旅行留守中のバラ水やりテクニック|夏場の長期不在でも枯らさない

お盆の帰省、夏休みの旅行など、夏場、長期不在にせざるを得ないとき、ありますね。

そんな留守中に心配なのがバラの水管理。

バラに限らず、不在の時の水管理は観葉植物も難しいのですが、かといって「お花が心配だから私は行きません!」と言えるときばかりではないのがつらいところです。

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水切れVS水浸し|バラが耐えられるのはどっち!?

長期不在の結果、水が足りなくて水切れの状態になったときと、ずっと水を張ったバケツに鉢を入れっぱなしにしているのと、どちらがよりバラにとって過酷な状況かというと、バラの場合は、圧倒的に水切れが不利です。

バラは、多少水浸しの状態が続いてもおいそれとは枯れませんが、水がない状態が続くと葉っぱがカラカラになり、蕾はくたっとして落ちてしまい、花は枯れて、最後はバラ自体が枯れてしまいます。

不在時のバラの水やりの基本は?

長期不在、と言っても2週間以上の不在になると、誰かに水やりを頼むか、自動給水装置を利用するしかありませんが、もう少し短期間の10日~2週間程度の不在の場合、自動給水装置がなくても水管理をすることができます。

最も確実!底面給水

バラの留守中の時の水管理として、最も安全で確実なのが底面給水です。

シクラメンの鉢にあるような、底に水をためて水管理することを「底面給水」といいます。

不在の期間が2日程度であれば、鉢皿に水をいっぱい入れておく程度で対応できますが、10日前後になると、鉢が8割程度水につかるほど、すぐにはなくならない多めの水に入れておく必要があります。

流量調整が難しい|ペットボトル給水

底面給水の次に有効な不在時の水管理方法は、ペットボトルの先にノズルをつけたペットボトル給水です。

2~3リットルのペットボトルを利用すると安心感がありますが、ノズルの穴が多すぎたり大きすぎたりすると、あっという間に水が出きってしまい、何のためにセットしたのかわからなくなってしまうので、お出かけする2~3日前からセットしておいて、少しずつ水が出ているのか確認しておきましょう。

ペットボトル給水を用意するときに

ノズルの穴が多すぎるとき、ビニールテープを巻いて穴をいくつかふさいでおくと一度に出る水流を減らすことができます。

あまりに出が悪いときはノズルの穴を大きくするか、もう一つ増やすかします。

最近のペットボトルはとても柔らかい物が増えてきています。

なるべく固くしっかりとしたペットボトルを選んで利用しましょう。

柔らかいものは使っているうちにべこべこにボトルがつぶれてくるし、差し込みにくい上にノズルが外れやすいので、なるべく使わないようにしましょう。

庭植えの場合は意外に水持ちがいい

庭植えのバラの場合、ペットボトル給水を株の近くにそれぞれ1本ずつ挿しておくと、かなり大株でも10日~2週間程度の不在に問題なく対応できます。

心配な株には2本挿しておくとさらに安心です。

不在中全く雨が降らない場合でも、かなりの水持ちが期待できます。

鉢植えは鉢の大きさで水持ちが全く違う

鉢植えの場合は、鉢がどのくらいの大きさなのかで水持ちが全く違います。

大きめの鉢の方がより水持ちがいいのですが、大きめの鉢の方が一度に欲しがる水の量は多いので、ペットボトル給水もできれば複数本挿しておいた方が安心です。

小さい植木鉢の場合は、水持ちがどうしても悪いので、水切れすると枯れてしまうこともありますが、持ち上げるのも簡単なので、底面給水と合わせてペットボトル給水にしておくと安心できます。

ベランダにおすすめ|まとめてビニールプール

ベランダや裏庭にある鉢植えのバラの場合、まとめてビニールプールに入れて水を多めに入れておくと長期不在にも水切れの心配が最も少なく、安心して留守を任せられます。

とはいえ、ビニールプールに鉢が入っているのが目立つ場所にあると、いかにも不在という感じがしてしまうので、裏庭かベランダの人目につきにくいところに設置するのがおすすめです。

バラ以外の鉢植えも一緒に入れておくと仲良くお留守番してくれます。

移動しずらい鉢はペットボトル給水

玄関の目立つところにあって動かせなかったり、大型のために動かせないような植木鉢に植えたバラの場合は、移動させずにペットボトル給水を利用しましょう。

大きい鉢の場合は、ペットボトル給水を複数本挿しておくようにしましょう。

移動しずらい小さい鉢はペットボトル給水+バケツ

移動するのがためらわれる小さい鉢に植えたバラの場合、無理に移動させずに、ペットボトル給水をつけた上で、植木鉢がそのまま入るバケツに水を10cm程度入れたところに鉢を入れておくことで長期不在を乗り切りようにしましょう。

ペットボトルの水の出がよすぎてもある程度貯められるだけでなく、自然の恵みが貯められるので、鉢が小さくても何とか長期不在が乗り切れます。

帰宅後すぐにチェック&水から引き上げを!

長期不在の後に帰宅したら、午前午後にかかわらず、すぐにバラの様子をチェックして枯れそうでない限り底面給水からバラを引き上げて救出するようにしましょう。

ペットボトル給水の水が残っているときは、なくなるまでそのまま挿したままでも構いません。

枯れそうな鉢は水を入れなおして底面給水のままもう一日置いた方が元気を取り戻します。

長期不在の後は、枯れているかどうかのチェックも重要ですが、それ以上に虫のチェックが大切です。

チュウレンジハバチやホソオビアシブトクチバ、青虫など、巨大化して食べ散らかしていることがあるので、できるだけ早いうちに葉っぱのチェックをして虫退治をしましょう。