℃以上ないと枯れる癖に、30℃を超えても枯れそうになります。
そんな環境を夏に作る自信がないので、我が家では日当たりが非常にいい場所で、通年屋内栽培していますが、問題なく何年も花を咲かせてくれています。
15℃以上の温度を保ち、日当たりがよい場所で育てれば、通年屋内栽培は可能です。
ミズゴケが半分ほど乾いてきたら湿らせる
胡蝶蘭はミズゴケがずっとべしゃべしゃなのは好みませんが、からからに乾いてしまうのも嫌なようです。
ミズゴケの表面が乾き気味になったら、水をじょ~~と株元からミズゴケにかけてあげましょう。
ミズゴケが完全に乾くと水を含みにくいので、ミズコケの乾燥具合が強いときは、1
回水をかけただけでは湿ってこないので、何回か繰り返し水をかけます。
胡蝶蘭の葉っぱの付け根に水がたまると、葉の根本が腐りやすいので、葉っぱの付け根に水はかけないようにしましょう。
かかってしまったときはタオルの端などを当てて水を取り出しておきましょう。
胡蝶蘭の花の世話
胡蝶蘭の花が終わったら、ミイラのように乾いた花になるので、手で簡単に取り除けます。
茎についている花が全部終わったら、株元から数えて4つ目くらいの節のぷくっと膨れている芽を残して、その上を切り取っておくと、また新しい花芽が伸びていきます。
胡蝶蘭は花の間肥料はいらない
胡蝶蘭は、開花期間が数か月、場合によっては半年くらい続くことがありますが、その間、肥料は必要ありません。
花のない時期に規定量より薄めた液体肥料を時々あげれば十分ですが、あげ損ねても花をつけます。
花のない時期に葉っぱが栄養を蓄えるので、開花期間は日当たりが悪くても問題ありません。
弱ってきたらミズゴケを替えてみる
プロでないと、胡蝶蘭の植え替えはなかなかやりたくないものですが、弱ってきたら、ミズゴケを外して新しいミズゴケに替えてあげると元気になることがあります。
水を含ませて絞ったこぶし大のミズゴケボールを作って、傷んだ根を取り除いた胡蝶蘭の根でボールを包み、根の周りにもミズゴケをまいて、ポリポットに入れて、これまで通りに育てます。
胡蝶蘭の病気は伝染することが多く、薬剤も効きにくく、素人には手を出しにくいので、病気になって枯れた場合はあきらめて、ポリポットごと処分します。
胡蝶蘭の病気はどんなとき?
胡蝶蘭が病気のとき、どんな様子かというと、葉の付け根が黒くなって、黒い部分が段々と広がっていき、葉がしおれてきたりします。
異臭がする場合もあり、他に感染しないように処分するのがおすすめです。
根がどんどんだめになっていくときもありますが、ミズコケがずっと湿っているときもやはり根がどんどんだめになっていきます。
根が駄目になっていくときは、まずは水やり間隔を長くしてみて、乾き気味の時間を長めにして様子を見ます。
それでもだめなときに、はじめて病気を疑います。
急に日当たりに出してみたり、日当たりの良すぎるところで育てると、葉色がかえって悪くなり、葉っぱの真ん中に黒い丸ができることがあります。
これは病気ではなく、葉焼けです。
胡蝶蘭の花の誘引
花芽は誘引しなくても勝手に伸びてきます。おしゃれに伸ばすなら支柱で誘引しても構いません。
花が咲くと重たくて、折れそうに垂れ下がることがあるので、その時は適当に支えてやってもそれなりの姿になります。
時々、うっかり折ってしまいますが、その時は切り花として育てると、毎日水替えすれば1か月くらいは持ちます。