実践!庭植えのバラの強剪定と冬支度

目次

2018年11月24日、例年よりほぼ1ヶ月前倒しにして、長野の自宅の庭植えのバラを強剪定し、葉っぱを全取りし、寒肥を施肥した上でマルティングを厚く敷き直し、敷き藁もして、今年の冬支度をしました。

スケジュールの都合もあって、例年より温かい初冬ですが、前倒しに実行。

こんなふうに強剪定しているよと、いち早くお見せすることで、強剪定するときの参考にしていただけたらと思います。

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プリンセスミチコは花盛り

2018年11月23日、長野市の最低気温は5℃を下回っており、雪は降りそうにないものの、スプリングコートでは寒くてブルブルでした。

庭のバラのほとんどが終わっている中、プリンセス・ミチコは終わった花もあるものの、咲き誇っていました。

ガッツリ長めに切り落として、切り花に。

後で傷んだ花を取り除き、刺を取り去って花瓶に挿していましたが、元気いっぱい。

3日楽しんだ後、ご近所のお友達にもらっていただきました。

強剪定と葉っぱ取り

冬支度の強剪定は、思いっきりよく、大体樹高の1/2くらいに小さく切っていきます。

必ず新芽を残して置けば、春に芽がでてこないという悲劇はおこりません。

切りすぎるんじゃないかと不安なときは、1/3くらい切り落として、大寒の頃にもう一度様子を見て、更に調整していきます。

剪定がきつくても、簡単には枯れません。

剪定が甘くても、花の咲く部分の背が高くなるだけです。

葉っぱは、今年の病害虫を来年に持ち越さないために、必ず全部取り除き、落ちた葉っぱもできる限り株周りに残しません。

強剪定とテッポウムシの後の切り落とし

芳純は今にも咲きそうな花の蕾がついていました。

画像左側に、突出して長い枝がありますが、これはバッツリ切り落とし、それ以外の枝の1/2くらいの位置の新芽の上で切り落としていきます。

ハサミのすぐ下に赤い新芽が見えます。伸びていった先が他の枝のじゃまにならないような芽を選びます。

芳純は、昨年まで直径1mの鉢植えにしていたのですが、水切れが心配で庭植えにしていました。

今年は花がちょっと少なめで、元気が無いので、おそらくヤツが巣食っているのではないかと思っていました。

ヤツが何かというと、カミキリムシの幼虫、テッポウムシ。

下の画像は半分くらい切ったところ。

バサッと切って、葉っぱを取り、様子を見、次の枝をバッサリと、という感じで次々切っていきます。

今回、左側から切りましたが、右側から切ったらいけないわけではありません。

やりやすいように切っていきます。

長さをだいたい揃えられたら、今度は枯れ枝や細枝をカットしていきます。

完全に枯れた枝を取り除きましたが、結局その下の部分、つまりは上の画像でハサミの左側に見えている部分もまるごと、のこぎりで切り落としました。

切り口がカスカス気味になっていたからですが、やはりその下もカスカスでした。

白タイルを外しながら、ハサミの先で取れるもろくなった株周りをこそげ落としていくと、テッポウムシが旅立った後の穴が見えました。

穴を突いたところ、すでに何もない上に、しっかり固まっているようです。

念の為、シュートを残して、のこぎりで穴を切り落とす感じで、ギコギコ、カット。

ある程度切ったら、硬くなって切りにくくなってきたので、下まで切り落とすのはやめました。

切り口をアップにすると、こんな感じ↓。

穴を完全に切り落とそうか悩んだのですが、根が下にしっかり伸びているので、やめました。

株元がすっかりコンパクトに。

ちなみに、上の方に見える黒い部分も、かつてテッポウムシに開けられた穴の後。

来年は、花がしっかり咲くようになりますね。

穴をパテで埋めたり、切り口を保護材や木工用ボンド、墨汁などを塗って保護するんですが、後回しにしていたらやるのを忘れてしまいました。

次に帰ったときに様子を見て対処します。

2019年1月2日 掘り上げて別のところに植え替え

切り口に墨汁を塗ってから10日ほど経過した1月2日に芳純を掘り上げて別の場所に植え替えました。

日照条件が悪くなるので、日当たりを考慮して植え替えています。

冬季なので、鉢植えだった時の名残りのぐるぐる巻きになっていた長い根も切り落としました。

2019年5月1日 その後の芳純

植え替え後4か月ですが、しっかり根付いたようで、葉が伸びて、花芽もたくさんついています。生育は心配ないようです。

縦横無尽広がった大株の強剪定

ストロベリーアイスは、フロリバンダローズ(F)ですが、ぶっといシュートがガンガン伸びて、縦横無尽に広がり、庭の主と化しています。

ツルバラとして、フェンスに這わせていましたが、南側のフェンスギリギリに隣家が壁のように建ったので、隣にじゃまになる枝を一度落としてあります。

今回は、更に延びた枝をできるだけ切り詰めることにしました。

画像の、茶色くなった太い中央の枝を、株元からのこぎりで切り落としました。

横に伸びた太い枝も、ガッツリ切り落としました。

上の画像で、左に広がっている枝が、真っすぐ伸びた感じになっています。

