四季咲きのバラの花殻摘み|次の花を咲かせるための花殻摘み

春にしか花を咲かせない一季咲きのバラとことなり、四季咲きのバラは咲かせようと思えば一年中花を咲かせることができます。

花が終わったらなるべく早く花殻摘みして、次の花を咲かせます。

よく咲くバラでも、花を咲かせるには多大なエネルギーを使います。

次に咲く蕾にエネルギーを多く回してもらうために、早めに花殻を摘み取ります。

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花が傷み始めたらなるべく早く花を摘む

花が傷み始めたら、なるべく早く花殻摘みします。

花殻摘みをし忘れると、バラはバラの実「ローズヒップ」を作ろうとして、エネルギーをそちらに回すので花が咲かなくなります。

四季咲きのバラのポテンシャルが発揮できなくなるので、なるべく早く花殻摘みしておきましょう。

ローズヒップを採りたいならハマナスを育てよう

ローズヒップ!取りたい!と思う人も多いようですが、無農薬栽培をしているならいざ知らず、薬剤散布しているバラの実をむやみに食べるのはやめましょう。

どうしてもローズヒップを食べてみたい方は、虫がつこうが実がなろうがガンガン花も咲くハマナスを無農薬で育てましょう。

ハマナスは大きめの実がなります。

実がなったら、ミカンの皮をむくように皮をむくと、種袋に潜んでいるとげとげ満載の種を触らずに食べられる部分だけが取れます。

花芯が茶色くなってきたら摘み頃

花びらがざばっと落ちるまで花殻じゃないと思っている方も多いのですが、次の花を咲かせたいなら、花芯が茶色くなってきたらすぐに花殻摘みしましょう。

花びらの端っこが茶色くなり始めたり、花びらが大きく開いて花色が薄くなってきたときも摘み頃です。

5枚葉か7枚葉の上で切る

花殻を摘むときは、3枚葉の下の、5枚葉か7枚葉の上でで切り落とします。

房咲きの時は、終わった花を枝分かれのところで切り、ひと房が全部終わってから5枚葉か7枚葉の上で切り落とします。

3枚葉のところからは花芽が伸びてこないからです。

で、どの5枚葉・7枚葉から切ればいいの??と悩みますね。

大切なのは、「できるだけいい葉っぱをたくさん残す」こと。

下に葉っぱがあまりないなら、3枚葉のすぐ下の5枚葉・7枚葉の上で。

しっかり育っているなら、もっと下の葉の付け根にいい新芽が出ているところで。

下に葉っぱが十分残っていて、いい新芽が付いている元気な葉を残せたら、かなり下で切っても上の方で切っても、次の花芽が伸びてきます。

実践!花殻摘みと切り戻し

栽培4年目のピンクの花が咲くインフィニティが、ちょうど花殻摘みし頃になりました。

インフィニティは花径7cmほどの大きめの中輪の花を咲かせるミニバラ。

ミニじゃないじゃん、デカいじゃん、と思われるでしょうが、根っこがあまり広がらないミニバラです。

株分けして4年目なので、茎の太いところは1cmを越えています。

冬の強剪定が甘めだったこともあって、鉢底からの高さが1mになってしまったので、花殻摘みするときに深めに切り戻して多少コンパクトになるように管理したいと思っています。

花殻摘みをするとき、3枚葉の下の5枚葉、7枚葉で切りますが、どの葉っぱの上で切ろうかと悩みます。

葉っぱの付け根に赤い新芽がちょこんと芽を出しているのがわかりますか?

しっかりした新芽だし、葉っぱも生き生きしているので、この上で切りましょう。

こっちの茎は、左下の芽が見えているところの上で切りましょう。

葉と葉の間隔が狭いので、上側の葉っぱのところで切ったようにも見えますね。

切り口が芽と近すぎると、枯れこむことがありますが、その場合はその下の葉っぱの付け根から新芽が伸びてきたり、もっと枯れこむ場合もあります。

切り加減は失敗を繰り返して覚えます。

失敗しても株全体が枯れるほどではないので、思い切ってやりましょう。

房咲きですが、大体終わりかけているのでまとめて切り落とします。

上を向いている5枚葉のところで切ることにしますが、下の方が葉っぱが少ないような。

確認します。

下の方は葉っぱの間隔が広いし、葉っぱが少ないけれど、何枚かあるから、ここで切ってもOKにします。

深めに切ることになりました。

さて、房咲きの最後の一輪。

どの5枚葉で切ろうかな~と思ったら、すでに新芽が伸びているものを見つけました。

これを生かすことにします。

切り口下からすでに新芽が伸びている状態ですね。

通常は切ってから数日たつとこんな感じになります。

さて、終わりかけたこの一輪。長く咲いてくれました。

下の方を見ると・・・冬の強剪定の後から、二股になって枝がのびていたものの一つだったことがわかりました。

途中で切らずに、もう片方の枝を育てるために、付け根から切り落とします。

細くて、あんまり元気のいい茎じゃなかったから。

そのうち、残した方の枝にも花芽が付きますね。

花殻摘みと切り戻しが終わりました。

すっきりしました。

すでに色づいている蕾もあるし、次の蕾も上がってくるので楽しみです。

花殻を切り花で楽しむために【湯切り】

花殻摘みした花でも、まだきれいなものもあるので、切り花で楽しみましょう。

湯切りすると、バラの切り花が長持ちします。

まずは熱湯に茎をつけておきます。

50秒前後で十分です。

水の中で切る、水切りをします。

この水は、普通の水。

花瓶に挿しておくと、3日くらいは楽しめます。

インフィニティは花もちがよい品種なので、長めに楽しめます。

まだきれいなものは、捨ててしまってはもったいないですよね。