これだけあれば大丈夫!はじめてのバラ栽培で必要なもの

バラ栽培をはじめるとき、はじめてガーデニングに挑戦するのか、それともある程度ハーブや花などを育ててきて、ここではじめてバラ栽培を始めるのかで用意するものは変わってきます。

ある程度ガーデニングをやったことがあれば「これは持ってるわ」と思うものも多いかと思いますが、全然何もない状態から始めると仮定して、あった方がいいものをご紹介していきましょう。

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これだけはないと困る【道具編】

ないとすぐに困ったことになる道具が色々あるのがバラ栽培です。

もちろん、ない状態でも始められますが、すぐにいるようになるものなので、ホームセンターなどに苗を買いに行くのであれば一緒に買ってきて欲しいと思います。

厚手の皮手袋

他の草花など、とげのないものを育てている間はゴムが付いたラバー付きの手袋で十分だし、土を掘りあげるときなど軍手でも十分ですが、バラを栽培するとなると、「皮の手袋」がないと、それも、できるだけ厚手の多少指が動かしやすい皮の手袋でないと毎日血だらけになってしまいます。

革製のお出かけ用の手袋がボロボロになったらガーデン用に使うと柔らかくて使いやすくていい!という話を聞いて、「目からうろこのナイスアイデア!」と思って私も古いお出かけ用の皮手袋をひそかにとっておりますが、使っていません。

だって、バラには薄すぎるんです、トゲが突き抜けて痛かったんです。

やっぱり指が多少動かしにくいくらいの、ごつい工業用の皮の手袋が一番ではないでしょうか。(画像のものよりもっとごっつい工具売り場に売っているのを愛用していましたが、この度処分していて手元にないんです。また買いに行きます。)

最近私は老眼が入っていて、トゲを抜こうとしても見えないから一苦労なので、皮手袋なしは全く考えられません。

剪定用ハサミ2種類

いわゆる強健種と言われるバラは、2年もすると太いところは直径2~3cmになり、ローズウッドは密度が高いので硬く、よく切れる剪定ばさみでないと全く歯が立たなくなってきます。

しかし、太いものでもサクッと切れるはさみは、細かな花殻や葉っぱを切り落とすといった繊細な作業は苦手のようで、スパッと切れた方がいいのにスパッと切れないという困った現象を引き起こしてしまいます。

このため、葉や花殻を切り落とす用の細かな作業用のハサミと、太くなった枝を切り落とす用のはさみ、2種類のはさみが必要になってきます。

さらに枝が太くなるとハサミでは無理になるので、その場合はのこぎりが登場するのですが、当面はハサミだけで十分対応できます。

いずれは太い枯れ枝や古くなった枝のリニューアル用にのこぎりが必要になってくることを念頭に置いて、まずはハサミ2種類を用意しておきましょう。

穴掘り必須アイテムはスコップ?ショベル?

地域により、呼び名が逆転するらしいのですが、小さな移植ごて以外にバラ苗を庭植えするときはスコップ(ショベル)が必要になります。

バラは根を深く張るので、このときしっかり大きな穴を掘って土をほぐしておいたのとそうでないのとではのちのちに差が出ます。

庭のない方には必要がない資材ですが、庭植えする場合には必ず用意が必要です。

バラ栽培の必須アイテム【資材編】

はじめてのバラ栽培で絶対用意しておいた方がいい資材に「バラ専用の土」を一番に持ってくる方は「土はバラ専用でないと育ちが後々違う!」と言われていますが、肥料をしっかりやればどんな土でもよく育つように思うので、私自身は必需品ではないように思っています。

これが切れたらすぐにホームセンターに走る!という資材こそが必須アイテムだと思うので、それをご紹介していきましょう。

バラ用の肥料

「バラ用に配合されている肥料」と言っても色々な商品が出回っており、人によっても、育てている土によっても「これはいい!」という肥料は違うように思います。

私は灰色っぽい筒状「ペレット」になった肥料が一番好きで愛用していますが、人によってはそれほどでもないと思われるかもしれません。

少しずついろいろ買って使ってみて、これがいい!というのを探してみてください。

バラ用に配合された肥料は、においが少ないものが多いので、住宅密集地でも安心して使えますし、花にも根にも葉っぱにもいいように配合されているので、使って安心ではないでしょうか。

私が有機たい肥で一番愛用しているのは、安くてよく効くもののにおいが強い「鶏糞」で、植え付け時の元肥えとして地中に埋める分と、年末の株元に穴を掘って埋める「寒肥」にのみ使用します。

鉢植えにはにおい漏れと虫が寄り付きやすいことから使用しません。

元肥えと寒肥はじっくり分解されてじわじわ効けばよいので有機たい肥を愛用しています。

株元をカバーするマルチング(マルティング)資材

バラは根が乾くと枯れやすく、虫の影響も受けやすくなってしまうので、株の周りに「マルチング(マルティング)材」をまいてマルチング(マルティング)を施します。

バラ園でマルチング(マルティング)によく利用されている黒い「バーク堆肥」を以前は私も愛用していましたが、これはコバエが好んで生息する習性があったようで、「うちはコバエがどうしてこんなに多いのか」長年家族間の問題でしたが、バーク堆肥を使わなくなってほとんどいなくなりました。

現在私が愛用しているのは杉やヒノキの木皮をを繊維状に分解させた「サンデーマルチ」ですが、ヤシ柄繊維の「ココピート」なども人気があります。手に入りやすいふわっふわのマルティング材を使ってみてください。

ローズヒップをとらないときは殺虫剤

バラは非常に虫にすかれる植物なので、食用のローズヒップをとる場合は殺虫剤は使いませんが、そうでないなら、虫取りでうんざりしないためにある程度の殺虫剤が必要です。

私自身は、アブラムシ除けに株元にまいておく粒状「オルトラン」、軽度のうどんこ病のところにスプレーしたり、虫よけに蕾にスプレーする「ベニカXスプレー」は、常に切らさないようにしています。

これで取り除けない虫は「テデトール(手で取る)」で対応しますが、これでも始終虫取りばかりしています。

うんざりしないためにも、ぜひ殺虫剤は上手に使いこなしましょう。

直径も深さも25cm以上ある植木鉢

バラは根を深く張る植物で、地上部の広がりと根の広がりはほぼ同じ程度と言われています。

ミニバラのように根を深く張らないバラを鉢植えで育てるときでも、直径も深さも25cm以上ある植木鉢を用意しておく必要があります。

大きくなるバラ苗を鉢で育てる場合は、直径も深さも1mある鉢でもすぐに小さすぎるようになるので、鉢植えで育てるのであれば、あらかじめあまり大きくならない品種を選んで、できるだけ大きい鉢を用意して育てるようにしてください。