ストロベリーアイスは、昨年、株元におがくずのようなものがでていました。

今年、ストロベリーアイスにしては、樹勢がかなりイマイチでした。

株元をかなり削ってみたのですが、それらしい穴がなかったので、心配です。

とにかく勢いがある品種なので、枯れる心配はしていません。

2019年5月1日 その後のストロベリーアイス

元気に葉も花芽も出し、さすが強健種と感心していたのですが、画像を紛失してしまいました。枯れておりません。元気に育っています。

画像は追って追加します。

よく咲くけれど背が高くなりすぎた品種の強剪定

プリンセス・ミチコの背が伸びすぎたので、大幅に剪定したのですが、剪定前の画像を撮り忘れています。

上の画像の下の方に、太い切り株が見えますが、古い太い枝をバッサリ切り落としました。

新しい主幹の方も、この上に大きな枝分かれが育っていたのですが、背が高くなりすぎているので、バッサリ切り落としました。

壁と反対方向に伸びる枝は、道路にはみ出してしまうので切り落としました。

かつてテッポウムシにやられて、株がま半分になり、弱々しい枝だけになったことのあるプリンセス・ミチコは、すぐに元気に復活しているので、思い切った剪定ができます。

2019年5月1日 その後のプリンセス・ミチコ

強剪定後約半年を経過したプリンセスミチコです。

樹高の半分くらいまで強剪定したので、非常に背が高くなっていたのがちょうどいい位置に新しい花芽がたくさんできていました。

伸びすぎていたので、花がいっぱいついていたのに切り詰めた一番長く太い枝も、枝分かれをたくさんして、いい感じです。

開花が楽しみです。

背が高くなる品種の強剪定

この場所は、かつてイエロークイーンエリザベスを栽培していましたが、3年めにテッポウムシの食害で枯れてしまい、現在はホワイトクリスマスが植えてあります。

育ち具合はほぼ同じ。直立すっきり型です。

切っても切っても伸びていきます。

支え棒を外したら、切っていくのですが、今回、いの一番にのこぎりを出して、左から2番めの木質化している古枝を株元から切り落としました。

次に、株を切りそろえますが、どこで切るのか悩みました。

下の方は芽がでにくいので、樹高が最も高いところの1/2に切りそろえることにしました。

ちなみに、株元に、おがくずのようなものがあり、テッポウムシの被害が疑われましたが、それらしい穴がみつかりませんでした。

前任者のクイーンエリザベスも株元がそれほど太らないためか、テッポウムシであっけなく去ったので、心配です。

2019年1月2日 掘り上げて別のところへ植え替え

日照条件の問題から、別のところに掘り上げて植え替えました。

生育10年ほどの株ですが、植え替えて3年ほどしかたっていなかったので、それほど根を広げていませんでした。

2019年5月1日 その後のホワイトクリスマス

新葉も出て、これから伸びていきそうです。

ホワイトクリスマスは遅咲き気味なので、問題ない生育具合だと思います。

原種に近い強健種の強剪定

モーツアルトは、原種に近いので、本当に丈夫なバラです。

ちょっと目を離すと、めっちゃでっかく育ちます。

右側に細めのシュートが3本でていますが、奥の太い株が勝手に株分かれして、新しい株に育ったものです。

5年ほど前、テッポウムシが巣食い、一番長い枝が30cmほどに縮んで枯れかかり、更にアリンコが巣をつくり、株の中からありが出入りしていました。

あり巣コロリを大量に噴霧し、アリはいなくなりましたが、株が2つに分れました。

今回、中央のぶっとい古枝をのこぎりで株元から切り落としてスッキリさせ、枝分かれを極力整理しました。

2019年5月1日現在のモーツァルト

モーツァルトの画像も紛失してしまったので、後日アップしますが、剪定前ほどではありませんが、問題なく元気に育っていました。

原種・ハマナスの強剪定

ハマナスは細い刺がびっしり生えているので、とにかくスッキリコンパクトになるように、樹高の1/2くらいの位置の新芽の上でバツバツ切り落とします。

切る前の画像を取り忘れました。

上の画像は、通路に勝手にでた新株です。

2018年9月23日の様子が下の画像です。

通路に勝手に枝分かれしたのがよくわかります。

一応剪定しましたが、抜く予定です。

引き取って育ててくださる、ハマナス(白)を育てたい方、募集中です。

2019年5月1日 現在のハマナス

ハマナスも画像を紛失してしまいました。

後日取り直してアップします。

問題なく生育していました。

矮小種の強剪定

エマーグローデンドロストは、樹高が高くなっても80cmくらいにしかならない矮小種です。

細いシュートが株から次々伸びて、短いうちから枝分かれも良くするので、全体を1/2まで切り落として、スッキリするよう細枝を整理します。

枝分かれが多いので、枝数を減らしていきます。

上の画像は一番下の枝を落としたところ。

ついで下の画像は、先ほど切った枝の、その上の枝分かれをの片方を切り落としたところ。

更に長い枝を、新芽の上で切り落とします。

