蕾がわんさか!四季咲きのバラの新芽取り【6月の摘蕾】

コーティングしてある肥料を追肥したばかりに、肥料の効きがゆっくり過ぎて、5月中に2番花が上がってきませんでした。

すぐに効きそうなコーティングのない肥料を追肥してようやく蕾が一気に上がってきましたが・・・付きすぎです。

まさに蕾がわんさか状態。

ここで頭をよぎるのが私の大嫌いな【摘蕾】という文字。

せっかくついた蕾をとるんですよ~~めっちゃいや。

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摘蕾は必須作業ではない

蕾が一か所につきすぎた場合、数を適宜減らして、一つ一つの花が大きくきれいに咲くようにします。

蕾を摘み取る作業なので、「摘蕾」ですね。

せっかくついた蕾を取り去るので、嫌いな作業ですが、一か所にあまりにたくさん蕾が付いたら、最後の方についた小さめの蕾はほぼ咲かないので、蕾の数は減らしておいた方が得策です。

咲かない小さな蕾は勝手に取れることも

小さい蕾は、大きい蕾が咲く前に、茶色くなってポロンと取れることも多いものです。

そう、勝手に取れることもあるので、摘蕾は必須作業ではありません。

全くとらなくても花はいくつか咲きます。

摘蕾して、蕾の数を減らした方が大きめの花が咲くのでやりますが、何個残した方がいいか??なんてのは、好みもあるので規定がありません。

気温が上がると大きな花はそもそも咲かない

しかし!時は六月。

すでに気温が上がりつつある暖地では、どうやったって大きめの花なんて咲かない季節がやってきています。

代わりといっては何ですが、その分、開花スピードは速くなっているので、一気に咲いてくれるから、蕾の数が多くてもせっせと摘まなくてもいいのではないか?と思います。

摘蕾はハサミ? 手作業?

摘蕾するには、はさみで切り取るのと、手でぽきっと取り去るのと、どっちがおすすめかというと、手でぽきっと!即答です。

もちろんハサミで切ってはいけないわけではありません。

ハサミで切り口すっぱりの方がなぜか病気が入り込みやすいので、手で折る方がおすすめなんです。

ただし、手で取ろうとすると、とげが刺さることもも多く、きれいに切れなくてぎょっとすることもあります。

それぐらいでは枯れないので、きれいに切れなくても気にしすぎないようにしましょう。

摘蕾し続けてもはや気持ちがマヒ【ガブリエル】

2019年1月10日に我が家にやってきたガブリエル様。

可憐な花を咲かせるデリケートな品種のため、つい様をつけて呼んでしまいます。

我が家にやってきたとき、すでに6号鉢に植えられ、鉛筆級の太さの茎を出していました。

これが新苗だと言ったら、私はせせら笑います。間違いなく大苗ですね。

ガブリエルの新苗は3年ほど咲かせないで花殻摘みした方がいい品種。

大苗なので、1~2輪なら咲かせても問題ないんじゃないかと思いましたが、心を鬼にして花殻摘みしてきましたが・・・摘んだ蕾の数はとうに50を超えています!

もうやだ。

どんだけ芽を出したら気が済むんだ。

咲かせると枯れそうになるくせに。

待ってろ、秋には一輪咲かせてやる~~!

もともと小輪のミニバラは摘蕾しないでOK

花径が3cm程度の小輪のミニバラは、もともと多花性が高く、一輪が開花するまでに要する期間も大輪に比べるとはるかに短いスピード派。

付いた蕾のほとんどが開花に至ります。

中には開花しないものもありますが、ぽろっと取れることも多く、取れなくても大体の花が終わったときにまとめて剪定すればよいので、個別に摘蕾する必要は全くありません。

うどん粉病やハダニなど、病害虫で弱ってきているときは、咲かせるとダメージになることもあるので、株のリカバリーを優先するときだけ、蕾を取るようにしています。

中輪・多花性・元気がいい【アイスバーグ】

殿堂入りの白薔薇として、不動の高い人気を誇るアイスバーグは、多花性が高く、花径5cmほどの中輪なので、ミニバラほどではないものの、開花スピードは速めです。

木そのものが非常に元気がいいので、これまでおおよそ一度も摘蕾したことがありません。

咲かないダメな蕾は、勝手にポロンと落ちます。

茎がまだ細くても本当によく咲くので、ミニバラ同様、摘蕾不要と考えています。

大輪だから摘蕾するべき!?【アンブリッジローズ】

アンブリッジローズは、花径12cmもある大きなコロンとした花を、木を覆うように咲かせてくれますが、今回、遅れたこともあってか「異常?」といってもいいほど蕾が一か所からわんさか出て、株中蕾まつりになっています。

さすがに、1か所に4つ以上咲くとは思えない。

とにかく蕾数が多すぎる。

アンブリッジローズは大輪なので、蕾が膨らんでいくスピードも遅い品種。

摘蕾した方が圧倒的に花姿がよくなる品種です。

ひとつの枝先に2~3個なら残してもいいのではと思います。

焦ってせっせと摘蕾したとしても、花芽が大きくなっていくスピードが格段に速くなるわけではないので、いくつか色づくのを待ってから、小さすぎる蕾を取り除こうと考えています。

切り花を売るわけではないから

付きすぎたバラの蕾を取る取らない、取るとするとどのくらい取るかは、専門家によっても、栽培環境によっても、品種によっても異なります。

切り花を生産するのではないので、一つの花がより美しい蕾になるように必ずしも集中させる必要性もありません。

きれいな花がまれにどん!と咲くのが好きな方は、蕾の数を絞ったほうがいいでしょう。

なるべくたくさん咲かせたい方は、絞らなくてもいいでしょう。

摘蕾しようがしまいが、暑くなってくると花が小さくなる傾向があります。

蕾が色づいてくるまで待って、大きくなった蕾と比べながら、小さな蕾が育つかどうか考えつつ摘蕾するかどうかを決めていけばよいのではないかと思います。