枝分かれのどっちを残すのか、こっちのがいいかな、こっちのが他の邪魔にならないかな、など、まあ大体で、自分で決めていきます。

更に株元の、太い古枝を切りおとし、バッツリ間引いてしまいます。

混み枝は、これがないとスッキリするな、と思う枝を選んで、カット。

だいたいコンパクトになったら、邪魔な枝、多いなと思う枝を切り落としていきます。

全体の枝数も少なくなって、枝分かれも減らして、スッキリしました。

2019年1月2日 掘り上げて別のところへ植え替え

日照条件の問題から、掘り上げて別のところに植え替えました。

エコキュートの真ん前なので、風当たりを考慮して、支え棒を多めにつけています。

2019年5月1日 その後のエマグローデンドロスト

植え替え前よりも、がっしりとして、葉っぱも力強く育っています。

画像からはわかりにくいのですが、花芽もついています。

植え替えも強剪定もうまくいったようです。

昨年末に植えた若い苗の強剪定【その1】

まだ若い株は、それほど大きくなっていなければ、1/2までも剪定する必要はありません。

上の画像は、葉っぱをざっくり全て切り落としてから、チャイコフスキーを剪定し始めたところです。

長く伸びた枝を、周りの枝と同じくらいの長さになるように切り落とし、ピロピロのびた細長い枝や、邪魔な枝を切り落として、少しずつコンパクトに仕上げていきます。

大体スッキリして、絡み合う枝がなければそれでOKです。

2019年1月2日 掘り上げて鉢上げして浜松へ

チャイコフスキーは4つ並んでいる鉢の一番左端です。

2019年4月21日 チャイコフスキー開花

チャイコフスキーは暖地に運んだためか、早々に春が来たのと勘違いしているかしげしげに茂り、近所にモッコウバラが咲く前に花を咲かせようとしていました。

花びらの縁がピンクに染まる美しい大輪の花を早々に4月中に咲かせてくれました。

蕾の時はオーソドックスな咲き方で、これもまたかわいいです。

本当にいい香りがします。

昨年末に植えた若い苗の強剪定【その2】

ジャストジョーイも昨年末に植えたものなので、樹高はそれほど伸びていませんが、蕾も残っていました。

チャイコフスキーよりは全体によく育っていましたが、同じように軽い剪定で大きさを揃える程度に剪定します。

葉っぱがまとめて切り落とせる位置なら、どこで切ってもいいのですが、その下の新芽を必ず残して切り落とします。

葉っぱがなくなったら今度は枯れ枝を切り落とします。

下の画像では、上側に伸びた三本のうちの右端の枝と、左下に伸びた枝は枯れています。

次に、下の画像では、下側から左上へと伸びている枝が重なった混み枝なので、切り落とします。

枯れ枝と混み枝を切り落としたら、全治を眺めて、更に微調整していきます。

枝数を減らしてスッキリさせたら出来上がりです。

2019年1月2日 掘り上げて鉢上げして浜松へ

しばらくどれがどれかわからなくなっていましたが、ジャストジョーイは右端です。

2019年4月21日 ジャストジョーイ開花

でっかいオレンジ色の蕾がついて、いの一番にジャストジョーイが開花しました。

暖地に引っ越ししたので、あわてて開花したようです。すがすがしい香りがします。

昨年末に植えた若い苗の強剪定【その3】

アイスバーグは大きくなると1.5m四方まで広がりますが、まだまだ生育はゆっくりです。

アイスバーグも、ほとんど切り戻さずに様子を見ます。

まずは葉っぱを全部取り除きます。

細枝がワシャワシャしているので、枝を整理してスッキリさせます。

細枝は、この後も何回か剪定することにして、今はある程度残しておきます。

2019年1月2日 掘り上げて鉢上げして浜松へ

アイスバーグは左から2番目です。

2019年4月22日 アイスバーグ開花

どこまでがアイスバーグかわからないほどひろがったあげく、どかどか咲き始めました。

丸弁高芯咲きのように開花し始めますが、平咲きになっていきます。

寒肥を施肥してマルティングを追加する

強剪定が終わったら、白タイルを集めて洗って保存しておきます。

次に寒肥を施肥しますが、今年は、株の周りに直径50cmくらいの円状に浅い溝を堀り、馬糞堆肥を一周入れて、土をかぶせ、その上に避けていたマルティングを戻す方法で、寒肥を施肥しました。

追加でマルティング材も増やしておきます。

今年、毎年藁を分けていただく方から、もみ殻くん炭をタップリ分けていただきました!

これまで使っていたマルティング材(サンデーマルチ)を外し、もみ殻くん炭をタップリ厚くまいて、その上にサンデーマルチを戻し、更にその上に敷き藁をしました。

もみ殻くん炭が一番上だと、飛んでいく分が多すぎるかなと思ったからです。

画像で撮ったもの以外にもバラが何本もあるし、疲れ果てて、仕上げの画像を撮ってくるのを忘れました。

寒肥は、昨年末植えたばかりのアイスバーグ、ジャストジョーイ、チャイコフスキーには行いませんでした。

また、青龍にも行っていません。

これら4つは、年末に鉢上げして浜松に移す予定なので、掘り上げてから施肥しようと思います。

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